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仕事部屋

風邪気味ながら。

本日初日の黒色綺譚カナリア派@駒場アゴラ劇場、ネオ・アングラと呼ばれる作風はなるほど「ネオ」だし「アングラ」だけど野暮ったくないんだよなあ、赤澤ムックは唐十郎になりたかったんだろうなあ、可愛い女の子は可哀相だなあ、イマドキの空気が混じるとやっぱり濃密さが薄れる、アングラな雰囲気は好きだけど息が詰まるような濃さは今イチ受け付けないなんてネオな観客には程がよかろう、お話もしっかり演出もみっしり、役者の配置がいい、だけどアゴラじゃなかったんじゃないか、タイニイアリスの桟敷でぎゅうぎゅうになって観たかった、カナリア派いつか出たかったんだけど活動停止で残念、その間に地下活動で劇団員をもっと増やして復活公演は客演なしでやったらいい、濃密な空気は芝居じゃないところでも生み出せる、いくらどろどろやってみせても女の子が可愛いってだけでもうアングラじゃないんじゃないか、可愛い女の子であることはムックのせいじゃないけれど、可愛い女の子がやることはどうやっても社会派には観られないから安心したまえ、しょぼんと終わらず華々しい停止になるといいね、活動停止は無念だろうけど英断であり進歩だと思う、エキセントリックにみられるんだろうけれどムックは佇まいのいいきちんとした女の子でホンのそこここに恥じらいが見え隠れしているのがいい、下品にも馬鹿にもセンチにもロマンにも転ばない、転べない生真面目さが、ムックの可愛いところだなあ、いつかもっと叙情的な、理屈の欠片もないような、純情まっしぐらなホンをやればいい、そしたら役者で呼んで欲しい。
とにもかくにも一時見納め、「おつかれさん」ってムックのつるんとしたおでこを撫でてやれば良かった。

黒色綺譚カナリア派「誤/娯楽」は18日まで、駒場アゴラ劇場。
  1. 2011/12/08(木) 22:22:04|
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