FC2ブログ
仕事部屋

秋になりました。

8月の終わり頃に愛してやまない事務所を離れ大型有給休暇に突入、永らく手をつけられずにいた虚空文庫に提供する原稿のあれこれをやって、要精密検査と警告された血液内科での精密検査とそこの医者から紹介された大学病院を受診した結果「心身症だね。仕事やめなさい」と医者、「やめました。有給消化中です」「じゃあ様子見で。新しい職場でまた症状出たら今度は心療内科ね」、ストレスに強いタイプと思っていたがストレスに鈍いタイプだったらしい。

実は自分自身でも心身症なんじゃないかとは思っていた、ただもう長いこと縁が切れていた心療内科に行くのがなんか嫌だったしチロシンのサプリでなんとかなってるつもりだったんだけどなあ、「薬出す?」と訊かれたけど貰わなかった、誕生日に買って貰った闇金ウシジマくんの全巻セットも読み終えて久々に何冊か本を読み、研修に入る直前にようやく芝居を一本だけ観た。

シルバーウィークを挟んでの研修勤務になったので、4日勤務して3日休みが2セットの9月後半、新しい職場での新しい仕事は知ったふうな安心感と新鮮さとが半分ずつ、業務内容や要求されることはこれまで以上にハードで新人らしいしくじりと新人らしからぬ図太さで立ち向かっている最中、同じ業種で似たような部署だけど相手にする背景の重さがまったく違うから必然対応も違う、以前の事務所では2チームに分かれて分担していた役割を一人で全部やるような感じの業務内容だし担当制ではないので全員に同程度の対応力がないと回せない。

ある程度の年齢から指示と管理を担って芝居をやってきた割に全体を見通すことすらおぼつかず自分の手元でいっぱいいっぱいになるのは小形くんとか成田くんがいないからなのか、自分が取りこぼしても必ず誰かがしっかり掬い上げてくれていたわけで、今は自分の取りこぼしはまず自分が掬い上げなければならず、そんな状態のまま誰かの一生を左右する決断に関わっている、要求される責任感が情に偏るあたり、取り柄とも言えるが能力の低さでもある。

業務内容の生々しさが魅力で、事務所のサイズ感は理想的、希望通りに正社員の雇用契約だし、あとは単純に事務所にとって必要な人材となれるかどうか、能力に限らず勤務態度や成績も含めて総合的な貢献度があって初めて給与に反映される、これが世の中で働く人の背負うものなのねと怖気付く、気づけば10月からは早々成績表に名前が追加されていた、日々集計される〇〇率という数字の意味もまだ理解できていないのに。

目標数というのがあって出勤日数で比率が違うのだが自分の場合は毎日2が並ばなければ達成できない勘定だった、今のとこ0と2がぽちぽちあって概ね1が書き込まれている、一日の仕事を終えると自分の感覚ではマイナスだったりもするんだが、学校に通っていた頃にも気にしなかった成績表を毎日真剣に睨むようになるんだから面白い、まあ成績表については書き込まれる数字よりExelの操作がさくさくできるようになるのが当面の課題です。

家では孫がへけへけ歩いており、フードを変更して健康になった老犬もまたよぼよぼ歩くようになった。
休みの日はオンデマンドで「まんぷく」を追いかけている。

春に治療をした歯医者が下手で、あれこれいじり回したくせに虫歯の痛みは治らず、歯性上顎洞炎になってしまったので別の歯医者と耳鼻咽喉科の通院もあり、働けど働けどといった気分だが、心療内科よりはましか。

娘が「キャベツは外の葉っぱが栄養を中に送り込む役割である」という話をしていた、そんなに大事な働きをしている外の葉っぱなのに食べるときにはべりっと捨てられちゃうんだから切ない。



虚空文庫
無料で使える戯曲のダウンロードサイトです。
四角い鉛筆アイコンをクリックすると掲載作品のページに飛べます。今後もいくつかアップされる予定です。



  1. 2018/10/11(木) 02:53:35|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

この夏。

平成最後の夏という口説き文句があるらしいが地球最後と言われても合点するほどの夏、家の朝顔は何かが狂って1日中咲いている、亭主のメダカは茹ってしまった(合掌)。

初めてのボーナスをもらって寝室にエアコン取り付け工事をやってもらった、工事とセットになっていて手頃な料金の中古もあったが、基本工事では終わらないので最終的な工事費用は割高になる、越したとき電線の引き込みからやってくれた電気屋に安い本体をこちらで買うから取り付けてくれないかと相談したら取り付け場所とその部屋の窓の外の写真を送れと司令があり画像から工事の見積もりを出してくれたが、やはりそこそこかかる、1日考えているうちに作業人員の調整をしてくれたらしく社長自ら「中古の在庫を持っていく」と大幅な値引きをしてくれ相談の3日後には工事が完了した、ボーナスは一瞬にして消えたが快適に眠れる。

バイトで入ったときは代表弁護士一人だった事務所も今は6人の弁護士がいる、フロアのサイズもこの2年で倍以上になったし、これからもっと手広く大きくしていこうという代表の気概もある、冬のボーナスは倍になるだろう、契約社員となって半年、会社っぽくなっていくあれこれに感じる違和感や自分の人生で働くことができるのは残り何年あるだろうと考えたとき、少しでも多くの給与が欲しいと素直に思った、4月ごろからぼんやりと考えていたことは日々の転職サイト巡りで萎えたり膨らんだりしていたが、異業種3社の書類選考で落とされて部署異動願も適わず、以前同僚だったK嬢の口利きで、10月からの新しい職場が決まった。

ネットで心得から調べていくと同業他社への転職の場合、退職理由は一身上の都合を通せとあるし、転職サイトでは意向を伝えるタイミングや順番など懇切丁寧に解説されていた、それらを一切無視して、まずはシフトを組んでいるチームリーダーに伝え、次に代表弁護士に伝え、近しい同僚、最後に直接の上司という順に伝えた、退職理由は「あと何年働けるかわからないのでもっと給料がいいところに移りたい」と正直に話したし転職先の事務所名も紹介者も知らせた。

退職願の日付から遡って私にしては珍しく計画的にことを進め、転職先で面談即決を貰った1週間後にはすべて完了し、残すは来月のチーム会議でのご挨拶と、インフルエンザだのなんだのですべて消化していて来年まで有給休暇はつかないところ代表が「退職金代りでせめてもの感謝」と特別に付与してくれることになった有給休暇の調整のみ、有休なしで10月から研修に入ることで了承してもらっていたが少し早めに研修に入れるだろう、社員雇用なのでこの先は週休2日の定時勤務になる。

新しい物事を覚えることには悦びがあるけれど体調や脳細胞の具合が追いつかなくなっている、同業種とはいえ新しい仕事なので不安もあるが、同僚だった頃から信頼の厚いK嬢が「しっかり教える」と言ってくれているのでしっかり教わろうと思う、ここが最後だろうと思っていたところから離れるのだから次こそ最後と思えないが、最近はまだ新しいことができる、と一つ一つありがたい。

朝顔
この夏で亭主が43歳になり、娘は今日28歳になった、私はまもなく51、孫は来月で1歳。

  1. 2018/08/15(水) 10:21:54|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

大きい河。

それぞれの予定を家族で共有するアプリのおかげで結婚記念日を素通りせずに済んだ、シフト調整がままならず仕事だったため翌日に持ち越して池袋の水族館に外出、恐竜が怖いのと同じ理由で魚や鳥の類が苦手な私にはお化け屋敷のようであったが、水族館に行こうと言い出したのは私だ。

ふと気づくと、気を患うことがさっぱりなくなった、心配ごとや不満といった日々の中でちくちくと気障りなそれらが見当たらない、日々の忙しなさでそうしたところまで気が回っていないだけだとしても、《毎日》という時間のあり方が自分にとってどれほど特殊なものだったか思い知ったようでもある。

一作品ごとに新しく人と出会って関わってその時に必要とされる自分を生み出して期間が終われば解散し、次にはどんな自分になればいいのか次が決まるまで何もない、自分が何者かわからないようなざらついた空白が恐ろしく次々と絶え間なく何か先のことを詰め込んで回遊魚のように泳ぎ続けていた、そこに日常を持ち込んでようやく気が紛れるような過ごし方を続けて日々の穏やかさは常に憧れの先だった。

折あるごとにこの安定はなんだろう、どうして今まで得られなかったのだろうと考える、小さくとも社会に関わっているからなのか、単なる経済事情か、年齢を重ねて得たものなのか、家族という在り方のおかげか、芝居やら小説やらの身を削るものから遠ざかっているからか、酒を滅多に飲まなくなったからなのか、そのどれもだろうと思うけれどあんまりにも穏やかで、走馬灯とまではいかずとも、もう今生は終わり間際なのかとすら思えてくる。

これまで色んなことが次々にあったなあと、今まで本当にめまぐるしかったなあと、そんなふうに思ったことがこれまでなかったから、ここ最近はそう思っていてなんだか終章っぽい、水をたっぷり含んだ土はみっしり重たく固まるけれど、乾いた土を手に取るとさらさら指の隙間を落ちていく、そういう感じの毎日をしみじみ実感した途端、乾いた土ににわか雨のようなことが起こる。

つまりは何事もすべて自分の日々だなと、ならばこれまでは些細なことを一大事に捉えたり大切なことをどうでもよく受け流していたりしたんだろうと、もしやこれまでも今も実はずっと同じなのかもしれないとも思う。

人は山頂に滲み出る水として山を下るように生き、やがて海に流れ込むのだと考えていた、その感覚がまた蘇った、どうりで海の生き物は太々しい。


IMG_3356.jpg
  1. 2018/04/28(土) 03:21:29|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

やよいの終い。

通勤ラッシュの洗礼を受けて初めての早番を無事に勤め上げた3月は、事務所の女子たちと北京ダックを食べに行ったのと同僚の送別会と冗談だからね。の下北沢初進出公演に出向いた、その他は犬の通院やら娘との買い物やらで穏やかな休日ばかり、今日は亭主が近隣の散歩コースを調べ上げ朝からおむすびと卵焼きを作って花見に出発、川沿いにのんびりゆっくり歩いて途中の小さな公園で昼食、川の水面は桜の花びらでビロードのように覆われ道の端には桜のつむじ、どこもかしこもすっかり満開で明日には葉桜になりそう、飛鳥山の賑わいを冷やかして通り抜け王子から電車に乗って東十条から帰宅、ばたんとそれぞれ倒れるように眠りこけ、夜は自宅サムギョプサル、食後は家の前に犬も赤ん坊も連れ立ってしばしの月見、1年の4分の1が終わってみれば人生の新学期。


IMG_3336.jpg



新しい仕事に就くひと、新しい家に住むひと、新しい勉強をするひと、がんばれ。

  1. 2018/03/31(土) 23:39:49|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

ありふれた日常。

引越しのドタバタもなんとか落ち着いて新編成家族での日常が進んでいる、インフルエンザで有給を使いながら愛仮上映には顔を出して新居までのタクシー代に慄いた、一方で旧い友人が最寄駅まで出向いているついでに合流してくれ地元の酒場デビュウ、ほろ酔いで静まり始めた商店街を歩くのは未だ旅先感覚で玄関先に立って初めて安心する、娘との暮らしはただただ新鮮、それぞれの気遣いはあるだろうが家事の一切が任せられる安心感と別世帯としての程よい距離感に助けられている、天気の良い休日にベビーカーを押して一駅隣まで連れ立ちユニクロでベビー服を買ってサイゼリヤでランチする母娘という絵面に自分が置かれるなど想像したことがなかったのでどきどきする、過日に参加した小学校の同窓会でも「やっぱり孫は可愛いものなのか?」という質問が多かったが、孫が可愛いというよりは日々のあれこれが単純に楽しい、この年になって娘と孫を養うために働くことになるとはねえなどと零したら当時の親友が「誰よりも幸せそう」と言ったからきっとそうなんだろう、見渡せば毎日がただただ凪いでいる、ひな祭りだった昨日も母娘でベビーカーを押してかつて母娘二人暮らしをしていた恵比寿〜代官山付近を散歩、馴染みだった店はもうないので様変わりした街並みを歩きながらぽつぽつ当時の思い出話、娘が訪れるのは成人式ぶりになった親友の店で娘がばっさりと髪を切るのを赤ん坊をあやしながら眺め鏡の顔が自分と同じ造形であることを再発見、似た顔の母娘が休日に代官山でちょっとおしゃれなベビー服を買うありふれた絵面に、自分がどこにでもいる誰かであると実感したのは生まれて初めてだったかもしれない、勤め先での変化はまださほど大きくないが電車通勤に慣れてきたこれからは早番勤務が入るので通勤ラッシュの洗礼が待ち構えている、これまたありふれた新社会人の日常なのだろう、尤も勤め先の女子会では上席の悪口が止まらなくなるから新社会人の割にはすっかりスレているのだけど。
  1. 2018/03/04(日) 13:17:15|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

再編成と再上映。

孫も生まれて、もうこれからはひたすら穏やかに生きていくのだろうと信じていたが、やはりそうはいかなくなった。
11月に娘から半泣きで連絡が入り、勤め先の弁護士に知恵を借りながら辿々しく交渉を重ね、結果、1月の雪の日に新編成の家族と新居に暮らし始めた。

そもそも新宿の住まいはちょうど2年の更新期で、数千円の家賃値上がりに渋々同意して更新しようという数日前に、
そうした出来事が持ち上がった。乳飲み子を抱えた娘は離婚されても出戻る家がない。こちらもよもやそんなことになるとは思ってもみなかったので心配したことすらなかった。

亭主は娘と孫との同居を快諾してくれ、私は仕事の合間にインターネットで住処を探し始めた。
衣類と書類で2DKいっぱいの夫婦に犬、それなりの暮らしをしていただろう娘、これから成長していく子どももいる。
3DKでなんとかなるものだろうか、自転車通勤できる職場をまた探さなければならないのかと迷って、まず、今の職場で社員にしてもらうことに決めた。

亭主は現場仕事であちこち行くが大荷物なのであんまりにも混雑する電車は辛かろう、赤ん坊を連れて買い物をするのに近くで済ませられないのはしんどかろう、駅までの距離が遠いと私は働きに出なくなるだろう、などの条件をもとに様々な情報と選択の中、早速数件の内覧を予約して足を運んだ。一長一短の物件探しの中、ジモティーという地元情報の無料掲示板サイトに掲載された賃貸物件情報の一つに面白いものを見つけて早速問い合わせた。

十条銀座徒歩4分の古い一軒家でペット可という情報を載せていたのは、独居老人が施設などに入る際に空き家となる物件を無料でリフォームして貸し出し、賃料をホームの費用に充てられるよう手配するというようなNPO活動をしていた人で、新しく事業を立ち上げたのだという。問い合わせた日にちょうど現地に行くからと翌日には室内の写真を数点送ってくれ、どうしても見たくなった。

IMG_2780.jpg

IMG_2762.jpg

ほぼこの物件で決まり、という都営新宿線沿いの一室を見たあとだったか、電話で話して鍵の隠し場所を教えてもらい、十条の家を勝手に見させてもらった。
まだリフォーム途中で、大工さんの道具はあちこちに置かれているし、床は抜けているし、壁の穴を塞いだ跡も生々しく、線路に近いその家は電車が走るとがたぴし揺れていた。

8年ほど空き家だったらしい。古くて小さな二階家だが造り付けの棚がそこここにあったり室内がガラス窓のついた扉で仕切られていたり、昭和の懐かしい風情がある家だった。ふうーん、へえーと室内を検分した後、商店街で惣菜を買って帰る途中から、もう、そこに決めた。

契約時の条件は、家主の身内を探しているという看板を家の外に張り出しておくこと、だった。
ジモティーに記事を出していたその人が大家さんということになるのだが、もともとの家の持ち主の事情があるらしい。

ベニヤとトタンの壁に材を入れてもらったり、襖で仕切られていた2室を壁にしてもらったり、お湯のでない洗面台にお湯の配管を回してもらったり、入居前に入らせてもらって天井にペンキを塗ったり、細々と要望を伝え、管理側の予算や入居希望日と工事の進捗の折り合いをつけるやりとりを毎日重ね、礼金2ヶ月とペット飼育で敷金1ヶ月プラス後から頼んだ工事の、予算をはみ出した分の材料実費を支払って契約をした。多分儲けにはならなかっただろうが、いつか小説を書くときに指導しますという約束をしている。落ち着いたら飲みましょうという約束もしているのだが、まだ果たせていない。

あらゆることにトラブルが発生していたので越してから1週間ほどかかったが、約束通り、成田くんに看板をデザインしてもらって張り出した。

流行りの、空き家対策物件ということになる。間取りを大きくいじるわけではないのだけど、ちょっとしたリフォームで暮らしやすくする感じ。不動産屋や保証会社を通さない契約に信頼が置けないという向きもあるだろうが、、一般的な不動産契約よりちょっと突っ込んだやりとりができて、個別の事情を理解してもらえることがありがたかった。DIYフリーなので釘も打ち放題だしペンキも塗り放題で現状復帰の義務なし。いくつか他の物件も手がけているというので、DIYフリーで住める家を探している方は問い合わせてみてください。
空き家管理再生 みやらび

以前に美術家の井上さんが作ってくれた本棚の解体やトランクルームからの荷物の運び出しに成田くんが、トラックや自家用車での運搬にはコウスケが、新居の玄関鍵の取り付けにヤングチームから鍵屋に就職した平田くんが、引越し直後の雪の日に台所のものを片付ける手伝いをしに成田くん嫁のユカコが、台所のキッチンパネルの施工には四代目夫のムーさんが、それぞれ絶大なる力を貸してくれた。普段からあれこれ助けてもらっているが、雪の日に大変な思いをしてもらったことは感謝してもし尽くせない。

何より、亭主の実家の暖かな後方支援がなければ、私も娘も立ち往生のまま絶望していただろう。
再編成を決めた今年の正月に、娘と孫と私たち夫婦は亭主の実家に出向いた。
義両親はひ孫ができたと喜んでくれ、義妹の息子はもう使わないからとベビーカーを譲ってもらい大喜びの娘も、帰りがけにぽつり「なんだかほっとした」と言っていた。

勤め人になった最初の出勤日は寝坊して遅刻した。もはや自転車で5分の距離ではない。芝居や映画を観るための時間がままならない。今まで以上に不義理することになりますと挨拶をしているが、新居でネット回線が開通して最初に、木村文洋からの案内を受け取った。

omote.jpg
ura.jpg

新作「息衝く」公開にあわせて「へばの」「愛のゆくえ(仮)」が、ポレポレ東中野でレイト上映される。
プロデューサー自主企画での上映会を重ねていたが、久々にあのスクリーンで観られるのが嬉しい。

連日21:00より 料金1,300円均一 ※リピーター割引実施!半券提示で1,000円
2月17日(土) 『へばの』※監督舞台挨拶
2月18(日) 『愛のゆくえ(仮)』※監督舞台挨拶
2月19(月) 『なしくずしの志』※監督舞台挨拶
2月20(火)『へばの』※20~22日上映後、監督舞台挨拶予定
2月21(水)『愛のゆくえ(仮)』
2月22(木)『へばの』
2月23(金)『愛のゆくえ(仮)』

ポレポレ地図

監督は多分、毎日いる。


いろんな人のいろんな事情を紡いだ家に、表札も門灯も新しく取り付けて、亭主はちょっと嬉しそうだった。10年で更新なのだが、私たちはもうここが終の住処と思っている。
3年前に読んだ星占いで、2017年から2018年にかけての獅子座は居場所を作る大きな転機、引越しや転勤がある、と書かれていた。今更に引越しも転機もないだろうと思っていたから思い出してぎょっとした。
そういえば、私も亭主も娘も、みな獅子座なのだった。

  1. 2018/02/06(火) 08:26:15|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:4

真骨頂。

今年は穏やかな年の瀬になるだろうと何の根拠もなく信じていたのだが、やはりそうはならなかった、師走に入ってから前触れなくドタバタが始まって、ああやっぱりこれが真骨頂かと諦念、ドタバタ直前に井土組の上映と木村組の試写で飲んだのが年の瀬らしい飲みだった、事務所の忘年会も三次会あたりでするっと抜け出し、インフルエンザの予防接種を受けたあとにアナフィラキシーショックで1日倒れたが、風邪をこじらせる間も無く仕事納めが二日前、昨日が家族会議で今日は親友への挨拶、買い出しすらできていないが餅は届いたしマッサージにも行けた、大掃除は1ヶ月の先延ばしを決めて明日も出歩く、自分一人じゃ片付けられないドタバタのせいで大晦日だというのに気が休まらない。
ともあれ今年も多くの人に助けられ支えられ励まされ犬息子も無事に生き延びた、みなさんいつも本当にありがとう。
新年も当分はとっちらかっているはずなので落ち着いたらまたご挨拶致します。
どうぞ穏やかな新年をお迎えください。
  1. 2017/12/30(土) 23:09:55|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

病まずに働く。

コンサル会社が引き上げて直接雇用の社員とバイトばかりで奮闘した一ヶ月、業務はなんとなく落ち着いて人手の足りなさが如実、もちろん運営チームは既に募集をかけていたのだけどなかなか「いい人」が決まらないとぼやき、ひとまず派遣さんが入ってくれたりもしたので、相変わらず人が出たり入ったりの状況、正規雇用で入った40代の男性がちょっとびっくりするくらい問題のある人で伝説になったり、直接どうこうする立場じゃないので面白がっていたけれど、通常の自分の業務のほかに募集や面接などの人事を担当していた側はさぞかし胃が痛む思いだったろう。

応募がこないと嘆く声が聞こえてきたので、個人のSMSツールを使って募集する許可をもらい、提供された募集記事の文面+私の感想を付け足してFacebookとTwitterにあげたところそこそこの反響、問い合わせに回答して応募を促すだけの役割だったが、知人数名から履歴書を送ったと報告があった、人事担当は弁護士会で募集かけたときより断然応募が多いと言っていたけれど、なんてことはない、演劇関係者には就職せずにいる大人が多く、申告制シフトで福利厚生がつくとなれば飛びつくし、芝居を作ることに携わる人たちはおしなべて人並み以上のコミュニケーション力と生真面目さがある(はずだ)から、推薦する側も不安がない。

これまでに来た派遣さんはあれこれにちょっとずつ問題があって、一人は契約してすぐに切ることになり、もう一人は研修2日目から来なくなり、2日連続で遅刻しながらも来ている残り1名にもまだ露見していない問題が多々あるので、あんまりだったら意見しようと手ぐすねを引いているところ、手が足りないというから派遣を頼んだのにバイトごときに苦情を申し立てられる人事担当もかわいそうだが、一緒に働く側のストレスも軽んじられないのだから致し方ない。

誠実で素晴らしく優秀な同僚が、派遣君にくだらない軽口を言われて、その場では受け流したが家に帰ってもモヤモヤが晴れずお菓子をたくさん食べて顔がむくんでしまったと言うので、それが続くと彼女は体調を崩し仕事にも差し障るに違いないと心配だし、電話の受け答えをする仕事だからきちんとした言葉遣いができなかったり無礼な軽口が出てくるような若造はやはりちょっと信頼が置けず、それをカバーできるほど何か特別な長所や能力があるわけではないってところでもうスリーアウトなんだけど、仕事上のミスではないから報告もしづらい、などとモヤモヤしておやつが増えるのは、私も同じ。

職場の人間関係で悩む人が多くいることは知っているけど、こういう些細なことが積み重なると病むんだろうと現実的に感じられるようになったし、バイトという気楽な立場でそこに生活のすべてが乗っかっているほどではない私でもこの程度はモヤモヤするんだから、きちんと働く人が毎日いなければならないところでのそれはさぞかし重大な事由となっているんだろう、だからこそ多少のことでは騒ぎ立てない覚悟をしているバイトチームが顔をしかめるような派遣君の勤務態度は見るべき人に見てもらってそれなりの評価をしてもらいたいもんだわねと、また皆が黙々オヤツを頬張る。

バイトも含めて全員のスケジュールが一覧できるツールで人事担当欄に知った名前の面接予定が入り、ふむふむ来てくれるのかと期待が膨らむ一方、募集への問い合わせがあって回答して以降うんともすんとも返信のないケースもあって不安材料になりもする、紹介者としての責任を考えれば知人限定にすべきだったのかもしれない、一般的な条件に嵌らなくとも人事には面接してやってくれと頼むだけで結果は任せているから何もかもが紹介の責任ではないだろうけど、30分程度の面接で人柄の全部が分かるはずもなく「誰それさんの紹介だから(下手なことはすまい)」という信頼の仕方があるのも事実。

逆に、自分にとって働きやすい職場が他人にとっても満点とは限らず、以前心底楽しく働かせてもらったたぬきやホテル然り「よくこんなところで働いてるね」と言われる可能性だってある、応募してくれた知人にも3ヶ月働いて合わないと思ったら遠慮なく辞めるよう伝えてはあるが、紹介という立場だとその時にも言い出し辛かったりするのかもしれない、コンサル会社のバイトとして来ていた女子にもコンサルの撤退と共に辞めることになったところを個別に口説き落として直接雇用のバイトで戻ってもらった、その時にも希望条件があれば伝えるからと交渉したり、受け入れ側でどう働いてもらいたいかを事前に明確にして伝える程度のことはやったけど、結局は本人の意思だ。

どこかで何かの役に立ちたいと誰もがわずかでも思う、できるだけ他人に嫌われたくないと思う人もいて、それ以上にむやみに他人を嫌いたくないと願ってもいる、自分の時間を費やして正当な報酬を受け取れるのは当たり前のようで、その実当たり前ではなく、正当=自分の時間の価値はそこでどのような働きができるかということが基準である以上、不平不満のもととなる出来事は無論、不平不満を抱えることも雇い主の不利益に違いない。

あれこれが面倒になると工場で機械の一部のように働きたいと思ったりもするが、そう思うことこそ「人そのもの」の望みだと考え直し、不平不満にばかり着目するのは自分の意思できっぱりやめて、モヤモヤをモグモグで塞いで働く、それでも病むならしっかり休む、だが大概は休むことが病むことと直結する、働かずにいるときの不安に比べれば働くときの不平不満の方が百倍マシと思える、特別いい給料でもなく特別多忙な仕事でもなくひっそりどこかで役に立ちこっそり不満を吐き出す程度の働き方が良い。
  1. 2017/11/22(水) 12:33:23|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

良かれ悪しかれ。

職場では先日より大改革が行われ相当な人数とのお別れ及びお別れに伴う宴席が続いていた、これまでふわっと関わってきたことにしっかりと関わり直す必要があり、ようやく経った1年はまだ半年くらいの感覚だが先に直接交渉した以上の報酬アップを約束されたのでしばらく新しい仕事を探す必要はなさそう。

できなかったことがいつの間にかできるようになるとか、苦手意識が少しずつ薄らぐとか、取り組んだことのない作業に意外な能力が見込まれるとか、こなせるつもりで出しゃばって足をすくわれるとか、日々のしくじりは無条件に愉しい、自分にできる限界を常に突きつけられてそれ以上の結果を出す重圧だけでしてきた生来の仕事とは違い、反省してやり直す隙間がある。

なるほどこれが世の中なのか人はこうして生きているのかと今更に気づき営むことの重要性を知った、生きるか死ぬかみたいな削り方をすることが仕事だと思っていたから、削れるものが無くなったら何もできないように思っていたけれど、時間と体力と本来の誠意さえあれば、そこにいることだけで既に仕事なのだと思う。

とはいえ大きな反省もあって、これまで「笑顔が可愛い」「声が大きい」と同じように形容詞として使っていた「頭がおかしい」などの言葉を使うと娘と同世代の同僚が顔を顰める、「じじい」などと言えば「言葉が汚い」と笑いながら指摘され「まったくだ」と思った、世の中の人たちは他人から癖や欠点を指摘される習慣がなく、それをする役割もないから、同じ感覚で容易く口にすると「ディスってる」と不穏な空気になる。

口が悪いのはこれまでも同じなので、向けられる方のダメージの大きさが違うのだな。
それとも、ダメージは同じで重要性が違うのか。
なんにしろ、世の中にダメ出しは不要とよくよく留意せねば、トシもトシだしただの「口の悪いおばさん」だもんなあ。




  1. 2017/10/25(水) 11:26:39|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

誕生日は21日

娘の「イタタタタタタ」が「ああー」という呻き声になり始めた朝方、看護師さんが娘に足湯を用意してくれた、それから診察、「もうすぐそこにいる」「まだ8センチ」などの声をカーテン越しに聞いていたら胎内のモニターに警告音、看護師さんに立ち位置を明け渡した、程なく「何か出てきた」と娘の声、どうやら破水したらしく娘はベッドごと分娩室に運ばれていき、外で待つように言われて廊下のベンチに移動。

ここからが長いんだよなあと思いながら呻き声が漏れ聞こえる廊下で娘の旦那に「破水して分娩室に入った」とメール、それから15分もしないうちに娘の旦那と旦那のお父さんが駆けつけたが、自分のお産の時はそこから4時間ほどかかったからまだまだかかると話して今から仕事という娘の旦那を再び送り出し、空が白み始めた廊下で一服ついでに散歩でもしてこようかとタイミングを見計らいながら娘がいきむ声を3回くらいは聞いたか、ギャアーと叫ぶ声があって「おめでとうございます!」と口々に言う看護師さんたちの声、まさかと思ったが叫び声は娘ではなく産まれてきた赤ん坊の泣き声だったらしく、ギャアギャアと動物のような産声が響き渡った。

「産まれたみたい」とメールしたら「え、本当ですか」と返ってきた、送り出して10分もしていない、「引き返したいけど仕事行かなきゃならないので今から母親が行きます」と葛藤の決断、その通りに娘の義母が駆けつけてくれ、祖母二人が自分の経験を披露し合ううち赤ん坊を抱いた看護師さんがお披露目に来てくれ、「21日5時27分、2750gです」と報告を受ける。

「日向は大丈夫ですか」と訊いたのは私でなく旦那側の祖母、何しろ娘は日頃から旦那の実家で何もかも世話になっている、娘の旦那は自宅で娘だけが旦那の実家で上げ膳据え膳の優雅な妊婦だったのだ、その娘は「元気ですよ、出血も少なかったし、写真撮ってお父さんにメールしてるくらいです」とのこと、お母さんを休ませるため面会は午後1時からしかできないので一旦お帰り下さいと促され、車で待っていてくれた娘の義父に送られて日が変わる前に降り立った駅、車中で祖母二人がきゃっきゃと話す中、祖父はぽつりと「日向、いい仕事してくれたなあ」。

出勤する人々の満員電車であちこちに「初孫産まれました」メールをしながら戻りヘロヘロと歩いて帰宅、シャワー浴びて寝て起きて、「出産後に何食べたい?」と訊いたら「ステーキ」と即答した娘のために伊勢丹で高級焼肉弁当を買って再び病院に向かったのは夕方、命名は「和と書いてのどか」だそう、小一時間孫の足裏や娘の授乳やオムツ換えの手際を眺めて、今度は退勤する人々の満員電車で帰宅、娘は何事もなかったような元気さで大したもんだと感心、まだ孫より娘の方が可愛い、娘がやり遂げたことを思い返すとちょっと泣けてくる。


IMG_9721.jpg
  1. 2017/09/22(金) 01:12:02|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:1
following page