FC2ブログ
仕事部屋

人間だもの。

風邪気味であったところ深夜に喘息の発作が出て、亭主に付き添ってもらい徒歩で救急病院へ行った。
真っ先に強心剤を打たれ、点滴を受けて治ったが、医者は入院しろと言う。
早くとも3日間は1日3本の点滴が必要、という見立てだ。
仕事もあるし犬息子の世話もあるし何より点滴が嫌だとぐずぐず言って、明日午前中つまり数時間後に外来で診察を受けることを条件に帰宅した。
外来で入院と言われたら素直に従うよう言い含められたが、自身の体感としては回復しているので「わかりました」と軽々返事をした。
言われた通り午前中に外来を受診したが、寝不足だし心臓はばくばくしてるし手は震えるしで心もとない体調だった。
外来の専門医は「強心剤はやり過ぎだよねえ」などとゴチながら一通りの処方をして「入院するほどじゃないでしょ?」と帰された。1日3本で3日間と言われたそれも指示はなかった。
救急から帰った時点で職場には医者の見立てをそのまま伝えて休みをもらっていたので、それから数日間、家でひたすら寝て過ごした。喘息は治ったが、今度は肩首の痛みが出て、職場に復帰してからもデスクワークがしんどい。
今度は近所の整骨院へ行き鍼治療を受けた。
喘息発作の影響で、脊椎のどこかが捻挫のような具合になって腕や肩首に影響が出たらしい。
初めて行った整骨院だったが相性が良かったらしく、通う気になった。
効果が出ているので、週に2度、鍼に行っている。

そもそも、喘息発作が出たのは服用を続けなければならない薬が切れていたからで、近所の喘息専門医との相性が悪く薬を貰いに行きたくなかったからだ。
喘息の専門医が近くにあると知って幸運に喜んだが、最初の診察で「タバコやめないと薬出さないよ」と言われその医者が嫌いになった。
禁煙治療を受けるときも、処方してくれる医者が近場でほかになく、渋々にそこで受けたのだったが、ろくな問診もせず診察代をがっつり取られることにもうんざりで、意地でもそこで喘息の薬はもらうまいと決め、禁煙治療を終えてからは行っていない。
ぜろぜろするときには一番通いやすい距離の耳鼻咽喉科で処方してもらっていたが、この医者は「うちは喉まで。喉から下は専門のとこで診てもらってね」と喘息の薬を出すのを嫌がる。
仕方なくほかの内科で処方してもらったりで、毎回違う医者を探すのも煩わしい。
不本意なドクターショッピング状態になっているのだ。

治療なんだから専門医がいいに決まってるのだが、いかんせん相性がよろしくない。
こちらがただ嫌うばかりではなく嫌う理由もあるのだが、これも医者側の立場で考えれば相性で、そういう態度をしたくなる患者ということになる。
電話相談の受付という仕事をしていて、それがわかった。

まともに会話するのが生理的にしんどい声というのがあったり、相談内容にムカっとしてしまったり、相手の一言がいちいち気に触るようなことが、実際にあり、そういう場合には他の人に代わってもらうことにしている。
同僚はお互いにそうした好みを知っているので、交代は最善策で、私が代って引き受けることもある。
褒められたことではないのだろうが、そういう好き嫌いと信頼は切り離せない。
その場しのぎに愛想よくしたところで、万事うまくことが運ぶとは限らない。
費用の分割などの相談も自分の判断で取り決めることになるので、こいつなんだか胡散臭いな、とかの感覚的な判断が必要になる。裏切られることも多いが、それは自分の直感に裏切られるということだ。

事務所の入り口に、プラスチックのケースに入った造花が飾られている。
電話相談で私が対応した大阪の相談者が、お礼にと私宛てに送ってくれたものだ。
この相談者の場合、すぐに仮受任となったがその後アドバイスを重ねたところ自己解決できてしまい弁護士への委任にはならなかった。だから費用がかからなかった。
受任となって相談員宛にお礼の手紙が添えられた書類が送られることはあっても品物は珍しいらしく、こちらは照れるばかりだが、事務員が沸いた。
急に相手が怒り出したり、クレームが入ることも多い。
話す内容はすべて同じだし、手順一つ変わらないのに、こちらの嫌悪が伝わってしまう。

医者も教師も、そう違わないのではないかと思う。
そうであってはいけない、というのは表面上の理屈であって、理想に過ぎない。
人間だから信用ならないし、人間だから信用できる。
一括りに言えば相性だ。
だからこそ、ある程度のマニュアルも必要になるし、マニュアル以上の対応には心が動く。
俗にいう神対応というやつだろうが、誰も神にはなれない。

章が追加された森達也の「A3」を読んで、そんなことを考えた。
この頃はテレビのワイドショーをチラ見するが、人のしくじりを罰する人が多いなあと驚く。
罪を、赦すための罰、であるはずが、誰もが過剰に感情的になっているような雰囲気で、心地悪い。
「A3」は憎しみ或は憎しみの果てに生じた無関心が真実を覆い隠すのではないかと問い掛け続けていた。
許せないという感情はあっていい、だがそれは結論にならない。

子供のころ、登場人物が2人だけのテレビドラマを見た。
単発枠で、柄本明演じる教師と、木内みどり演じるひきこもりの子の母しか出てこない。
子どもは中学生という設定だったか、子供部屋から出てこないままに、ドラマは終わった。
猛烈に面白かったので、エンドロールを食い入るように見て、森達也の名前を覚えた。
その名前が本当に森達也だったか、今となっては定かではないし、そうだとしても同じ人かもわからない。
キャストにしても覚え違いかもしれないし、もはや本当にそんなドラマがあったのかすら危うい記憶だが。
ただ、「不在」を廻る、もしくは「不在」という圧倒的存在を廻るドタバタを、不毛と切り捨てない語り口は、やはり森達也なんじゃないかと、今は思うだけだ。

かつて紹介を受けた仕事で、「相性の悪い人とうまくやる方法」についての講義をしたことがある。
ビジネスマン向けのセミナーだったが、嫌いな客に愛想よくできないラーメン店の店主だったり、嫌いな上司の言うことが耳に入らないビジネスマンや嫌いな人たちと毎日ランチしなければならないOLさんだったりが、悩んでいた。
どんな解決法を話したのかこれまたはっきりとは思い出せないが、「嫌いな人を無理に好きになる必要はない」というようなことを主軸にしていただろうと思う。
ではどうやったらうまくやれるのか、については何を話したのだったか。

今は「不在」を捏造するという方法を考えている。
架空の誰かを挟んで直接対峙しない。
仮想的を作って共闘の立場になるとか、この人が自分の大切な人の知り合いだったらとか、自分が直接に関わるわけではないという逃げ場を用意する。

職場では反社会勢力の人たちが「不在」の誰かになり得るし、病院では看護士さんたちが「不在」の誰かになり得る。
実践のため、嫌いな専門医に行くべきだろうか。
それより、ほかの医者を探すほうが良さそうに思うが。

  1. 2019/11/22(金) 02:38:07|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

フランスのすあま。

亭主がカヌレを買ってきて「これなに?」と訊くので「フランスのすあま」と答えた。
カヌレは焼き菓子だから正しくはないけれど、食感的にはすあまだと思う。

私も娘も好きなものを飽くことなく繰り返し食べるのだが亭主は常に目新しいものを食べたがる。
私の父もそうだったが父のそれは職業柄だったのだろう。

亭主は「好みのもの」を未だ探しあぐねているような節があり、食べ物にしろ衣類にしろ買い物に迷う。
アマゾンのサイトをうろついて仕事用の安全靴を買うというから明日にもアマゾンから届くのかと思いきや、暇があればホームセンターまで出向いて試し履きをし、そこから更に迷って、安全靴など履いたことのない私の意見まで聞き、更に熟考した上で結局はアマゾンで注文するという具合だ。

私は買い物が早い。頭の中で常に欲しいものリストが更新されている。好みのディティールがいちいち細かいので、もしかしたら私の好みにぴたりと嵌るそれはこの世に存在しないのではと思うことすらある。だが見つける。様々な情報から思い描いていた理想形に近いものを発見すれば迷うことなく買う。
今一番欲しいものは闇金ウシジマくんのフィギュアなのだが、これは私が買ってもいいと思える値段では見つからず、「欲しいのはコレなんだけど高いんだよなあ」と買わずにいる。モノの値段にも好みがあるのだ。

「好み」という考え方は幼い頃に従姉妹から学んだ。
高知に住む従姉妹が大学に入る前に東京に遊びにきたので、買い物に付き合った。
セーターが欲しいというので、いっぱしのガイド気取りで渋谷〜原宿あたりを歩き回って探そうと提案したのだが、「煉瓦色のが欲しい」と、彼女の目的は明確だった。ぶらぶら歩き回って目を引くものを手にするような買い物しかしていなかった私には、「こういうものが欲しい」というはっきりしたイメージを持つ彼女がかっこよく思えた。
オレンジじゃないし赤じゃないし茶色じゃないしと探し回ったが、結局見つけられずに買わなかったのではなかったか。今は煉瓦色のセーターなど珍しくないのだが、あの頃、そんな色合いのセーターはなかなか見つけられなかった。

亭主の買い物の仕方に、もう30年近く会えていない従姉妹を思い出した。
イメージを固めるためのリサーチに手間隙を惜しまないのは良いと思う。
なのに何故おやつに限っては、食べたことのない=どんなものだか今いちわからない冒険を好むのか。
やはり、好みがはっきり固まっていないのではないか。こどもか。発見したいということなのか。
私はおやつに冒険はしない。

娘はおやつを手作りする堅実派で、無駄な買い物をまったくしない人だ。
節約を心がけているというよりは、娘自身に欲しいものがあまりないらしく、たまに孫の衣類を買い足す程度で自分の買い物は殆どしない。好き嫌いの傾向はあっても、どうも自分の好みに今ひとつ自信がないようなところがある。
衣類は中学生の頃から現在までほぼ私のお下がりを着ているから、自分の好みで自分のお金を使って買い物をして失敗して後悔するような経験が少ないせいでそうなっているのかもしれない。
孫に冬物の帽子を買ってあげたいとしばらく探して、これというものがなく買わなかったが、気付いたら手編みの帽子を作っていた。
だから、好みのイメージはあるのだろうが、いざ自分のものとなると「間に合っている」感じだ。
そもそもの欲望が薄いのか。娘にしろ亭主にしろそれが普通で私1人が強欲なのか。

2歳になった孫はあれ買ってこれ買ってがまだないが、食べ物に関する執着が凄まじい。
自分の名前も覚えていないくせに、食べ物には「おいしそう」と言う。好みはバナナである。
朝起きると台所でバナナを探し、目を放すとこっそり炊飯器からご飯を食べるが、炊飯器の蓋が開けっぱなしになっているのでバレる。亭主が買い込んだ目新しいおやつも真っ先に見つけ与えられるのを待たずに手を出す。
起きてきた亭主が「こら」と言うと踊って誤魔化す。自分が覚えた踊りを亭主に教え込んでいて、亭主は弟子の如く孫に倣って踊る。亭主が孫を可愛がっているのは無論だが、この頃は孫が亭主を可愛がっているように見える。
孫は、太々しさと強欲さが私に似ている。



  1. 2019/10/31(木) 01:42:39|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

今日、タバコを吸った。

みんな彼のことは「サクちゃん」と呼んでいたみたいだけど、私はそう呼んだことがない。

秋晴れの青空の下、斎場に入る前に、なんてことない古ぼけたアパートの軒下で、タバコを吸った。

突然の訃報で、しかも若い人のそれだと自死を疑ってしまうものだけど、彼には微塵もそういうことを考えなかった。
弟子にはこちらが見送られるとばかり思っていたし、そういう健全な印象の人だったから心の準備が何もなくて。

急性心機能不全ってつまり他にこれって原因はないけどうっかり心臓が止まっちゃいましたってことで、いなくなったことが最大の事実だから死因なんてなんでもいいのに、死因を理解することでいなくなった事実を理解しようという心の働きなのだろう、聞かれることも多いけど、搬送された救急病院で亡くなったって、それ以上のことは私も知らずにいる。

一緒にやった最初で最後が「かと万」という公演で、ホンがまとまる前にずっとワークショップをやっていて、参加人数の少ない時期だったけど、熱心で、持ち込むものが増えてきた時期だったので、やたらといちいちが面白かった。

使っていた戯曲に「ひとり踊る」という指定があって、そういうわけわかんないト書きをやるのって難しいんだよね、なんてボヤキながらの稽古で、なんなく踊ってみせた彼の、笑えるような泣けるようなあの身体の動きが忘れられない。
そういうのが生まれ落ちる瞬間に立ち会えたんだから、それだけでも充分だけど、引っ越し作業を手伝わせたりガンホ会の酒席に参加させたりもあって、その頃が一番頻繁に会っていたかな。

映画がやりたい人だったから舞台の芝居にはあんまり興味ないのかなと思っていたら全然そんなことなくて、参加する機会があれば率先して手を挙げてどこにでも飛び込んで行ける人だった。
WSに来ていたってだけではなく、いろんなところにつながっていたことを今更に思い出した。

人とのつながりを大切にできるって、やっぱり一番の才能だ。
色褪せる時間も距離もないまま付き合い自体がぽっかりと切り取られるような感覚だろうから、みんな悔しい。
これから封切られる主演作もいくつかあるらしいから、その姿だけが生き残る映画ってやっぱり特別な魔術ってことだ。

最後に見た顔も今にも寝息が聞こえてきそうな様子で、何よいい顔してんじゃんって呼びかけたくなった。

年若い身内の棺を担ぐ親族がしんどそうで、呆然と見守る私たち側に力の有り余る若手がたくさんいるのに、やっぱり順番がおかしい。

でも、横たわった彼は、いい顔だった。
ぐっときた。
込み上げたのはお別れの悲しさではなくて、いい顔を見られた感動だった。

「犀の角」が2010年てことは、わずか10年足らずの付き合いでしかなかったし、それほど深く語り合ったとか、忘れられない思い出がたくさんあるとか、彼なくして今の自分はあり得ないとか、そういうことではないけれど、

いいダンスだったなあ、あれ。
いい顔だったなあ、最後。

これからも繰り返し脳裏で再生される瞬間がある。
映像では上書きのできないものをちゃんと遺してってくれた。


漫画誕生



  1. 2019/09/28(土) 19:22:50|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

暮れる夏。

禁煙治療を終える直前にひどい風邪を引いたので夏休み後半はひたすら寝ていたが、明けて出勤してからも体調が整わず、翌週末からまた有休を使って寝込んだ、メニエールの症状だと思ってふらふらするのを放っておいたのがいけなかったらしく、医者にかかったときには熱がかなり出ていて強烈な薬をたくさん処方され、1日中眠くなるので無理に動き回ることなく治りが早い、煙草をやめると健康になるだの風邪をひきづらくなるだのはまったく当てはまらないのだ。

誕生日が過ぎてのこれくらいの季節が一番好きかもしれない、台風がくるとかこないとかでそわそわするのとか、みんなちょっと疲れてる感じがするのとか、今年はフジロックにモミーとかショウジくんとか出てたんだなあ、生涯のうちフジロックに一度は行くべきだとは思っていて、それなら今年だったんじゃないかなどと今更に思ったりもしたが、こういうのって結局「よし行こう!」と動き出す誰かが周囲にいるかいないかだけの違いなんだろう。

30も半ば過ぎてからが青春期だったのは、時間と体力と連んでた友人の行動力によってもたらされていて、いくつも年下だった彼らと出会っていなければそういう時期を得られなかったんじゃないかと思う、逆にショウジくんと10代の頃に出会っていたらかなり影響を受けてそっちに走っていたかもしれない、出会うべき人とは後からでも出会うもんだと思っているがこれから先の出会いで大きな変化が起こりうるかと考えてもきっと今の自分には余白が少ない。

芝居の人たちは皆精力的で素敵な進化を続けているのだろうけど、そういうものに触れる気力が起きないのは、この余白のなさだろうと思う。誰かが生み出す何かに触れて自分がどう受け止めるかってところの、これまでにもずっと繰り返してきたはずの新陳代謝というか呼吸というか、そういう機能が衰えているんだと思う、普通に生きていく上でなんの差し障りもない機能だから特に困ることがあるわけではないのだけど。

余白のなさで思うのは、何か生み出す人のそれがただ単にこっぱずかしい、生み出されたものがいいとか悪いとか面白いとかつまらないとか好きとか嫌いとか、そういうところにたどり着く以前に、ただひたすら歌ったり芝居したりすることを恥ずかしいと感じていて、そこに関わる人たちへの敬意や愛おしさは変わらずあるのに、なんだろうなんでかしらわからないが、ちょっとどうしようもなく恥ずかしくて、知らない人のそれはまだしも知り合いだったりするとなんだかもうほんと勘弁してというか赦してくださいという感じになる。

またいつか不意に何かに関わる機会があったりするんだろうし、そういうときにはもう全然違う感覚が生じているんだろうと思うけど、この恥ずかしさって実はすごく大切な感覚なんじゃないかとも思っていて、自分にとって当たり前だったものすべてが今は当たり前じゃなくなっていて、ジャングルで動物に育てられた子どもが人間の教育を受ける過程で生じる感覚というか、いがらしみきおの「誰でもないところからの眺め」的な、ううーん、ちょっとまだうまく言葉にできないけれど、そんなことをふんわりと考えるのにちょうどいい季節です。



IMG_4132.jpg 孫はもうたったか走る。








  1. 2019/08/28(水) 00:13:33|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(13)

最終週、娘の誕生日から自分の誕生日までの5日間が夏休み、
出歩いたのは最初の2日だけで、天気が回復した頃にはぐずついていた風邪が悪化、
あとの3日はひたすら休養。
誕生日の夜に最後のシートを飲み終えて、禁煙治療が完了。

今のところ吸いたいという欲求はない。
薬も飲み忘れが増えてたところなのでなくても困らない。
禁煙のメリットは場所を選ばなくなったということくらいで、
30年以上吸ってきたのに3ヶ月やめたくらいで健康になれるとも思えない。
まったく苦しまなかったから禁煙3ヶ月の達成感がない。
吸いたいときには躊躇なく吸うだろう。

ただ、長年の習慣を変えることができた、という一点の意味は大きい。
体力は如実に衰えているし、日々の新鮮さなど干上がっているのだけど、
人生に於ける新しいことは世の中の手が届くところにまだまだあって、
わかったふうにやり過ごすのはもったいないなと思う。

二十歳を2回やって、3回目の12歳。
  1. 2019/08/19(月) 22:16:59|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(10)(11)(12)

(10)
9週目、かつての同僚とはしご酒するもまったく吸わず。
1人でいる時の方が「あ、タバコあるなら今吸ってたな」的に手持ち無沙汰を自覚する。
尤も「あれば今吸ってた」というのは、「禁煙してなければ、今吸ってた」というようなそれで、
吸わないことへの苦痛はない。

思うに、禁煙を断念する人たちは、この感覚に流されてしまうのではないかしら。
猶予期間のうちからぼんやりタバコを欲するときに「本当に吸いたいのか」と身体感覚に自問する癖をつけていたけど、
自問しないと習慣に引き戻されたり、自律が緩んで流されたりしそうだ。

今も「タバコを思い出す→吸ってもいい→吸いたいのか自問する→吸わない」を、続けている。
吸わないための努力というほど意識していないけど、
吸いたくならない=今は吸わないっていう自問の結論を繰り返しているだけだと思う。

それに引き換え、タバコを吸っていたときの、軽やかな無意識たるや凄いもんだなあ。
無意識だったからこそ意識によってコントロールできるってことかも。

日曜、9週目シートの最後を服用して、あれ?と気づいた。
どこかで薬を飲み忘れてズレてしまったらしい。
土曜から飲み始めているので最後は金曜になるはずなのに、日曜とは、2日も。
飲み忘れても気づかないほど不調がない。
いよいよチャンピックス卒業が近づいてきた感じ。


(11)
10週目シートは月曜から。
週末には誕生日を迎えた亭主と映画を観て、娘らと合流して食事。
家族で外出するたび思うが、タバコ吸えるところを探して1人彷徨うことがない。
この頃はVAPEも手持ち無沙汰の時だけほんのり香りを漂わせる程度。
タバコは止められた、という確信がある。
だから1本だけ吸ってみたい、と思う。
13歳の私がタバコって一度吸ってみたいと思ってた、アレと同じ気持ちが、
52歳になろうという今また味わえるという新鮮。
要するに禁煙治療の3万だかを使わないと13歳と同じ気持ちは味わえないってことだが。


(12)
11週目。
薬を飲み忘れた場合、気づいたらすぐ服用でOKということなのだが、
忘れたことに気づくのは大概「薬を飲むとき」だから、一度に2倍量の服用を躊躇ってしまう。
結果、忘れた分だけズレてシートの終わりが月曜になった。
飲み忘れなければ誕生日が最終日。

あと1週で治療期間は終わりなのにヤメたった感はゼロ。
治療期間終えたら何事もなかったようにタバコ吸ってそうな気がしてきた。
  1. 2019/08/13(火) 09:39:26|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(8)(9)

(8)
マエカワがタバコやめてるらしい、という話題は酒の肴になるのか、
「禁煙してるんだって?」とメールがきたりする。
メニエール発作もだいぶ落ち着いてきた。
食間の薬は決まって忘れるけどね。
順調に7週目を過ごす。



(9)
8週目ということは、もう2ヶ月だが、禁煙していることを忘れる瞬間がある。
日常の動作の合間で「あれ?タバコどこだっけ?」と思ったり、
家を出たすぐあとで「タバコ忘れた!」と思ったり。

吸わずに持ち歩く、ということは可能だろうか。
いや、持ってたら吸うだろうな。

このところ、VAPEはまったく吸っていないのだけど、
吸えば間が保つのだろうか、一服のタイミングでぽっかり手持ち無沙汰になる。

木曜、禁煙治療の診察。
「今日処方箋だす4週間分が最後になります」と言われ、びっくり。
未だチャンピックスを飲み忘れると怠さが酷いと訴えたところ、
「自費になりますけど、追加の処方はできます」と。
処方以外に医者として何かないのか、毎回診察代2千円も取るのに。
診察代=処方箋代だろうけど、保険適用されてる分を差っ引いても、
個人輸入でチャンピックスそのまま買った方が安上がりだったかも。

食欲も変わらないし体調も変わらない、肌が綺麗になるとか味覚が敏感になるとかもない。
ただ「吸わない」というだけで、何も変化が感じられない。
これで生涯健康ってわけでもないし、吸いたくないから吸わないってだけで、吸いたくなったら吸う。

アル中ヤク中と変わらないから、吸いたいと思ったらいてもたってもいられず、
どんな状況でもタバコとライターを入手して貪るように吸うんだろうけど。

これほど楽に禁煙できるとなると、これまでのchain smokerぶりはなんだったのかと。
  1. 2019/07/30(火) 00:02:33|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(7)

診察なしで禁煙6週目(治療開始から7週目)を迎えたが、うっかり薬を飲み忘れると、体が猛烈にしんどくなる。
頭痛やら食欲不振やら倦怠感やらがどうっと押し寄せてくる感じで、
なんでこんなに調子悪いんだ?と謎のままで1日をやり過ごし、
夜になって、朝の分のチャンピックスを飲み忘れてたことに気づいたのだが、
薬やめてこんなにしんどかったら、まず間違いなくタバコ吸うと思う。

吸っていた頃にはタバコが気分転換になっているという実感がなかったけど、
一区切りには間違いなくなっていたんだなあと、吸わなくなってから気づいた。
この「一区切り」が、毎日の中でリズムを刻んでいたんだろう。
無駄な小休止が削れて行動の移り変わりがスムースにはなっているけれど、
気持ちの切り替わりがうまくいってないと感じることが増えてきた。

いいこともやなことも、切り替わらないまま頭の中に溜まっていく。
小説や芝居のネタを考えているときに、フル稼動状態で日常を過ごすのに近い。
あれは、書かなきゃいけない仕事があって書き出す前のアイドリング状態であって、
走り出すことなくアイドリングのままってのは、やはりよくないのか。

吸いたくならないんだけど、こないだ心身症になったときもストレスの実感なかったし、
そもそもストレスに鈍いからなあ。
禁煙のストレスがメニエールの原因かしら。
  1. 2019/07/21(日) 22:15:55|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(6)

禁煙5週目。
月初の1日だったので1人残業、一番タバコあれば吸ってるなあと思うのは、残業終わりかも。
風邪は治りつつあるようだが、耳の異常は続いている。

日曜から5連勤、風邪処方の抗生物質、効いてる気がしない。
めまい・ふらつき・耳鳴り・耳閉感・リンパ節の腫れ。

木曜夜から耳鳴りと耳閉感が悪化、右側は水の中にいるようでわんわん響くし左側はジーーーとかブーーンというモーター音のようなものが絶えず聞こえていて鬱陶しい。

金曜、会社のすぐそばに専門医があったので、休みの日だったが会社前を通過して受診。
一通り検査して「メニエールの治りかけ」と。
処方された漢方薬2週間分飲み終わって良くなってれば入院しなくてもOKですって。

そういや以前から、タバコ吸えないのが不自由で入院するの嫌だったんだけど今なら休暇気分で入院できる。
しないけど。

因みに、記録はリアルタイムじゃなくて1週遅れでアップしているが、
そんなこんなで今週は1週遅れている。
つまり、リアルタイムでは禁煙7週目に入った。
  1. 2019/07/13(土) 00:19:21|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0

禁煙治療メモ(5)

禁煙4週目の土曜、夕方から会った友人と2軒ほど回って飲む。
お酒飲むと吸いたくなるって人多いそうだが、まったくならない。

出勤日の日曜、事務所内に自分1人だけなので自席でVAPEふかしたりもできる。

月曜、風邪がよくならない。
火曜、日常で、区切りの一服をしたくなることがあると気づいた。
出かける前とか、さてこれから何かやろうというタイミングでふと無意識下にタバコを探している。
ふっと頭をゆるめたい瞬間があるのだ。

水曜、風邪を診てもらった耳鼻咽喉科を再受診。
首にできたしこりを診てもらうと「リンパ節が腫れてるだけ。あとはコリ」、
耳の聞こえが悪く耳鳴りが続いているのも「風邪で喉鼻から内耳までが炎症を起こしているせい」とのこと。
ちょっと強めの抗生物質を処方された。
続いて新橋まで、娘たちと電車でぶらり。
私は病院へ、娘たちは公園へ。
終わって合流しニュー新橋ビルを冷やかしてヒロタでシュークリーム買って帰宅。
外出しても喫煙所に立ち寄らないので連れと行動し易い。

木曜金曜と真面目に抗生物質を飲んでいたため、帰りに誘い出されても医者にお酒ダメって言われてると断ったのだが、
「お話したい。烏龍茶でいいよ」と言われたので、VAPEと烏龍茶で参加。
飲まないとあまり喋らないので周囲も気疲れするだろう。
つうか、吸わず飲まずじゃあまりに別人。

禁煙して1ヶ月が経った。
イライラは最初の数日だけ。その後しばらく頭痛や倦怠感があった。
食欲増加は見られずとも睡眠が深くなった。
体力的にもヘタレなくなった気がする。
吸いたくてたまらないとか、タバコのことばかり浮かんでくる、というようなこともなかったし、
この間4〜5回は飲みの席があったが、お酒を飲んで吸いたくなることもなかった。
吸いたいのを我慢するという感覚が一度もなかったわけだから、
吸いたくならなかった、と言っていいんじゃなかろうか。
つまり「吸わないぞ」という意思が殆ど必要なかった。
そもそも「絶対やめよう」という覚悟もなかった。
「今ならやめられそう」というだけで始めた禁煙だが、成果を出しているのは処方薬だ。


  1. 2019/06/29(土) 21:24:39|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0
following page