初日前のゲネプロでも台詞が出てこなくて「えーあー…なんだっけ」という失態を見せつけた私に作・演出の中嶋が「ほんとにお願いします、ほんとに、前川さん、お願いします!」と泣きそうな顔で拝むように言っての初日、カミカミで幕を開けて毎ステージさぞかしヒヤヒヤさせただろう、トチったからと言って他の連中のように凹む謙虚さはない、本番だもの、色々あるよ、役者とお客さんが愉しめばいいんだよと自分のトチリを棚上げして中嶋に説教する図太さだけがある、扱いづらかっただろうに皆が細やかに心配りをしてくれてそこそこ仲良くできて、何より愉しめた。
作・演出/中嶋康太「ミセス・フィクションズのメリークリスマス(仮)」
左・石井舞 右・北川未来グリーンカーペットの為に買ったワインレッドのルブタンにまた出番があるとは思わなかった、グリーンカーペットの時と同じような色合いのドレスになったのがラッキーだったな、今回はエスコートしてくれる人がいなかったけど、ロングドレス+7センチヒールで暗転板付きまでやってのけたんだから、そのうち普段履きにできるかもしれない。
そういや毎回ラストシーンになると舞台袖からひっそり芝居を観ていた共演者がいたのだが、あれは誰だったのかな、15分ネタで入れ替わり立ち替わりだったので共演者が袖から観ていてくれたという事実がとても心強くて嬉しかったんだった。
控え室に置いておいたiPhone、ゲネが終わって手に取ったら液晶ブラックアウトのままで再起動すらできやしない、充電してもどうにもならず、初日打ち上げで朝6時という暴挙の後もiTunesで復元試みたが、電源も入ってるしメール着信の音もするんだけど液晶だけがブラックアウトという瀕死、2日目のマチネ終わりでsoftbankに駆け込みiPhone5に機種変更、薄くて軽いけど細長い、しかもバックパネル取り替えようと思ってたのにiPhone5では改造屋でないと取外せない仕様になっていて落胆。
稽古の間からちょっと不調ではあったのだけど、2日目あたりから発熱の予感、ちゃんと終電前に帰ったのに3日目から絶不調、最終日にはとうとうロキソニンと葛根湯とやたら値段の高い漢方の栄養ドリンクを投入してふらふらのまま千秋楽、バラシでは控え室に掃除機をかけて後はぐったり寝そべっていたのだけど若い人たちが皆気遣ってくれて束の間休息、岡野くんが小道具で使った七輪を譲ってくれたので備長炭とセットで宅配便自宅送付、打ち上げでも終電で帰ります宣言したのになんだかんだで飲み始めたらちょっと元気になったりもして、それでも皆より早く抜け出してタクシー帰宅、打ち上げで政治の話したの初めてだったなあ、愛仮の前売券も売りつけたけど。
家についたら一気に発熱、今もまだ37℃から39℃の間を目まぐるしく行き来して無駄に体力を消耗している、ロキソニンで熱を下げると眠れるのだけど、眠っていても身体の節々が痛くて目が覚める、起き上がるとふらふらしてしんどい、もの凄い発汗とがちがち歯が鳴るような寒気とを交互に繰り返して家中の暖房を全開で稼働、ひたすらの水分摂取、合間にこの一週間放置してしまった雑務を片付け、明日のバイトはお休みさせてもらう旨連絡をして今日明日は休養日と決めた。
鼻にも喉にも症状出てなくてただ発熱と発熱による身体の痛み、特に腰、という案配だからこれは知恵熱じゃないのか、いやほんとに台詞が覚束なかったから今回はちゃんと初日前に家で台本読んだし、毎日本番前に台詞合わせもしてもらったし、ちゃんと毎日持ち帰って開いてたし、てことで、知恵熱です。
近しい人数人にポロポロと零している今後の話、まだ心決まらずで宣言に至らないのだが、ひとまず今のところは来年の芝居の話が一本もないのでこのままフェイドアウト状態でそっと消えていけたらいいなあと思う、腹が決まっても詳しいことは誰にも話さないだろうし。
ああ、それともこうやって言わずに飲み込むことが圧倒的に増えたから消化不良で発熱してるのか、嘘をつくと口内炎ができる体質だからなあ、嘘ついたり誤摩化したりしなければ関わっていけない人や、嘘をついたり誤摩化したりしている人と関わることは、病気のもとだよなあ。
- 2012/12/18(火) 00:32:11|
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