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仕事部屋

防腐剤は使っていません。

今日、帰宅したタイミングで届け物をしに来てくれたアケミちゃんと呼ばれている早苗ちゃんにも「なんだか雰囲気が違う」と言われたけれど、WSの時にもコーチングの現場でも「ほっそりした」だの「ガリガリになった」だの「ギョロ目が目立つ」だの言われている、減量を始めたのは今月頭からだけど飲み屋のツマミは食べていたから実際は4/5くらいからだろうか、減量用の野菜スープとトマトジュースとプロテインを用意してパンだのパスタだのの粉ものをやめて雑穀米を一日一食で後は液体系、芝居やるときは自然に落ちるけど愛没の撮影があったから強制的に落とした、すぐに落ちてすぐに増える体質なのでインのときには5kg減の目標に届いて身体が軽くなった、体調良いのでそのまま続けているのだけど、先日名古屋のサウナで体重計に乗ったら8kg減、コーチングの現場がハードでこれまで勤務日には食べるようにしていたのに食事する暇もなく、帰ってくると疲れ果てていてプロテイン飲むのが精一杯な感じだからか、今日は現場が早く終わったのできっちり牛タン麦とろ定食とか食べてきたのだけど、鏡を視るとやっぱり顔立ちが違っている、「もっと筋肉をつけろ」だの「ぽっちゃりしている方がいい」だの「あなたは細くてかっこよくなきゃだめ」だの男の人は好き勝手を言うもんだ、「結婚したい」だの「愛人にしたい」だの「一回お願いしたい」だのの好き勝手には馴れたけど、お愛想半分で言われるそうした類いの言葉って時々むしょうにざりざりとココロを逆撫でしたりする、それはそれでまた顔色に滲むと「ほら、ダイエットとかしてるとイライラするんだよ」とか言われてデニーロが芝居のために減量してもダイエットとは言わないだろうに女のそれは全部見栄えのためのダイエット扱いかよとまた不機嫌に口ごもる、食べたいもの我慢してるわけじゃないからそんなに影響してないと思うんだけどやっぱり影響するんだろうか、考え事に集中できないような気もするけれど、つまり言いたいのは男の人は女の人の見てくれの変化に反応しなければいけないとどこで教わるのか、「髪型違うね」とか「今日、化粧してる?」とか「そんな服持ってたっけ」の類いを喜ぶ女ばっかりじゃないのだよ残念ながら、私はただ、自分の好きな自分の顔を見ていたいだけで、強制的な減量でそれを追いかけているけれど、本当は精神的な充足があれば一瞬にしてその顔が出来上がるし、本当にその顔を見せたいのは自分じゃない誰かなんだから、そうじゃない人にあれこれ感想を言われるとイラっとするじゃないか、そもそも仕事しに行ってるところで「笑うとカワイイねえ」「君が女優になればいいのに」などと暇に任せて口走りやがるそれがイラっとさせるんでほんとにもうやめてください、そう言われてきゃっきゃはしゃぐ年じゃないんですオバさんなんだから、なんてことを唯一身許を知っているチーフマネージャーにぼやいていたら「身許隠してて舐められてるんなら、名前出してもいいよ」って、そういう問題なんでしょうか、前川麻子って名乗れば泣く子も黙って男も避けるんでしょうか、そんな看板いらねえよとも思うけど、タレさんに影響したら嫌だからこのままでいいですって答えた、どうせなんの看板上げたって女やってればなんやかんや言われるし、なんてことをいつもに増してぐずぐず考えるのは決して弱っているからではなく、女の話を書かなきゃならんからで、考えれば考えるほど女ってのは不可解で厄介な生き物だなあと思うからで、自分の中にそういう面倒な資質があると気づくのはいつだって男の人のあれやこれやだなあ、男がいなきゃ女なんて女やってないだろうなあ、なんてのが今のところの思考、ハタチの時に板前カットで男役との二役をやったっけ、今度は坊主刈りにでもするかなあ、刈り込むと三上博史に似てるって言われるんだよなあ、会ったことあるけど確かに似てたなあ、いっそ人生全部辞めて三上博子って名乗ろうかなあ、なんて下らないことを割と本気で考えたりするくらい女にうんざりしながら女の話を考えており、この先稽古に入って女の芝居を作るなんて日にゃ誰よりがっつり女になんなきゃ敵わんのだろうが、いっそ負けてかかれるオジサンになっていたいとも思う、それとも女でいたくても日に日にオジサンにさせられるのかもしれないけど、ああ稽古場にALPHAのイケメン男子を数人連れて行けばいいのか、そういうことじゃないのか、しかしまあべべさんも松永さんも明星さんも今回のキャスティングは見事にサバサバしたハンサムな女優たちだ、てことはやっぱり私なんぞ中途でするりと女にさせられてしまうのかもしれない、そうなったらそうなったでちゃんと女扱いしてくれる男の人が必要になったりするんじゃかろうか、もしかしてすでにそういうところでモグラ町のおじさんたちを恋しがってる節もある、違うな、モグラのおじさんたちが恋しくなるときは女じゃなくて女の子扱いして欲しいときなんだろう、そしてきっと今の私がそうだ、むやみに下心混じりの女扱いされて疲れてしまっているんだろう、女の子になりたいなあ、なんて思うくらいだから絶対になれないんだろうけど、女の子扱いなんかされたらきっとすぐに拗ねて女の力試しみたいに押し倒したりしちゃうんだろうけど、やだなあ、そういうところが大変に女っぽいのだなあ、まあつまりどうしたって女なんだよなあってところにまた落とし込まれ、それを受け入れられた人と受け入れられない人とがいて、受け入れたつもりでしくじってる人がきっと一番多くて、世の中の女たちはどうやら女の使い道を間違ってるんじゃないかと思ったりするわけで、わたくしなんぞは自虐気味にぼやきつつもまったく正しく女を引き受けており、それは実のところ大層にシアワセなことであり、うんざりなふりをしながら満たされていたりもし、私はきっと女じゃなかったらナニモノにもなれなかっただろうなあなんてことを、四十半ばになって初めて思ったりもし、それはつまり誰か一人の女であればそれだけで充分にやっていける年になったってことで、女でも女の子でもちやほやされて初めて実感したり満足したりするようなそれでなく、充分にしっかりと地に足の着いた女になれたというような、人生史上最長の恋人いない歴がそうしたんだろうと思うと、ああきっとこの先年取るごとにまたエロいエロい言われる羽目になりそうで一体どんだけエロい婆さんになるのやらとなんだか愉しみになってきた、しかし女を考える頭の片隅には賞味期限という言葉もチラついて、愛もセックスも間に合ってるのに一体何が欲しくて愚図ついているのかと、また考えたり考えなかったり、これはいつもの書く前のウォーミングアップなのだけどきっとPは心配してるんだろうなと思ってニヤついたり、そもそも沈思黙考のガラじゃねえよ、こんだけ言葉を吐き出してもまだ飲み込んでることがわんさかあるんだから、思わせぶりに黙り込んでもかっこつかんのじゃないかと開き直ってみたり、駆け引きいらずの関わり合いを死守すべく絞り出してることなんぞ気づかなくていいから、律儀に不安がってクモの糸みたいに辿らなくていいから、どうかどうか無事でいてください。


  1. 2012/04/28(土) 03:04:21|
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