自分の声に飽きるとか相手の芝居に飽きるとか演出家がバカに見えるとか能なしのスタッフにイラつくとか、何かしらを無理矢理な理由にしてうんざりする時期というのがどんな芝居をやっていても大概あって、先週末の稽古休みを挟んで今週の真ん中までが稽古で煮詰まったピークだったか、順ぐりで標的を作って愚痴り倒すことで乗り越える、今回愚痴酒の犠牲になったのは公佑と上の稽古場で他の芝居の稽古をしていた浅野千鶴であった、抜け出すきっかけになったのは相方の慈愛、これまでになく労り慰め労い励ましで独特な甘やかしを受け、そうだよなあ、ゼロからやってるわけじゃないんだよなあ、あれがあってこれがあってこうなってそうなってるんだしなあと共闘の意欲が湧いた、おかしなもので自分一人が追い込まれていると感じるときにはもう負けた気がするが、共闘する人がいると思うと矢面に立って玉砕してやれと特攻の気分になる、毎朝稽古に行く前の戯曲音読は続いている、家で台本を開かない主義は返上、記憶力に限らず能力の衰えに従って何かしら新しい努力は必要なのだ、ざっくり段取ったそれぞれの場面を日々少しずつ小返しで固めていき、今週4日目には大まかな通しに辿り着いた、厳密に言うと時間切れでラストシーンには届かずのラス前まで通しというやつだが、一つ一つ石を積み上げていくタイプ(©浅野千鶴)とざーっと線を引いてくタイプがあって、前者にとって十分な小返しのないまま通しをやるのは苦痛に違いないが後者であるわたしにはもう稽古初日からずっと通し稽古だけでいいとすら思う、ともあれ皆身体はガタガタで財布はスカスカな三馬鹿のバカ自慢、演出助手に「皆さんセリフ入るの遅いんですね」と言われた挙句にわたしなど「こんなに不器用な人だっけと思いました」とダメ押しで言われている、稽古場には既に音響のナオチンも付いてくれているのであんまりな状態でもいられない、B級遊撃隊のまどか円太夫が助っ人に現れ、うまくやれていない着物の早替えで衣装の作り直しを手伝ってくれることになり、稽古休み1日目は日中にDM送信200通、仕事帰りの円太夫に立ち寄ってもらってうちでちくちくと針仕事、40年もやってきて自分の衣装を自分で作ったこともなかった、その日深夜にクラウドファンディングが終了、直前にバイト先の先輩に電話して厚かましくも支援の督促、だがそれ以上に駆け込みのご支援がいくつかあって〆切直前でカルチベートチケットがまた3枚ストックされる快挙、お礼メールや終了のご挨拶など諸々の業務、次の日も稽古休みだったが朝から特典の案内メールなど制作業務の続きをやりつつDM投函準備、これはいつもなら全部自分でやらなくてはならないところをヤングがリスト作りからシール出力、宛名貼りから投函までを引き受けてくれたので手書き分だけで済んで大助かり、昼前から稽古場に入ってた小形くんや出先のユニオン吉田さんとやり取りしつつコヤ入りに備えて諸々の問題処理、ユニオン経理担当Tが多忙なため代わって現状のお金のことをまとめて報告、夕方早めに業務が落ち着いたので弁天号でひとっ走り馴染みの店のシャッターにチラシを突っ込みに行き、戻って自分の雑用あれこれを片付けたらもう銭湯も閉まる時間。
MotionGallery「(仮)の事情」プロジェクト、皆様のおかげで209,000円のご支援が集まりました。
ありがとうございました。これから先は劇場にお足運び戴けることが何よりです。
どうかご予定戴けますよう。
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乱闘シーンの台本ページはたちまちこんな具合になる。今はすでにテープで継ぎ接ぎだらけ。
- 2015/09/06(日) 00:45:48|
- 雑感
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