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仕事部屋

正午に、親方が専属大工として台所の棚をつけに来てくれた。頭にタオル、サンダル履きの短パン姿で剥き出しの資材を抱えてやってきたせいか、管理人さんに「ご苦労様」と言われたらしい。本当にご苦労様なのだが、お陰で台所すっきり。テイクアウトのジャマイカンランチしながら仕事の愚痴を聞いてもらって心もすっきり。

一旦解散して、再び迎えに来てもらい、一緒にミドリさんのお見舞いへ。院長が対応してくれたのだが大変に面白そうな人で、下北あたりの飲み屋で知り合ったらすごく仲良くなれそう。ミドリさん、手術した肢に武器のようなギプスで変身ロボのよう、ドア越しの面会で視線がばっちり合ったのだが飼い主と気づかない、犬の視覚ってほんといい加減なのね。思ったより元気そうで、看護婦さんたちに尻尾ぶんぶん振って熱心にお愛想していたので、安心した。

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普段は段になってる箱状のケージだが、朝と夕と面会のときだけ真ん中の屋根なしケージに出してもらえるそう。他に入院患者が一頭。


渋谷に出て書店で「ブルーハーツ」探すも見つからず。リニューアルした渋谷の紀伊国屋書店では検索マシンにもひっかからなかった。ないものとされているのは、ちょっと悲しい。意地になってマークシティー地下の本屋にも行ったが、やはり見つからず。まず文芸/女性作家の棚、「まさか間違えられてないか」「それってどれだけ中身見てないんだ」「間違えられてたらもっとバカ売れしてるよね」などと言いつつ音楽の棚まで見たんだけど。
時間切れで日比谷に移動。

驚くなかれ、清水宏日比谷の野音でワンマンである。行く前から、早稲田受験にしたって野音ワンマンにしたって、芸人の感覚ならネタなのに、清水君は本当に真面目な人だからうっかり早稲田も受かっちゃって、野音も埋まっちゃって、ネタがオチないんだよね、などと笑い飛ばしていたのだが、本当に本気でみっちり2000人クラスの会場が埋まっていた。入り口でマネージャー氏に挨拶、場内アナウンスも本人で、やる気満々そのもの、明かりが変わった途端、弾けるような拍手が湧いて思わず鳥肌、もったいぶらずに出てくるところがかっこいいのだが、本人、出てきた途端にぽかんとしている。また大きく響く暖かいお客さんの心からの拍手喝采に、清水君の興奮を想像して、うっかり泣きそう。2000人を相手にした客いじりで、嬉しげに手拍子させたりして、野音のステージに立って満杯の客席見たらやりたくなるわな、そんでまずはそれをやるわなと、なんだか本当に嬉しかった。うちでワークショップの連中とエチュードやるときも、スズナリでワンマンやるときも、二人芝居のときも、ラサールさんと一緒に木村座のシリーズやってくれたときも、ほんとにまったく変わらない、そのまんまいつも清水宏なのだが、野音でも同じようにいつものネタをいつものようにやれるって偉業だと思う。プロジェクターもスピーカーも照明も本多サイズの何一つ無理をしないミニマムなセット、最初っから限界ギリギリといういつも通りの清水宏、野音で二時間のワンマン。それだけで最高に笑えるじゃあないか。
「ブルーハーツ」を差し入れにしようと思ったのに入手できなかったから、楽屋には寄らず退出。

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開演十五分前の会場。


帰りに日比谷で焼き肉つまみながら親方と芝居の話。来週の結婚記念日で丸三年かあなどと楽しくお喋りした帰り、親方は広尾下車、あたしは恵比寿下車で、じゃあまたねとそれぞれの帰路。
夫婦として、かなりイケてるんじゃないかと思うんだけどね。
  1. 2007/08/09(木) 00:33:56|
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