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仕事部屋

眼病徒然。

緑内障を患って昨夏から眼圧を下げる治療を受けている、これまでの体調不良は殆ど持病が大元だったのだがこれはまったく関係がないはず、そう考えるとこの年齢で二つ三つの病名しかないんだからもしやそこそこ健康体なのではないかと思える。

きっかけは目の痛みで眼科を受診したことだった、痛みは単純な細菌感染だったので治癒後に改めて検査を受け診断された、視野検査は覗き込んでいる画面で光の点滅が見えたらボタンを押すという仕掛けだが、ちっとも点滅しないので看護師がサボっているんじゃないかと思うくらい見えず通常の視野の20パーセント程度と言われた、30代で脳梗塞が発覚しているので脳みそも使いこなせていなかった全身省エネ、いや今だとエコな生き方、サステナブルな不健康体である。

緑内障は進行を遅くすることで寿命に追い越させる方針、処方の目薬の効果が現れず毎月違う目薬を処方されてようやく効果が認められた7つ目の薬を続けることになったが、ちょっとこっちも試してみてと同時にもう1種が出されている、一つは沁みるやつでもう一つは充血するやつ、基本コンタクトレンズを付けっ放しで生活していたのだが1日2回の点眼を守るため寝るときにはレンズを外すことになる。

裸眼だと両目とも0.01の視力なので当然メガネをかける、寝落ちするので朝目覚めるとメガネを探すために布団と布団にくるまっている犬をひっくり返すのが日課になった、度数を上げるとめまいと頭痛がするので俗に言う牛乳瓶の底のようなメガネでも身の回りのことが最低限できるだけの補正力で外出時には使えずコンタクトの方が補正力が強い、にも拘らず老眼のため更に老眼鏡を使わねば文字の読み書きに不便する、よって朝起きて牛乳瓶の底をつけ沁みる目薬の点眼後に5分おき充血する目薬を点眼して15分おいて遠近両用のコンタクトレンズを装着してようやくの日常、勤務時にはその上で老眼鏡という面倒さで、丸腰→銃器携帯→実弾装填→サプレッサー装着みたいな感じ。

そういえばいつの間にか孫は小学校に通い始めた、最近は包丁が使えるようになったのでサラダと称して毎夕食時に切っただけの人参や切っただけの胡瓜などの生野菜を強制的に食べさせられる、洋服を自分で選ぶことに満足感があるらしく気温23度越えでも長袖に半袖を重ねてもこもこの裏地つき長ズボンを履いて出かける、こないだは片付けていた私の冬服に目をつけて「バーバが死ぬまで待つからそれちょうだい」と宣告された。

実は今月は結婚記念日があって、顔や名前や日付を覚えられない私が覚えるられるくらいの回数を迎えるのだが、それにはかつて法律事務所でバイトしていたときに同僚だった昌子ちゃんの功績があり、いつも忘れていて叱られると話してからの4~5年は毎年昌子ちゃんが「今日は結婚記念日ですよ」とリマインドしてくれていたのだった、結婚してしばらくは亭主が夜中に帰宅して寝室に入ってくると不審者と思い悲鳴をあげていたし、亭主の顔や名前を忘れても認知症と言えるかどうか、もし犬の名前や顔を忘れたら疑うことなく認知症だろうから、そうなったら点眼もままならない。



Doc - Reiwa 6 Apr 13 - 12-51孫が描いたウイロウ。


  1. 2024/04/17(水) 12:40:14|
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追い越し禁止。

Kがずいぶん前に亡くなっていたことを今日初めて知った、誰からも報せが届いていなかったのでただただぽかんとしており、現実として受け止めていないせいか微塵も悲しくない、もう何年も会っていなかったしSNSから離れていたせいで近頃の様子も知らなかった、今も詳細はわからずどうやら本当に亡くなったらしいとだけ理解しようと努めているところだが、それができたとしてもどうにもならないのだけど、思い出を言葉にして書き綴れば泣いたりもできるのかもしれないが「ごめんね」とか「ありがとう」をちゃんと伝えたことあったっけなと馴れ合っていた一時期を反省するばかり、先輩諸氏が順番にいなくなるだろうことに覚悟はあれど見送らせるつもりだった友人に追い越されるのは本当に堪える、そういえばKはまだ初郎に会ってないじゃないか。

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  1. 2024/03/01(金) 23:30:04|
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Contemporaneity is permanent.

ちょっと前に韓国のオーディション番組でとても心地よい歌声の女の子を視た。最終選考まで残って来日ツアーにも参加していたがステージは観られていない。当然すぐにデビューするんだろうとしばらくの間彼女の名前をちょいちょい検索していたけれど、なかなか見つからなかった。諦めた頃、ネトフリで人気のドラマを観ていたらあの心地よい声が聞こえた。OSTの情報があったが韓国語表記で確認できなかった。その後Youtubeで調べるとOSTが2曲あがっていて、iTunesストアで探したらEPもOSTの曲も購入できた。少し肌寒い日の寝起きに聴くと白湯を飲んだようにすっとした気分になる。寝る前に聴くとふわっとほぐれる。こうやって世界のどこかで小さな煌めきを発している何かをMacの前に座っているだけで当たり前のように手にできるなんて本当にすごい。

最近はセーラー服の歌って踊る4人組も好き。ヤラされてる感がないってこんなにも伝わる活力が違うのかと目を瞠る。歌やダンスの面白さってやっぱり技術に支えられてるんだなあと感嘆しながら繰り返し視てしまう。「はみだしていく」ことがモットーの人たちは枠があって初めて活きるのだとしたら、どうかギリギリ王道からはみ出していて欲しい。はみ出していたものを王道にのせて潰してしまうのは、それだけ王道そのものが脆いからだとしたら、昭和歌謡という王道はそれだけ今の時代において頑強なんだろう。

NHKの朝ドラで懐かしい新曲を創り上げる服部隆之氏に、なんともいえない誇らしさのようなものを感じた。もちろん隆之氏も王道に立っているわけだが、祖父が築いたスタイルあってこその「そのものじゃない活力」がカッコいい。中学生の頃、自作の詩を持って服部家にお邪魔し、隆之氏が作曲したメロディーを隆之氏のピアノに合わせて歌わせてもらったことがあった。練習させてもらったのはそのとき1回きりなのにそのメロディーは不思議と染み付いていて今もそのまま歌える。当時はライブをやる計画も立てたのだけど、世間知らずの中学生には実現する力が及ばずたいそう失礼をしてしまったのだった。そのときは克久先生にも「お父さんとご一緒したことがあるよ」とお声をかけて戴いたし、何しろ後々に黒テントのハットさんと出会った。うちの娘は中学生のとき黒テントのワークショップに参加してハットさんの生演奏で買い物ブギを歌った。名家の脇にささやかな歴史あり。

自分の内側に散らばっている残像の欠片はネット上にあるものと似ている。無限に拡がる枝葉は確かに世界に向けて伸びているけれど、その種はいつも自分の内側に、時には見えないほど深い奥底で芽吹く。孫が成長する過程で同時代性の恩恵が途切れても、またほかのつながり方が始まって、それが次の同時代性になって、いつか振り返って嬉しく感じたりするんだな。



  1. 2023/12/04(月) 11:48:59|
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発露のとき。

先日、洗濯機を買い替えたのだけど、旧いやつを運び出したとき、2階の自室にいた孫がわんわん声をあげて泣き始めたので、何事かと思ったら「洗濯機サヨナラ」と泣いていたのだった。

昨年末だかにベビーカーを粗大ゴミに出したときも、サイズアウトした運動靴を捨てるときも、サヨナラと呟いて、泣く。

捨てられるモノに共感しているのか、完全なる世界から何かが失われる喪失感なのか、捨てる行為を止められない無力感なのか、別れに対する過剰な悲観があるのかなんだかわからないけれど、本気で悲しんでポロポロ涙を零して泣く。

そのことを夕食時に娘に報告して思い出し泣きまでしていた。

エモい。
と思ったのだが、エモいの使い方が合ってるかわからない。

翌朝、入れ替わった新しい洗濯機にそっと触れて「よろしくね」と、すごーく小さな声で言っていた。



  1. 2023/11/01(水) 02:21:55|
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川を往く。

ようやく休みを合わせられた先日に、車で10分ほどの船着場から川を走る船上バスに乗った、ひらべったい船は揺れが少なく快適、がんがん効いた冷房で体が冷えるとデッキに上がって、暑さでしんどくなったら船室に入って乗客の賑やかなお喋りの隙間からガイドの音声を拾い、前の晩に亭主が作ったいなり寿司を食べ、心地よい揺れで眠くなったら膝を借りて居眠りをし、窓から見上げる雲の形に留守番の犬を憂い、見慣れぬ東京の顔を楽しんだ往復6時間の船旅。


IMG_5362.jpg 船着場 IMG_5367.jpg 水上バス

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IMG_5384.jpg 海はちょっと怖い。

渋谷のど真ん中で生まれ育ったくせに、川の流れを見ると落ち着く性質で、原体験は母の実家だった高知の四万十川の源流なのだけど、都会のちょろちょろした汚い水が流れる川もそれはそれで嫌いじゃなく、亭主は海が好きだというが海はなんだか行き止まりというか終着のような感じがするので、ただひたすらに通過するだけの川がやっぱりいい、海の向こうという大きな視点に欠けるだけなのかもしれないし、川の始まりは海という理屈も頭ではわかっているのだけど。





  1. 2023/08/26(土) 21:46:29|
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健全な犬。

初郎4歳、怪我も病気もなく落ち着いて暮らしている、ヒトなら32歳くらいらしい、幼犬時は鼻周りから顔半分が黒かったけど年々白っぽくなってきた、オヤツくれと散歩行けとクーラー寒いから毛布かけろの催促を使い分ける、地震と雷と馴れ馴れしい老人が嫌い、宅配業者玄関ドアから内側に一歩でも踏み込むとガルルと威嚇するなかなかの番犬ぶり、台所に侵入してドーナツ4個を一気喰いしたりイギリスパン4枚を一気喰いしたりしても体調を崩すことのない健胃、公園からダッシュで逃げ出して必死の形相で追いかけた亭主を大きく引き離し公園の外周をぐるっと走って素知らぬ顔で戻る健脚、自慢のトラ柄ボディはツヤツヤすべすべの健毛、誕生日にもらったオヤツとオモチャを次の日にわざわざ取り出してベッドに並べ満足気だった、大概はうっすら機嫌良さげにしており、家族に対して興味を失わず愛情深く見守っている、とにかくひたすら健やかな犬、これほどありがたいことがあるだろうか。


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  1. 2023/07/31(月) 05:59:28|
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毛並ちがい。

通勤20分のバイト先を退職し通勤40分の新しいバイト先で研修をしている、同じ職種で業務内容も同じなのだが両極端に違う部分もあって戸惑うやら面白いやら、退職した職場では気の合う同僚にも出逢え新しい仕事を教わったので有難い気持ちがたくさんあるが、時たま出くわす「毛嫌い」に辟易し、1日4時間の勤務であれ人生の無駄遣いをしているように感じられたことが退職の大きな理由だった。

幼少時から「毛嫌い」に出くわす、きっかけは様々なのだろう、「毛嫌い」されるだけだから自覚がない、だけど「毛嫌い」されていることはよくわかる、よくわかるのに自覚がないから対応の仕様がなく平常のままで過ごす、その平常が尚更に「毛嫌い」を増幅させる仕組みらしい、幼少時からのそれを思い返せば相手は必ず私をどうにかする力を持つ立場の人で、対等な立場からどう思われようがなんとも感じないからそういうことになっている。

今ならパワハラだのモラハラだのセクハラだのと論うやり方もあるだろうが、それらは自覚なき悪意もしくは取り繕われた悪意の一枚皮を剥がすための手段で、「毛嫌い」は寧ろ露骨な悪感情なので皮を剥がす必要もなくやり過ごすだけだ、ただどうしても平常の中に「私のこと本当に嫌いなんだねえ」という面白がり方が透けてしまっているらしく、ひたすら相手がヒステリックになっていくばかりなので、またこちらは面白がるという悪循環に陥る。

「毛嫌い」とか「不機嫌」とかの悪感情はウィルスみたいなもんだろうと思う、耐性もつくが想像以上に思わぬダメージを受けることもある、一番の自衛策はそれが臭ったら速やかに撤収、闘うほどの執着を持たずに済むのがアルバイトの利点でもある、日頃から家庭内で仕事のことをぼやくのは避けようと思っているので言わずにいたが、ある日とうとう口をついて出た、その2日後には次の勤務先の面接を受け、5日後には契約書通りに二ヶ月後の日付で作成した退職届と有給休暇届を出して、7日後にはWワーク的に次の職場の研修を受け始めた。

雇用契約書ががある以上失点がないか重ねての確認はしていた、その上で労基に持ち込んだら調査くらい入りそうな雇用主側の失点も改めて確認したけど、そこは敢えて突かずあくまでも契約書に従って話を進めた、拗れたら並べ立てようと思っていたが向こうもシマッタまずかったと自覚したのか、二ヶ月後の退職で決着していたところをもし迷惑でなければ有給つけるんで来週から来なくてもいいと言われ、退職届を渡した10日後に追い出された、ノーワークノーペイだけどついてた有給休暇はしっかり貰う。

働いた11ヶ月でセンパイ方が全員辞めて私が一番古い人になっていた、センパイ方が退職する際、勤務最終日まで貸与の白衣を着て働き、クリーニングして宅配便で送りますと言っても了承して貰えなかったり、黙って辞める人が入り口に白衣の入った袋をこっそり置いて行ったりする職場だったから、私は半年以上前からAmazonで注文した自前の白衣を使って貸与の白衣はいつでも返せるようクリーニング済みだったし、お礼の品は新しい職場の向かいに有名な銘菓の店があった。

平常でいることにほとほと疲弊しつつも、平常のまま淡々と最終日にクリーニング済みを白衣を返却しお礼の品もお渡しして帰ってくるのは清々しく、あちらも清々したに違いないと思うから結果的には円満退社である、そして多分こういう気質が「毛嫌い」されるんだろうとも思う、反省はない。


「毛嫌い」① はっきりした理由もなく嫌うこと。② 鳥獣が相手の毛並みによって嫌うこと。


体調体力とも低下しているので新しい職場の勤務時間は2時間半で週3日、これくらいならもしまた毛並ちがいがあってもやり過ごせるんじゃなかろうか、そりゃまあ嫌われたくはないけれど、毛並ちがいを嫌うのも生存本能だろうし。



  1. 2023/07/23(日) 01:46:35|
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ウイ年。

ふたつみっつ下に1年前の記事が出てくるなんてほんとに文章を書かなくなった、早めに始めたおかげで大掃除も難なく終え、年末は溜め込んでいた針仕事を愉しんだ、正月二日に犬連れで義実家、初めて亭主の弟に対面、兄弟がいて家族が集まる正月は私も娘もほぼ未体験なので「ザ・お正月だね」と娘、歳の近い子どもたちと遊べた孫も嬉しそう、犬も案外と大人しく過ごし義両親義妹弟の健やかな笑顔を確認して無事の帰宅、あとはひたすらに本を読んで過ごし、集中して本が読めるくらいには体調が整っていることにひっそり安堵、ここ数年に比べたらこれでも格段に動けるようになっているのでまた色々やりたいことを思いつくかもしれない、ひとまず今月はガンホの新作を観なくちゃ。


IMG_5209.jpg 子・丑・寅・ウイ…で、今年はウイ年。


皆さん、どうか穏やかな一年でありますよう。
  1. 2023/01/06(金) 10:48:13|
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賢い療養生活。

「仕事部屋」というブログなので仕事がないと書くことがない、病気の話ばかりというのもあれだしなあとずいぶん放置している。

先日オフィスコットーネ綿貫プロデューサーの訃報が届き、なくなる前日までFacebookの更新があったと聞いて確認のためこちらも久々にログインした、いきなり訃報の記事を書くのも気がひけて簡単な近況をのせたら多くの人にコメントやイイネをもらってしまいやっぱり気がひける、友人知人の近況にイイネを飛ばして回るだけで1日がかりになるのでこちらは何もしていない、Twitterも同様ですっかり休眠アカウントになった。

休職6ヶ月のち退職してただひたすら自宅にこもっていた、通院と犬の散歩だけの外出で家族以外の誰とも会わずに過ごし、義理堅く慶事を報せてもらったり後から訃報が届いたりがあると人から遠ざかっていることを痛感する、遠ざかっていてもお祝いやお悔やみの気持ちがわかないわけではないのだが外に出ることなくやり過ごしてしまっていた。

綿貫Pのお通夜で混雑する電車に乗ったらやはり調子が悪い、翌日が通院日だったのでなんとかやり過ごしたが結局処方を増やされた、せっかく2年がかりで減薬してきたのにままならない、それでも夏の終わりから働きには出ている、混雑する電車に乗らずに済み、体力の限界を感じずに済む勤務時間で、後ろめたく思いながら病欠する必要のない勤務日数なので給料も正社員で働いていた頃の6分の1になったが新しいことを覚えるのはやはり愉しい。

2年も休んでいたんだから書き物をする時間はたくさんあったのだけど何も書かなかった、この記事を書くのもこれまでより随分時間がかかっている、体調のせいではなく生活のせいだろう、穏やかに過ごすことだけを心がけていると映画を観ても本を読んでも薄皮一枚が挟まれている感覚があり、自分の内側で蠢くはずのものが見つけられないから書く言葉も話す言葉も湧かない、映画や小説に笑ったり泣いたりはするのに。

Netflixの「賢い医師生活」が好きだ、シーズン2までさっさと観終わってからも繰り返し観ている、苛ついたり辛くなったりしんどい気分のときにも3分でも5分でもこれを観ると穏やかさを取り戻せるくらいに鎮静効果が高く、もはやドラマの中の医師に治療を受けているような日常になっていて面白い、まあドラマの医師は外科医だけど。

今の仕事は小さなメンタルクリニックの受付で、医療事務の資格はないが電子カルテのおかげで操作さえ覚えれば業務に差し障りはない、初診相談の電話対応を完璧と褒められたのはホテルのフロントや法律事務所の仕事で覚えたことが役立っているからだろう、様々な病院への通院歴も業務をイメージする助けになっているのか初めての仕事内容にも戸惑いは少なかった、医師や弁護士は多かれ少なかれ変わり者の気があるように思うが変わり者には慣れている、患者もそもそも本当に具合が悪い人は病院にも来られないわけで、通院する患者には皆治したいという前向きな明るさがある。

そう考えていくと自分の人生はうまいこと回ってるなあと思ったりもして、自分都合の前向きさは相変わらずなのだった。


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  1. 2022/11/10(木) 14:44:00|
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油断できない。

体調が思わしくなく3月から休職している。一泊の検査入院もあったし、毎週休みのたび通院しているときちんと体を休められる日がない。薬の量も増えてさほど忙しくもない日々の業務にミスを多発し気持ちが落ちることもあり、メニエールも急速に悪化した、療養のため休職すると通知しているのに飲みに誘ってくる同僚もいるが無論断っている。

出かけるのは病院と犬の散歩のみで地元の商店街にすら出向かないのだがたまに電車に乗れば風邪を拾ってくる有様、出勤であれば無理がきく程度でも療養中だとたちまちにダウンする、とはいえ今回の緊急事態宣言で亭主の仕事もバタバタまたキャンセルになっている状況ではいっそこのまま退職ともいかない。

読書はカズオ・イシグロの新刊と韓国の小説「PACHINKO」が素晴らしかった、もってまわった文体が苦手で読了しなかった本にも挑戦してみたがこちらはやはり数ページで挫けてしまった、小説でも映画でも大袈裟な文体や言い回しが苦手で淡々としたトーンが好みなのだ、山本夏彦とか。

そういえば初めて山本夏彦を読んだのは出産で入院していた時だったと思う、病院の売店で買ったんだったか、それを読むまで自分に文体の好みがあるとは知らなかった、視点も語り口も脳味噌を輪切りにされるような快感で内容よりその文章を読むことそのものに心が躍る初めての体験だった。

月一回血液検査で通院している持病の専門医が職員の感染疑いで休院になった、再開はGW明けだそうだから休院になってほっとしている職員も多かろう、つくづく大変な仕事を受け持ってくれているのだなあ、政府の対応にばかり気がいくが何より感染拡大を防がねばと心算あらた、迂闊さの被害でしんどい思いをする人たちがたくさんいるのだから。
  1. 2021/04/26(月) 15:44:00|
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