仕事部屋

リンカーンの妻。

今年は職場替えを目標にしようと思っていたのだが条件のいい求人を見つけて応募したらスムースに決まったので早々に今年の目標を達成、愉快だった「たぬきやホテル」を今月一杯で卒業し、徒歩圏内で時給200円アップ、客室数およそ3倍のより厳しい夜勤バイトが来月から始まる。

「こんなに楽なところ他にないよ」と副支配人にも散々言われたが楽な仕事を択びたいわけでもなし、同じ労働で同じように責任を全うするならより賃金が高く福利厚生に厚く日常での利便性よい仕事を択べるのがフリーターの特権じゃないかと辞めたい節のまま黙々働く社員さんたちの恨みがましい視線を受け流して残り日数のカウントダウン、3年仂いてようやく自分独りの生活がなんとかなりそうな感じになったがカツカツ同士で結婚するから先々どうなるやら今もって見通せない、それでも経済不安から陥るウツのスパイラルに巻き込まれることはないだろう、ずっと昔から密かに目指していた次なる目標があるので、これはまたひっそりと好機を諜って50才での人生リニューアルを目指そうと思う、そんなふうに先のことを考えたり目標を持ったりするようになったのだからヒトは進歩するもんだなあ。

ともあれまずは来週に控えた引越のために黙々荷造りをせねばならぬところ風邪っぴきで大幅に着手が遅れている、大掃除ついでのように頻繁に引っ越すので都度あれこれ物を捨てたり買ったりするのだが、そうした大整理には体力・時間のみならず、新しいところへ向かっていこうという気力が何より必要な気がする、奥底でどこか及び腰なのか夜勤明けで荷造りを気にしつつ眠ると引っ越した先に前住人の荷物が残っていて困惑する夢とか現実ではもう他界している母のことを老いた母一人残して結婚するなんてと後ろ暗い気持ちになる夢とか、どうもあまり前向きな気配がない、生活変化の怒涛には馴れているんだから面倒がってるだけだろう、整理が面倒ならいっそ全部捨ててしまえと割合鷹揚に構えていたりする。

プラスとマイナスの幅の中でのあらゆる予測を一人で丸々抱えることなく、連れ合いとのバランスで一部分を分担すれば良いということが想像以上に楽だった、不安神経症的なペシミストが相手だから必然楽観に偏っていく、歓びは倍増し痛みは分かち合うという夫婦にはならず、中年同士が単身感覚から抜けられないだけなのか2人合わせて一人前なのか、まだ夫婦や家族というよりもっと個体の存在が大きい「寄り合い」的な感覚のまま、住処と仕事だけではなく不思議と何もかもが新しくなるような気がして仕方ない、無論実際には新しくならない事のほうが多いだろうし、新しけりゃいいってもんでもないだろうけど。

わたしに連れ合いができたもんだからこれまで家族代わりにあれこれの世話や責任を負わされていた独身男子の弟子たちが次々と恋人をゲットして結婚に向かって突き進んでいる、なんのこたぁない、わたしが彼らの自由時間や気力や余力を搾取し続けていた訳だ、そしてわたしの連れ合いは奴隷解放の父となったのだ。

  1. 2016/01/18(月) 05:32:36|
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