仕事部屋

つかのま、夏休み。

稽古を3日休ませてもらって、富山へ。

富山大学の深谷先生、高岡芸文ギャラリーの羽田君と私とが2年越しで共謀した「へばの」上映会がいよいよ実現、金曜午前に富山大学の講堂で上映、夜には芸文ギャラリーで上映とトークという計画だったので、木村文洋監督と桑原広考プロデューサーと私は前乗りしてまずは芸文ギャラリーを下見、予約がじゃんじゃん入って椅子を増設したとのこと、どんなお客さんが来てくれるんだろうと、わくわく。

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富山 高岡駅地下芸文ギャラリー http://geibungallery.jp/

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ショップ併設の展示スペースが上映会場。

全員が揃うのはこの日が初めて、居酒屋で軽く顔合わせして寝床を提供してくれた羽田くんの住まいへ行き、羽田カップルと我々トーキョーのクズどもで延々飲んで朝五時、案の定入り時間ぎりぎりの起床で顔も洗わず大学へ駆けつけ映写チェック、ワークショップに参加してくれていた片桐くんも顔を出してくれ、久々の再会。

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富山大学芸術文化学科の講堂、客席には学生、教員、一般の方も。

上映途中、車の中のファックシーンで音声が途切れるアクシデントがあるも台詞には被らずが幸い、上映後は深谷先生の進行で監督・プロデューサーの紹介、大学時代の話から映画作りのこと、作品についてなどいくつかの質疑応答、北日本新聞の取材もあって、翌日の朝刊で記事にして戴いた。

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7月9日付け北日本新聞朝刊。

奇しくも同じ金曜のまったく同時刻に芸ギャラから徒歩5分の会場で「ギ・あいうえおス」を上映する柴田剛監督らが顔を出してくれ、賑やか。
彼らは、土曜から「堀川中立売」の上映があるので、「へばの」上映会の宣伝や準備を手伝ってくれていた富山大学映画研究会の学生さんたちにしっかり宣伝、圧倒的なチームワークを見せつけて去って行った。

学食でお昼を食べて、田んぼの緑に目を細めながらぶらぶらと羽田宅に戻り、シャワーを浴びて皆で午睡とすっかり夏休み気分、これまた時間ぎりぎりに起床して羽田くんのお迎えで芸文ギャラリーに移動、映写チェックを終わらせて近所で夕食、この時点で羽田くんに対する木村くんの僻みが恨み節から叙情詩に昇華、曰く「美しい町に住み、仕事があり、アートの才能があり、カワイイ彼女がいて、広い一軒家に住んでいる。お前は勝者、俺らは敗者」。

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左・桑P  右・文洋

不真面目ながら「へばの」会場は羽田くんと深谷先生、学生さんたちに預けて、そのまま柴田チームの上映会場へ行き、一杯やりながら「ギ・あいうえおス」を鑑賞、こちらは有料設定というのもあるのか会場の雰囲気や客層も「へばの」とは違う感じ、「富山で映画撮ってる人はこっちに来るのかね」などと自虐的なボヤキを飲み込みつつ、上映終わってトークになる間に急ぎ足で「へばの」会場に戻る。

会場は満席で立ち見の出る盛況、関係者全部追い出してお客様に入って戴いても収まらずにお帰り戴いた方もいたとのこと、手伝ってくれていた学生さんたちはギャラリー前の通路でトランプなどしていて我々も恐縮、満場のお客様がほぼそのまま残って下さってのトークは羽田くんと私とへばのチームで4人、制作費のことから始まってモノ作りのこと、見せることについての考えをメインに緩い感じ、観客からの質問が続いておよそ40分で終了、学生さんたちが手際良く撤収してくれ、ギャラリースタッフらと先に打ち上げへ。

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トーク終了後の場内。

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映画研究会の学生さんとギャラリースタッフが撤収作業。

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皆さんどうもありがとう。

打ち上げの席に柴田チームから俳優・野口雄介氏が合流してくれ、先生とドライバー担当の学生さんが戻って白海老バイ貝げんげなど御馳走詰め込んでから、そのまま柴田チームの打ち上げに皆で合流、暖かく迎えてもらい深夜3時過ぎに解散、羽田宅に戻って桑Pと密談少しでようやく就寝。

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白海老・甘エビ・バイ貝の三種盛り@庄八。

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白海老の唐揚げ。
スピリチュアル・ムービーズの吉岡Pからのメールで「食べてこい」と指示が入ったのも、援護射撃としてとても嬉しかった。


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「げんげ」なる珍魚、美味しかった、特に頭。

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左・「堀川中立売」の印象が強い野口雄介氏 中・巨大なすり身団子 右・僻み詩人


朝7時に起床した羽田くんたちを寝ぼけ眼で見送って、我々もぐずぐずと起床、タクシー呼んで高岡駅に出て、喫茶店でモーニング、因みに北日本新聞によれば8日の富山はこの夏一番の猛暑日、全国でも二位の最高気温を記録したそう、「そんな日にここにいたんだなあ」と詩人。


そういやいつだったか、「へばの」上映の飲み会で「明日から富山なんだよ」などと話してた気がする。
芸ギャラが入ってる駅地下の並びにある廃墟の写真を桑Pに見せたりしたことがあったけど、数年後にぞろぞろ一緒にそこを見物することになるとは、なんだか不思議。

ぶらり立ち寄ったギャラリーで話しかけた羽田くんちに泊まるとか、その昔に六本木キャラメルの客席にいた観客が富山の地で教壇に立っていて何度もそこを訪ねるとか、つながってひろがってじんわり何かが残るこの感覚、アートの作品でも映画でも芝居でも、そういうことがちゃんと伝われば、他のことは二の次に思えてしまう。
準備してきたこの2年で何度もつまずいた「何故、富山で【へばの】なのか」という難問も、実際にそこで顔を合わせてみれば、たちまちに霧散する。

大人数で乗り込む芝居の地方公演も楽しいけど、DVD1枚持ってフットワーク軽く動ける映画は、ちょっと羨ましい。
トークでも「富山の学生は、自分の作品をなかなか人に見せたがらない」と羽田くんがぼやいていたけど、スマートフォンに自分の作品の画像データを入れて自己紹介代わりに人に見せるような子がいるとも知ったし、何せたくさんの人がわざわざ足を運んでくれたそのことが、何かの可能性になるかもしれない。

自分の身の回りだけ見てきゅうきゅうしてちゃダメだよなあ。
もっと地続きに見渡して、へらへらしてたいよなあ。

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終始リラックスしてはしゃいでいた二人、仕舞には農家の婿になる夢想で大盛り上がりしていた。


留守中は、小形くん成田くんが朝夜シフト制で帆太郎を世話してくれていた。
楽しかったなあ。ちょっとした夏休みだったなあ。
「へばの」や「ギ・あいうえおス」に出会した人たちが、こんなことやってる人たちがいるんだねえと覚えててくれたらいいなあ。
何か新しいことに触れて、若い人たちが外に出て行く勇気になったらいいなあ。
ここでの出会いがまたどこかにつながって、いつか何かに結びついたらいいなあ。


さて、明日から鵺的は昼稽古に突入、こちらのつながりはいよいよディープな方へ進んでいるに違いない。
夏休みの続きは公演終わるまでお預け。



劇団鵺的公演「昆虫系~改訂版」のチケットご予約はこちらで承ります。
  1. 2011/07/09(土) 18:16:42|
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<<あと10日。

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