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仕事部屋

江ノ島界隈。

親方は朝八時出発で江ノ島へ向かい、娘はボーイフレンドとのデートコースに組み入れてくれたらしく早々とデートへ、あたしは仔犬周りの雑用してから身支度し、品川経由で江の電。
江の電の中から見えた広場に、一本の大きな樹があって、その下に、子供が一人、コマーシャルかイラストのように、幹に寄りかかって座っていた。ビバ、江ノ島。

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到着して、まずは舟和でしらす丼とビール。打ち上げぶりのアルコール。
いや、ほんと、大酒飲みのように誤解されがちですが、ふだん家ではまったく飲まないのです。

てくてくと江ノ島に渡る途中の、空。

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「海さくら」は、江ノ島の海岸をきれいにしようというイベントなのだが、残念ながらあたしは海よりも空に関心が行ってしまうくち。海に映る光は桜の花びらのように綺麗なのに、そこに立つ足下には無惨な塵がある、自分の足下から海さくらの一本道を、というメッセージはとても素敵なのだけど、本当に申し訳ないことに、この手の運動めいたことに生理的な拒絶反応がある。
つうか、正直、空を見上げて歩くことが多いので、足下には目が届いていないのです。

会場があんまりにも遠くて、地図がインチキだったので親方に助けを求めたところ、開場直前にも拘らずわざわざ橋のたもとまで迎えに来てくれた。

対バン、残念ながら一流の職人技ローリー以外に魅力を感じられず。
康造のステージは、このところの中では上出来、MCがないのも最高だけど、歌い方の変化が正解だったんではないだろうか。もともと緊張感がないと駄目なタイプなので、大舞台の緊張感がかえって開き直りに結びついた好例かも。練習したことをそのままきちんと見せる、という目的を手放さなかったところにも、上出来の秘訣があったのか、親方のアレンジは素晴らしく、ドラクボちゃんの控えめさが喰い足りない感もあったけれど、バランスは悪くない。
なのにラストのテーマソングになると、駄目なところ全開で台無し。
楽しくなると見せること忘れてひたすら自分が楽しんでしまうのは猿と同じ、人前に立つセンスってのはどうやっても天性のものを越えられないという絶望。
こういうのを見せられると、二度と康造のステージを見たくないと思ってしまう。

終演後、娘と挨拶を交わして解散。
親方と二人、藤沢へタクシー移動して、広太の店。
SFCの取材打ち上げぶりだから、3年になるか、一回り太く薄く五月蝿くなった広太に、あれこれと近況を報告しつつ、親方と全裸談義

つまるところ、芝居でもバンドでも、立っている人がきちんとそこに立てているかどうかを見極めるには、その人が全裸であることを想像するのがいいという話。
全裸と思うとその台詞の言い草…「プッ」…って、あるでしょ?
きれいな声だしてるけど、全裸じゃん…「プ」…とか。
全裸だと「プ」ってのは、駄目だよねって話。
全裸でやってても「プ」とならない立ち方ってのもあるんだから。
開き直りや諦めという言葉で通じない部分には全裸を当て嵌めてみると判り易いじゃんってね。
小説でも同じですね。全裸で書いてるのかと思うと「プ」な物語って、あります。

あー。憧れるなあ。DJ星野と二人、全裸でプレイしたい。

タケが迎えに来てくれたので、小一時間、広太とテーブル席で話し込み、ジョニーにくれぐれも店を辞めないでやってくれと頼み込みながら退去。
車中でも、タケとはワークショップの再開案など。
他人のことが批判的にしか見られないときには、タケと話すと、なんだかバランスが取れる。
やっぱり半身じゃ真っ直ぐ歩けないね。

明日は川崎チッタ。二日連続で旬の親方を観られる至福に、今夜のソプラノズはお預け。



  1. 2006/10/01(日) 03:09:36|
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