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仕事部屋

速報!

明日の第一回準備会、寺十さんの参加が決定しました。
定員まであと少しの余裕があります。
駆け込みのお申し込みは→http://web.maekawa-asako.com


  1. 2012/03/09(金) 23:50:42|
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決起。

昼は黙々雑務と家事、合間に早々日報で安泰、夕方に銀座のアップルストアにキーボードいかれたまんまだったMacBookAirを持ってって天才に預け、その後赤坂でお勤め帰りの靖子さんと合流し11月企画に関する打ち合わせごにょごにょ、終って2人でサムギョプサル、OLさんやりながら制作やるって想像以上にしんどいと思う、それでも靖子さんほど仕事が速くて確実な人はそうそういない、その優秀さを讃えてのサムギョプサル、何もしないうちにご褒美もらってる感じと言うけれど、これからの諸々で踏ん張ってもらわなきゃならないから前払い、決起サムギョプサル。

秋田美人の靖子さんは地元で自分の劇団を主宰していたりし、かつては「センチメンタル・アマレット・ポジティブ」もやったらしい、演出志望としてワークショップに参加、その後「モグラ町1丁目」の稽古場付きなどを経て自身のユニットである「ドルチェ」で演出をし、現在は帰省中の小形くんに代わってワークショップでアシスタントをしてくれている、自分とこのをやってくのにアンファンテリブルでの制作経験は役に立つだろうと専門じゃないのに引き受けてくれた、勤め人なので社会性は私の何十倍もある、マイナー指向の私に対して靖子さんの基本は超メジャー指向、そのくせ私んとこにいるっていうバランス感覚が武器、美人で頭が切れて創造力があって社交的ってのは制作として抜群の人材、靖子さんがいるだけでなんだかちょっと無理目な企画もやれそうな気がする。

雑談混じりに準備会の方向性なども話し合い摺り合わせてほっとした様子の靖子さんに満足満腹でほどよい時間に解散、途中下車して深夜スーパーで食材の買い出し、準備会で鍋を振る舞うべく帰宅して食材の仕込み、制作チームの連絡用掲示板をチェックしてコメント、準備会用のご挨拶文を作成、公開稽古ってだけじゃないからな、ワークインプログレスだからな、そもそも公開って時点で私にとっては本番と同じだしな、これまでもそういうスタイルで本番やってるし、仕掛けるネタもいくつか考えているけれどヘタレな私に仕掛けられるだろうか、初手合せは色々と悩ましい、まるきりキャラメルでやってたシリーズの本番みたいなテンションになっている、故に懇親会は初回のみ思いっきり自腹で振る舞っておもてなしを楽しむ所存、その前にもう1日働いてくる。


「愛のゆくえ(仮)」準備会 
 第一回 3/10(土) 14:00~20:00 @横浜ベイサイドスタジオ


まだ定員に達していないので〆切過ぎても定員まではお申し込みを受け付けます。
お申し込み、台本ダウンロード、稽古画像、会場地図はこちら





  1. 2012/03/09(金) 02:31:42|
  2. 雑感
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ビバ、日常。

だらだら寝て起きてぶらぶら散歩して買い物してのんびり家事をしてしみじみシアワセを感じる日常、バタバタとあちこちに連絡してバサバサと書類を捌いて郵便局だの銀行だのを駆けずり回る日常、出勤して黙々人の芝居を見物してあれこれこそこそ口を挟む日常、ただ日報を送って自分がひっそり安心するだけの日常、言わせたくない「ごめんね」なのに言われるとニヤッとしてしまう日常、うっすら重ねた束の間を反芻して確信を細々紡ぐ日常、何もかもぶっ飛ばしてひたすら頭を働かせる日常、不意に思い出した顔に何も考えず連絡して怪しまれる日常、懐いてくれた若い子たちのメアドや電話番号をきちんと整理して半年での自分の成長をじんわり喜ぶ日常、あれこれの企みを順に手元で確かめて胸をざわつかせる日常、芝居が終ったら暇なんだろうと勘違いしたぎらぎらの下心をぱつんぱつんと剪定する日常、飯を作る日常、犬を撫でる日常、お疲れ様と言ってくれる温かい人の穏やかな日常を静かに祈る、日常。



  1. 2012/03/08(木) 03:15:40|
  2. 雑感
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さて次へ。

「ALPHA」公演を終えました。
ご来場下さった皆さん、どうもありがとうございました。

タレント事務所系のプロデュース公演でありながら一ヶ月以上の旅公演を終えたチームのように最後の最後まで皆が仲良く、気持ちのいい現場だった。

打ち上げでも身内ネタ下ネタ暴露話演劇論があちこちで炸裂して果てしなく賑やか、終った芝居には途端興味の欠片もなくなって打ち上げは大抵むすっと黙り込んで飲むだけなのだけどなんだかんだと乗せられて結局朝まで喋り倒していた、終った芝居の話なんて面白くない、皆それぞれが次の話をすればいいじゃないかなどと言うくせに昔話ばかりしてしまうのは、今ちょうど彼らがいつか私が立ち往生したそこに差し掛かっているからで、「僕の芝居にダメ出ししてください」から始まって「前川さんがそういうところに辿り着いたのはいつ頃だったんですか」「どうすれば前川さんみたいな芝居ができるようになるんですか」などと簡単には答えられないようなことを訊かれ続け、そこを話すうちに自分にとって何がそれであったのか、今回の自分が何をしたのかなどなど改めて気づかされ、カラオケ組と飲み組とで二手に別れた後も最後は竜司兄さんとたった今気づいたことを話して頷き合っていた。

この芝居、そもそもは寺十さんが「そろそろまた女優のマエカワが観たい」と言ったことが最初で、言われてみるとなるほど今年の大プレッシャー仕事の前にちゃんと役者で現場に入ってみたい、人から演出を受けるということを改めて意識したいと考えた、旧知の女優で制作者で劇団主宰者でキャスティングプロデューサーとしての野心溢るる森島朋美女史に「5月くらいまででどっか出してくれるとこないかね」と相談したのが12月、すぐに三浦の名前が出て、三浦演出作品のDVDを二本見せてもらい小一時間ばかり話をした、「芝居は固めない方向で」と言うそれと顔合わせで見知った他の顔ぶれでこの座組での自分の役割が飲み込めたそのまんま、役割は果たせたはずだ、因みに寺十さんの私への感想は「けっこう機敏だった」で森島さんは「マエカワは何をやってもマエカワだった」とのこと、誰と何をやってもちゃんと楽しめる年になったんだねえ、有り難いねえと、こず恵さんとしみじみ言い合ったそこんところ以上に、欲しかったものは全部もらえた。

大人たちは皆優しい、若い連中のあれこれを自分のいつかに重ねて、期待や痛みやなんやかんやをつるつる飲んだまま黙々と自分の役割をこなす、そのときたまに生じる「しんどいなあ」は同じ大人が少し離れたところで静かに察知して、交代したり支えたり慰めたりからかったりしながらお互いの立ち位置を常に確認して一つの流れになっていく、芝居ってそういう作業なんだなあと改めて思った、演出の三浦がまだ若いってことが何より救いだったのかもしれない、若手の頑張りより手練れた連中が拗ねずにやることが一番大事なことだなあと、いつしか若手から弾き出されてしまった私がしみじみ思う、「勉強になります」なんて言葉はお行儀良いだけで刺さらない、何も質問せずとも黙々耳を峙てて大人の話に聞き入っている青年の目にやられるのだ。

相手役であった小野寺は稽古中から私を理解しよう信頼を得ようと必死に食らいついていて、それなりの信頼と愛情は交わしたはずなのに、芝居が終わるとそんなものはたちまちに消え失せ、残るのは、こいつとはいつどこで知り合ったんだっけと思うくらい長い付き合いがあるかのような古女房、芝居は下手だけどそういう自分のことをしっかり理解している人で開き直ることのない辛抱強さがある、献身的ないい相方だった、何から何まで本当にありがとう。

(株)FPアドバンスという会社はタレントのマネージメントをするところで、お芝居の制作なんぞはまったく素人なのだけど、社長が「ほんまでっか、知らんかったわあ、すんません、勉強します」と言えるうちはきっとたくさんの人が力を貸すんだろう、胡散臭い企画に乗っちゃったなあと思って警戒していた私も、社長のそれにうまうま全力を振り絞られたくち、「失敗ばっかりですわ」と項垂れる社長を見て何度大笑いさせてもらったか、社長のいないところで「ばっかじゃないの!」と罵倒したこともあるけど概ねは直接「ばっかじゃないの!」と言わせてくれる懐あって助けられた、真面目であること誠実であること謙虚であることの底力を社長に教えられた、関西人としては繊細過ぎるんだろうけどいい年したおっさんが「夢」を口にできる図太さがある。

三浦、東京のボンボン育ちは最強のコンプレックスだろう、だけどそこからくる楽観的な性質に自身が助けられているはずで、私が三浦との作業を楽しめたのもそこに根っこがあるんだと思う、千秋楽が終って楽屋に駆け込んだ三浦が自分の劇団員たちに「すごく良かった、ありがとう」と言っているのを聞いた、自分の「ありがとう」が持つ力を判ってる人は間違いなく演出家だ、初日に手堅く役割を果たして物足りない顔してる私を目敏く見つけて、最後まで貪欲に演出することを諦めなかった、勃たないのにしゃぶってくれとせがむような、勃たないけどどうしても射精したいのだと駄々をこねるような、などと下品なたとえをして一番顔を引き攣らせるのはいつも三浦だったなあ。

打ち上げ会場を隅の席から見渡して、総勢19人全員の顔と名前もしくは渾名を覚えられたことに安堵しつつ、それでも役名と本人が一致していないことを指摘されてがっくり、出番間近に「ヤバいヤバい」呟きながら楽屋から袖裏に走ってく私など彼らには心細かったんじゃないだろうか、稽古から本番まで毒づいてからかって悪ふざけばかりしてたけど、「顔合わせから打ち上げまでの間でこんなに印象が変わってったのはマエカワさんだけだ」と数人に力説された、それはきっと私が変わったのではなくて彼らの人を見る目が変化したんだろう、彼らはとても素直に私のやることを受け入れて稽古場でもほんのお遊びでやってるような小返しすら食い入るように見てくれていた、何が違うんだろう、何をやろうとしているんだろう、何を考えているんだろうと、一挙手一投足を凝視する彼らにはきっと全部見えたんだろう、彼らの真摯さがなければ不真面目な私は穿ったことをしてお茶を濁しただけだったのかもしれない、毎ステージごとに律儀に挨拶にきて握手したりハグしたりの彼らを私やこず恵さんは「めんどくせーよ」と笑っていたけれど、ちゃんといちいちそういう馬鹿正直な生真面目さに影響されていたんだから。

ああ、愉しかった。
イケメンくんたち、カワイコちゃんたち、また遊ぼうね。
さあさあ、みんなそれぞれの次に行きましょう。


今度はいよいよ準備会、3月10日は仕事入るかもとのことで寺十さんの強力推薦俳優2名に代役をお願いしている、お二人とも私は初手合せ、寺十さんの設定とは違う役所でのエチュードをやるつもりでいたら、寺十さんから「もしかしたら10日行けるかも、わからないけど。もし行ったら3人とやる?」連絡、無論「やる」と答えたが、1日で3人と3セットのフルエチュードなんてやったことない、けど、やる。

やるよ、やりますとも。

たった今、芝居が産まれ落ちる瞬間を、見物してください。
んで飲んでってください。

「愛のゆくえ(仮)」準備会ブログ にて、台本ダウンロード、前川×寺十のエチュード稽古ダイジェスト版動画を公開中。
お申し込みはCorich! 予約フォーム 「愛のゆくえ(仮)」情報サイト からどうぞ。
稽古場あんまり広くないので、先着20名様にて受付を〆切ます。




  1. 2012/03/05(月) 19:23:09|
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我らを信じなさい。

確かにまったくもって間違ってはいる。
腹立たしく思うのも必然だ。
だけどそんなことに足を取られてはいけない。
だってそれが出来事なのだから。
事象として捉えれば煩わされる必要もない。
我らは我らのすべきことを全力で。
どうせやがては淘汰される。


「ALPHA」2日目が終りました。劇場でお待ちしています。


  1. 2012/03/02(金) 03:33:21|
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願う。

私には今、とても特別な想いで大事にしているものが二つあって、一つはあれで、もう一つはそれで、稽古帰りにだらだらと相手役と飲んでるうちどこかにあれを忘れてきて、行った店はよく知ってる店だけだったのでどこかで見つかるはずと高を括っていたけど一週間くらいは不安で身体が震えるほどで、次に同じ店を同じルートではしごしてあれが戻ってきたときにはただただ安心して自分の幸運に感謝した、それがつい最近なのに、今朝またそれを見失い、これは絶対に家の中にあると確信できていたのだけどいざ出かけようとした時に見当たらずベッドをずらしたりゴミ箱を漁ったりして探したのに、見つけられず、コヤ入りに間に合うぎりぎりの時間になってまさしく断腸の思いで家を出、コヤ入りしてからもよもやと思って鞄の中身を総ざらえして探したが見つからず、どんよりため息ばかりついて皆に受け流され、ゲネの後にはいよいよ不安がピークになったのでいつも握りしめているそれの替わりに本番の最初の場面だけあれを身につけて出たりしておためごかしをしてもみた、そういう不安は芝居をやる上で大変に都合がよろしいので芝居はそこそこ狙えたが、終って鏡前に戻るとどうにもならない不安がぶり返す、大雪を心配する言葉も初日おめでとうもなく立つ心細さもなくはないけれど、自分勝手に都合良く解釈するのが得意のはずが、御護り代わりのそれがないと何も通じないような気がしてしまう、それでも芝居が終れば客とは飲む、仲間とも飲む、演出家には予想以上に欲深い注文を出されて「はあはあ」などと頷いてみせる、相方と居残って、ああ今日はこの人に救われたなあなどとしみじみ思いながら電車で帰る、なんせ劇場とうちは一駅なのでそれ以上のことを考える時間もない、帰ってすぐに日報を入れる、ようやく初日おめでとうお疲れ様と返ってきて生きていける気がしたりもし、そうなると尚更に握りしめるそれがないことが不安になる、今朝ひっくり返したベッドに走って、というのも私はそれを毎晩しっかと握りしめて寝ているからで、起きたらそりゃどこかに見失っているんだが、大抵すぐに見つけられるのに今朝は見つけられず居間まで持ってきたのかも記憶が朧だったので、やはりまずはベッドから探す、そうしたら、あんなに探しても見つからなかったそれが、まるで誰かがそっと返しにきたように枕の下にあり、私はそれを両手で握りしめてちょっとだけ泣いたりし、そうして思ったのは、いつか夜道を一時間もかけて同じそれを探したその人が同じ思いだったのだろうかと、そんな簡単なことを私は見失っていたのかと、もしくはそんな出来事がただの幻のようなものだとしても、いつかはそうであったことを何故突き返さなければならないのかと、たかだかあれやそれやのことでいちいち不安になる自分が馬鹿らしく不憫で、この二週間、私は実際その人になかなか近寄れず、その人につながるあれとそれを立て続けに見失い、そうした出来事は私が勝手にその人を見失っただけのことで、その人がそこから消え失せたわけじゃないんだろうに、なのにまるで消え失せてしまったかのように怯える私はどれだけ身勝手にその人を見ていたのかと、そんなちっぽけなそれを握りしめるだけでこんなふうに繋がれるのであればそもそもの不安なんぞどれほどの意味があろうかと、どうせそもそもが身勝手な解釈の上にあるのだから、ゲネやりながら舞台裏でウィスキーらっぱ飲みしてる自分の太々しさと同じくらい、開き直ればいいじゃないかと今更に、掌に収まったそれ一つで飲み込めるくらいなら、それそのまんまだっていいんじゃないかなんてことを、まったく今更に、まるで芝居をやりながら感じ取るその時間のように判り易く、飲み込めて、ああ今日一日頑張ったなあとか、一緒にやってる人たちの加減のいい暖かさや冷たさのお陰だなあと、それを与えてもらえる自分の働きだって決して侮ったもんじゃないなあと、私は私の神様に、私だけの神様に、心底から感謝してまた願う、明日が今日とつながっていますように、今日の先に明日がありますようにと、心底から感謝してまた願う、心底から感謝してまた願うのだ。


ALPHA、雪の中たくさんのお客様にご来場を戴き、無事に初日が開きました。
明日も劇場でお待ちしております。




  1. 2012/03/01(木) 02:27:31|
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