FC2ブログ
仕事部屋

バイトの話。

心配してくれている友人が「税務署のバイトはどうですか」など声をかけてくれて大変に有り難い、この期に及んで贅沢を言うようだが、頭が小説モードに切り替わるタイミングを逃さずにいたいので、どうしても自分本位に時間調整ができる仕事を選んでしまうのだけど。

昨日はホームページ製作をしている個人事務所の営業で出陣、外回りって言うんですかね。犬の散歩で目星をつけたところへ改めて犬なしで、資料抱えて「ごめんください」と訪ね歩くのです、といっても解説文のゲラチェックやら他のバイト先への提出物やら龍昇との連絡やらがあったので三十分ばかり回ってそそくさ帰宅、歩合制だから後ろめたくはないけれど、いくらなんでもこんなペースじゃあものにならんだろうと自分が焦る。

昼間からメイクしてヒール履いて外歩くのがなんだか不健全な気がしてしまうのだが思い違いでしょうな、飛び込み営業にも丁寧に対応してくれる店舗には客として行ってみたくなるし、拙い売り込みに耳を傾けてくれる人にはまた会いたくなるもんなんだな。

喋ることは苦にならないがお金を払わせることを考えると今いち強く押せない自分にも気づかされた、大事なお金の使い道はじっくり検討して欲しいと思ってしまう、尤も韓国でも「商売だもんな」と思ってしまって吹っかけられてると承知でもTシャツ1枚値切れなかったあたし、「よし行くぞ」という営業テンションになれるのはよっぽど気分が上向きなときだけだろうと思う、下向きのときの飛び込み営業は避けなきゃ、なんて言ってるのは余裕があるからではなく、どうにでもなれ、というところから。

こうやって現実に立ち向かわなければならないときほど、ワークショップとか思いついてどたばた動いてしまうのは、試験前日になると部屋の模様替えをしていた中学生の頃と同じだし。

イラストレーターI氏にちょこっと「出版氷河期」を零したら、「こちらもじわじわ来てます」的なコメント、一時的なことじゃなく最短でも二~三年は続くだろうと思っている、もうすでに作家ぶってはいられない状況だし下向きになってる場合じゃあなくて本気で食いつなぐことを考えなくちゃならないのだけれど、この時期に「何を書くか」「どうやって書くか」が、いつか復興の兆しが見えてきたときのスタートラインになるに違いないだろうからサボれない。

仕事じゃないからこそ書けるものがあるだろう、これまで個性に胡座をかいていた分、今だからこそ二の足踏んでたネタやジャンルに取り組むこともできる、つまらない拘りを殺ぐには絶好の機会じゃないかと、怠けがちな自分の尻叩きをするのだが、はたしてどこに流れ着くやら、目標は《小説を書く食堂のおばちゃん》か、《日本語の小説を書く韓流スター》だから。

ともあれ、事業主の方、ホームページ製作をお考えでしたら私にご連絡を。
ちゃんと営業しに行きます。名刺も持ってます。
  1. 2009/05/20(水) 04:56:17|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:0