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仕事部屋

アナタハワタシノイドコロヲシラナイ。

たとえば桑の葉を食らってた蚕があら?と気がつくと既に繭の中に体半分あってこれまでとは違う視界を面白がるという塩梅の、消滅に向かう風景というのは意識してみると何もかもが清々しい美しさで、その景色を眺めていたいがために向かい続ける、呪いのように「そこにいる」を唱えてきた分、居所の目眩しは「そこにいる」の強烈な実感を塗り重ねるものだとも知った、脱皮というか剥離というか、ちっぽけな実体の身軽さは想像以上に自由で、こんな年齢になって安定どころかタイミングという絶対の価値の力でルービックキューブのコマが回転するように側面の色を変え、自分自身が少しずつ透けてやがては消え失せる妄想ばかりが鮮やかに浮かびつつある今、日常と虚構をかろうじて繋ぎ止めていた端末が故障したのは神様が送るQだろうか、こんな下手な文章を書くのはもはや私自身ではなくオンライン上で私になりすました誰かであって私はスマホのバッテリーとともにあのときパチンと音を立てて消えた、いつ誰がそのことに気付くだろう、繭の中には何が残るだろう、紙切れ1枚の「サヨウナラ」が残るのか、生き霊や怨念が日常世界に存在すると認めるなら電子の世界に意識が潜り込んで人の残像を刻むことも認めたい、故障した端末番号の転送設定を解除してmacに残されたバックアップデータを削除する3分があれば、自分自身を存在させる証明事項としてのあらゆる関わり合いのすべてを一瞬で消すことができる、その選択肢があるというだけでこれほど興奮するのだから実行したら実行したというだけで人生を変えることができるんじゃないか、自分自身など自分に某かの価値を与えてくれる他人の意識にしか存在していないと実証するには一番手っ取り早い、アナタハマエカワアサコヲヤメラレナイという呪詛で編み上げた繭の空ろにチェシャ猫のにたにた笑いを残していこう、にたにた笑いだけ。



「愛のゆくえ(仮)」連続上映 vol.3
「ドコニモイケナイ」×「愛のゆくえ(仮)」
2013年 6月1日(土)

開場 18:00
開映 第一部18:30 「ドコニモイケナイ」 第二部20:10 「愛のゆくえ(仮)」

第二部の終映後、
島田隆一(「ドコニモイケナイ」監督)山内大堂(「ドコニモイケナイ」撮影)
木村文洋(「愛のゆくえ(仮)」監督)高橋和博(「愛のゆくえ(仮)」撮影・プロデューサー)
4名によるアフタートークがあります

会場 Space&Cafe ポレポレ坐 (東京都中野区東中野4-4-1 ポレポレ坐ビル1階 TEL :03-3227-1405)

料金:予約1,500円/当日1,800円
※第二部のみ参加の方は一律1,000円 19:45より受付します 
※第二部のみのご来場はご予約なしでどうぞ

予約・問合せ 090-4395-4852 aikarimovie@yahoo.co.jp (高橋)



コノヒハココニイマス。


  1. 2013/05/27(月) 04:46:01|
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