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仕事部屋

ばしゃばしゃ降る雨音のせいか、目覚めてすぐに「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」な気分でDVD鑑賞、若松映画らしい安っぽさとそれを吹き飛ばす得体の知れない力強さ健在、役者陣大奮闘、けれどやっぱりメロドラマ。
やむを得ずと承知してても山荘に響く声のみの演技陣と低予算が透けるロケセットに自己批判を求めたいところ、闘えなかった世代としては情のない分やっぱり「突入せよ!あさま山荘事件」の方がドラマチックに見える不思議。
革命が究極の自分探し犯罪だとすれば、今あるあれやこれやの事件も革命に違いない、現代の革命戦士にだって理屈にできない思想くらいはあるだろう。

どれほど調べても何を見聞きしても私には彼らが何と闘っていたのかがわからない、誰も狂っていたとは思えない、つまるところ闘えなかった人たちの悲哀しか見えてこないのです、足立さん。
秋田の撮影現場で「赤軍ってなんだったんですか」「何と闘っていたんですか」と質問したときの、あの足立さんの答は、まだ誰も映画にできていないんじゃないですか。

けれどもう、あたしも二丁目でそんなこと言って絡むほどコドモじゃなくなったんだなあ、描くものがある世代への嫉妬と憧憬が、ただもやもや。
それでもなんだかんだで自分に満足してしまっているのでどうにも総括しようがなくてうっかり「私も闘います」と言いたくなる、もしやこれこそ革命の真実なのではないかと。

足立正夫とレバノン人の奥方の幸せそうな写真をアップしたかったけどHDDが壊れていて引き出せない。
どうか元気でいてください。
  1. 2009/07/02(木) 11:31:33|
  2. 雑感
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