仕事部屋

新年。

バイト先で新年を迎え夜勤明けの初詣、おみくじだのなんだのには興味がないのでただお詣りしただけだがなんとなくしゃっきりする、帰ってひと眠りしてから今度は先輩と近所でお詣り、先輩もしゃっきりしてた。
初夢は細切れの睡眠のせいで三本立て、3日が母の命日なのだが忘れがちで毎年夢枕で教えられる、墓は母の実家なので墓参りも一度きりの不義理、すっかり親族任せにして他人事のように何もできずにいる後ろ暗さで親族への連絡もしていない有様なので正月といっても先輩といつも通り、風邪の養生で過眠、ひたすらに読書、雑煮だけは母仕込みのそれでこれは正月に限らず作るのだが。

三が日明けの出勤では正月手当なるものを頂戴しお年玉みたいで嬉しい、折々のことをちゃんとやらねば無事に暮らしているとは言えないなあと反省しつつ迎えた新年。

今年は4月にユニオンの旗揚げでモグラ町の新作、といってもメンバーはシリーズから一新してワークショップに集まった人たち、原作も新生したJKDワークショップ1期生のホンで、これをモグラ町の一作として改訂させてもらった次第、オジサン達のクズっぷりは笑えて泣けるのだけど若い連中だとクズにもなれない、みんな芝居なんかやらないで普通に暮らしてた方が幸せなのになんで芝居なんかやってるんだろうと思う一方、なんで芝居やってるのかを曝すための手管を考える矛盾は負担でもあるが、ユニオンという無目的な団体を立ち上げたことのお披露目として企画した。

共犯にはオーラスラインで出会った有川マコト、彼の演劇への情熱と執着を少しでもワークショップにきている生温い連中に知らしめたく依頼して、アリさんは見事な煽り役を果たしてくれている。
アリさんの参加をダシにして、面子がなかなか揃わなかった昨年の稽古場にはガンツさんやゴンザまでオーラスラインの若いオジサマたちが交代で来てくれていて、何者でもない連中の代役を務めてくれた。
今回は芝居一本作るためのワークショップとなっているから稽古自体がワークショップのメニューでもあり、その点では個性と経験豊かな代役陣と稽古できる貴重な時間になっているはずで、そこに触れることが淘汰の一端になればいい。

などと言うと偽悪的に受け取られるかもしれないが、結局のところワークショップというスタイルで教えられるのはその程度のことで、極端に言えば君たちなんの才能もないから芝居なんかさっさとやめちまえと思っているのであり、それでもやりますという人だけが先に進めばいいわけで、どれほどの経験があろうと、やめちまえなんて言葉を言ってくれる人もないような、何者でもない人としてごったに扱う雑さがあるから、生温いなりの淘汰ができ、淘汰の中で居残る人にはきっと何か芯になるものがあろうと信じてもいて、こうした公演を企画する時には余分を削ってその芯の部分を剥き出したいと志すわけだが、これがまたそう簡単にはいかず、ホンや演出にできることの限界を思い知らされることもたびたびで、そういった意味で私自身にとってワークショップの価値は大きい。

まあつまりワークショップって何するところと聞かれれば一言にして「悪知恵を教えて、もうどうやっても見知れない過去のことをとめどなく聞かせる」ところであり、劇団ほど重くなく趣味のサークルほど軽くない加減の「ちょっとしたシガラミ」を必要とする人にはちょうどいい塩梅を目指していて、その点ではユニオンもまったく同じ、ユニオンはただワークショップより属性を強調しただけのものだがワークショップへの参加とは関連がなく必然なんの活動もない。
劇団はしんどい、ワークショップは温い、なので公演一本を目的に淘汰する。
参加者には長年うちのワークショップに通っている人もあり、数回の参加で誘われた人もあり、いきなり応募してきた人もあり、演劇経験のない人もいれば主演経験のある人もいて、そうした連中を束ねるアリさんはビッグダディ状態、人と一緒に何かをやること、芝居に関わるということ、芝居を続けて行くということをしっかりとアリさんから学べたら何よりの価値だし、公演には参加できないけどとひょんなことで仲良くなった東京タンバリンの瓜生くんが稽古に参加してくれていたりもするし、公演の6ヶ月前から台本があるという淘汰には充分すぎる環境でもある。

とかいって「お前いらない」の一言を口にするのがどれほど大変か。
残念ながらまだそこまで関わり合えていないのが現状でもある。

ユニオン旗揚げ公演「かと万」は、2014年4月に中野あくとれにて2日間3ステージに限り上演。

今年も戦々恐々。



  1. 2014/01/06(月) 18:51:51|
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