仕事部屋

病まずに働く。

コンサル会社が引き上げて直接雇用の社員とバイトばかりで奮闘した一ヶ月、業務はなんとなく落ち着いて人手の足りなさが如実、もちろん運営チームは既に募集をかけていたのだけどなかなか「いい人」が決まらないとぼやき、ひとまず派遣さんが入ってくれたりもしたので、相変わらず人が出たり入ったりの状況、正規雇用で入った40代の男性がちょっとびっくりするくらい問題のある人で伝説になったり、直接どうこうする立場じゃないので面白がっていたけれど、通常の自分の業務のほかに募集や面接などの人事を担当していた側はさぞかし胃が痛む思いだったろう。

応募がこないと嘆く声が聞こえてきたので、個人のSMSツールを使って募集する許可をもらい、提供された募集記事の文面+私の感想を付け足してFacebookとTwitterにあげたところそこそこの反響、問い合わせに回答して応募を促すだけの役割だったが、知人数名から履歴書を送ったと報告があった、人事担当は弁護士会で募集かけたときより断然応募が多いと言っていたけれど、なんてことはない、演劇関係者には就職せずにいる大人が多く、申告制シフトで福利厚生がつくとなれば飛びつくし、芝居を作ることに携わる人たちはおしなべて人並み以上のコミュニケーション力と生真面目さがある(はずだ)から、推薦する側も不安がない。

これまでに来た派遣さんはあれこれにちょっとずつ問題があって、一人は契約してすぐに切ることになり、もう一人は研修2日目から来なくなり、2日連続で遅刻しながらも来ている残り1名にもまだ露見していない問題が多々あるので、あんまりだったら意見しようと手ぐすねを引いているところ、手が足りないというから派遣を頼んだのにバイトごときに苦情を申し立てられる人事担当もかわいそうだが、一緒に働く側のストレスも軽んじられないのだから致し方ない。

誠実で素晴らしく優秀な同僚が、派遣君にくだらない軽口を言われて、その場では受け流したが家に帰ってもモヤモヤが晴れずお菓子をたくさん食べて顔がむくんでしまったと言うので、それが続くと彼女は体調を崩し仕事にも差し障るに違いないと心配だし、電話の受け答えをする仕事だからきちんとした言葉遣いができなかったり無礼な軽口が出てくるような若造はやはりちょっと信頼が置けず、それをカバーできるほど何か特別な長所や能力があるわけではないってところでもうスリーアウトなんだけど、仕事上のミスではないから報告もしづらい、などとモヤモヤしておやつが増えるのは、私も同じ。

職場の人間関係で悩む人が多くいることは知っているけど、こういう些細なことが積み重なると病むんだろうと現実的に感じられるようになったし、バイトという気楽な立場でそこに生活のすべてが乗っかっているほどではない私でもこの程度はモヤモヤするんだから、きちんと働く人が毎日いなければならないところでのそれはさぞかし重大な事由となっているんだろう、だからこそ多少のことでは騒ぎ立てない覚悟をしているバイトチームが顔をしかめるような派遣君の勤務態度は見るべき人に見てもらってそれなりの評価をしてもらいたいもんだわねと、また皆が黙々オヤツを頬張る。

バイトも含めて全員のスケジュールが一覧できるツールで人事担当欄に知った名前の面接予定が入り、ふむふむ来てくれるのかと期待が膨らむ一方、募集への問い合わせがあって回答して以降うんともすんとも返信のないケースもあって不安材料になりもする、紹介者としての責任を考えれば知人限定にすべきだったのかもしれない、一般的な条件に嵌らなくとも人事には面接してやってくれと頼むだけで結果は任せているから何もかもが紹介の責任ではないだろうけど、30分程度の面接で人柄の全部が分かるはずもなく「誰それさんの紹介だから(下手なことはすまい)」という信頼の仕方があるのも事実。

逆に、自分にとって働きやすい職場が他人にとっても満点とは限らず、以前心底楽しく働かせてもらったたぬきやホテル然り「よくこんなところで働いてるね」と言われる可能性だってある、応募してくれた知人にも3ヶ月働いて合わないと思ったら遠慮なく辞めるよう伝えてはあるが、紹介という立場だとその時にも言い出し辛かったりするのかもしれない、コンサル会社のバイトとして来ていた女子にもコンサルの撤退と共に辞めることになったところを個別に口説き落として直接雇用のバイトで戻ってもらった、その時にも希望条件があれば伝えるからと交渉したり、受け入れ側でどう働いてもらいたいかを事前に明確にして伝える程度のことはやったけど、結局は本人の意思だ。

どこかで何かの役に立ちたいと誰もがわずかでも思う、できるだけ他人に嫌われたくないと思う人もいて、それ以上にむやみに他人を嫌いたくないと願ってもいる、自分の時間を費やして正当な報酬を受け取れるのは当たり前のようで、その実当たり前ではなく、正当=自分の時間の価値はそこでどのような働きができるかということが基準である以上、不平不満のもととなる出来事は無論、不平不満を抱えることも雇い主の不利益に違いない。

あれこれが面倒になると工場で機械の一部のように働きたいと思ったりもするが、そう思うことこそ「人そのもの」の望みだと考え直し、不平不満にばかり着目するのは自分の意思できっぱりやめて、モヤモヤをモグモグで塞いで働く、それでも病むならしっかり休む、だが大概は休むことが病むことと直結する、働かずにいるときの不安に比べれば働くときの不平不満の方が百倍マシと思える、特別いい給料でもなく特別多忙な仕事でもなくひっそりどこかで役に立ちこっそり不満を吐き出す程度の働き方が良い。
  1. 2017/11/22(水) 12:33:23|
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