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仕事部屋

颱風侍。

先週のワークショップは少なめの人数で重要なポイントをみっちり、せっかく配布したJKDテキストは難し過ぎるのか質疑応答に弾みがない、実感持ってる人にしか通じない書き方かもなあと反省、改訂したいのだけれどなんかもうがっちりした文章でなかなか割り込めない、土曜の宴席に内野がお世話になっているチーム高崎が合流してくれ、台所純情から昆虫系まで、最近観てもらった芝居の話が訊けて良かった、高崎さんとこの若い人たちは真っ直ぐで気持ちいい、朝方に高崎さんに失礼なこと言ってしまいひやっとしたけれど真意はちゃんと飲み込んでくれているはずと信じる。

朝帰りの2時間睡眠で桜木町13時開演の若手芝居、昆虫系で演出助手をやっていた中山くんの晴れ舞台は寺十演出佃作品で見覚えのある上ネタ、演出が透けるから何ができてないかってとこばかり見えてしまうのはどうしたもんか、なんかもう寺十さんのダミーで演出できるんじゃないかと思った、同伴勝呂と合流高木氏とファミレスで雑談して阿佐ヶ谷に向かう、ワークショップ2日目の試演会には飛び入りもあり、ワークショップに参加できなかったメンバー数人が見学してくれ、いつもとは違うパターンになったけれど「観られる時間」は作れたと思う、久々にテキスト実演してみせたりもしたけれど食いつけない内野は一から鍛え直す必要ありだな。

案の定帰れずに阿佐ヶ谷で薮さんとサナエちゃんと朝日を拝む、薮さん朝までしつこく同じネタでスイマセンいつもありがとう、ばたんと倒れ込んで意識喪失、朦朧と起き上がってバタバタと身支度し千鳥足のまま国立へ、モグラ町と台所純情の楽団・熊坂義人率いる大福の大録音ライブに駆けつけ、バッキーの息づかいを真横に、かおりちゃんのバンドネオン・アクションを正面に堪能、台所純情のサントラ名曲を生で聴いてぐっと込み上げるものあり、会場にはテルコやローザさん、裏方にはマツジュン、テルコもローザさんも帰ってしまっての打ち上げ参加で、薮さんからバトンタッチ状態でマツジュン相手に終電逃し、帰り際のバッキーに「マエカワさんの生き様のファンです」なんて言われて、んなカッコよく生きらんねえよ散々ジタバタしてんだよと阿佐ヶ谷までのタクシーでも延々、マツジュンいつもスイマセンほんとありがとう。

3日ぶりに夢の中で朝日を浴びて始まった再びの日常、雑務と資料読みと遅ればせのDVD、「花つみ」に続いての青春H2作品は佐藤佐吉監督の「半分処女とゼロ男」、しじみが素晴らしいのは勿論だけど役者はずらり達者揃い、コントに転がりそうで転がらない加減の難しいコメディーをやり過ぎずやらなさ過ぎずにすり抜ける役者たちが大変にスリリング、生真面目になれない照れも水を差さず、10/1よりポレポレ東中野でレイトショー公開。

夜半からの豪雨と暴風にわくわくして資料読み耽りながらのベッドイン、この季節になるともう犬は布団から殆ど出てこない、目覚めれば暴風圏、ツイッターで情報拾いつつ大はしゃぎ、どうしても外に出たい欲求が抑え切れずフォロアーさんたちから必死に止められたにも拘らず長靴とヨットパーカーで傘を持たずに近所を徘徊、この先何十年台風のたんびに相米監督を思い出すんだろう、相米さんに「鞄屋の娘」やってもらいたかったなあ、ずぶ濡れでうひゃうひゃ戻ってまた資料読み、書くべき原稿あっての作業日設定だったけど台風なんだからしょうがない、遅い時間に台風侍からようやく帰路の報、心配しているつもりなかったのに随分ほっとしたからきっと心配してたんだろう、はしゃいでいたのはそのせいかと気づき一人赤面。

何より今日一番に嬉しかった報せは、「へばの」桑原Pがキャプテンを務める山崎組「ひかりのおと」が東京国際映画祭に出品の情報解禁、岡山で撮って岡山での上映が続くと思っていたからこんなに早く東京で観られるなんて本当に嬉しい、「へばの」文洋監督が手がけた予告編も素敵、山崎樹一郎監督は岡山・真庭で撮った前作「紅葉」の匂いが好きで、百姓描くならもっとエロく!と切望していたのだが、「ひかりのおと」予告編の牛は確かにエロティックに映っている、本編にぞくぞくさせられるのが待ち遠しい。


日々を歩む、立ち尽くしても踏みしめる、力強さに焦がれる。
強風にばたりと倒れて這いつくばるしかないのだとしても、足蹴にされてひっくり返れば空が仰げるじゃないか。
揺れたり俯いたりしてるところなんて掌の鏡に映っていればいい、鏡の中に映る景色は私に真っ直ぐ見えている。
雨に負けても風に負けても、鏡一枚を胸に抱いてばったりと倒れてやる。
切り落とされて転がった頭で見上げる台風一過の秋空は、さぞかし美しいんだろうな。


短編連作小説「モグラ町~三樹の場合」掲載の小説宝石10月号、本日発売。
  1. 2011/09/22(木) 01:54:05|
  2. 雑感
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<<そのときに、ここにいるかはわからない。

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