仕事部屋

こんなふうに生きていれば。

日曜は舞台監督が風邪でお休み、演出助手の小形を役者が手伝いながら準備をしての通し稽古をALPHA出演者の乃木くんやらが見学、役者にはこの先殆どダメ出しはなく皆さんがどうやって芝居の時間に立つかを試す時間にしてくださいと言いながら段取り整理が気になって結局細々の変更があったりする、衣裳、小道具などもここにきて新案出したりしているのだが、役者の芝居が見えてこないうちに道具や衣裳でイメージを縛るのが苦手なので大体いつも決めるのが遅くなる、稽古の進め方といい仕上がり想定といい結局これまでの「モグラ町」と然程の違いがない、つまり演出するときの自分のペースがこうであるとこの一本でようやく知った、そもそも芝居でやりたいことがなんなのかも同様、遡れば「何日君再来」も「主婦マリーがしたこと」も目指していたのはこういう芝居だったような気がする、まあきっと自分が書いたホンしか演出してないからだろうけど、今回はずいぶんとその傾向が明確になっている感触、これは「モグラ町」で覚えた手法の発展型と自分でも判る、加えてワークショップでコツコツ重ねてきた試演会のおかげで、その方向性がもはや自分にとっては実験や勉強の域を一歩出て実存の主体性を持ち始めたということなのかもしれない、おずおずとではあるけれど、その一歩はずっしりとこれまで関わったたくさんの役者たちに支えられた一歩だと、稽古場でのベベ子にかつて愛した女優や恋した役者たちの面影を感じて知り、彼らに観て欲しいと切実な願いが湧き上がる、私はいつでも下手な演出家だったけれど、一本ずつおずおずと少しはましな芝居を作るようになった、年長の役者たちに煽られたり諭されたりしながら、これまで多くを学んで今もまた学ぶ、「コルセット」では「ああ、こんなふうに生きていれば良かったのかと思いました」という台詞が一番好きだ、劇場入りまであと一週間。


オフィスコットーネ・プロデュース「コルセット」
7月4日(水)~9日(月) @下北沢スズナリ 
作・演出 前川麻子
出演 伊佐山ひろ子、明星真由美、松永玲子、有薗芳記、白井圭太、十貫寺梅軒


WSの20年選手・テルコが「コルセット」では一念発起の稽古場付き、綿貫Pから稽古場日誌を任されている。
→「コルセット」稽古場日誌






  1. 2012/06/25(月) 12:07:47|
  2. 雑感
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<<果てしなく拓いて、乾いている。

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