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仕事部屋

心得。

新年最初の1ヶ月がもう2週間しか残ってない、最初の遠出は犬連れで亭主の実家、初詣は近所の小さな神社で済ませたが先日は離職時の年金や確定申告に備えてのあれこれで税務署と区役所を回ったのでついでに王子神社をお参り、毛髪の神様がいるらしいので孫にもふさふさ生えてくるとよい。

年明けの職場には去る人も来る人もいる、部署移動を考えると脅された結果別の数字を稼いで首の皮一枚に終わるも今度はしばらく適性を見ると言われた、適性があろうとなかろうとどこで働くか決めるのは自分自身と思うので「だからなんだ?」と宣告の意図が掴めない、会社というのはひとまず「かしこまりました」と言っておけばやり過ごせるのだと学習したが、日々の業務は他人の人生を左右するものと承知している、入社3ヶ月を過ぎても自分がいつか何か大変な過ちをしでかすのではないかという漠然とした恐怖心はねっとりへばりついている。

先月まで通っていた歯医者も正月休みを挟んだら時間が作れなくなった、年始以降わたしの体調はよいが亭主がヨレヨレになっている、孫の言うことが時折日本語に聞こえるようになりわたしが聞き取った最初の言葉は「もうこれでいいや」だったのだが、これは真実ではないと娘は言う、因みに娘の最初の言葉は「まあいいじゃん」だったので、母娘がそういう血筋なのか、わたしの耳がそういう傾向にあるのか、やはり真実がわからない。

アップリンク渋谷で上映される#見逃した映画特集2018で木村文洋の「息衝く」がかかるらしい、ガンホの「タクシー運転手」も樹木希林の「モリのいる場所」もラインナップされたアップリンクらしいプログラム、「息衝く」の寺十さんはアルミホイル被ってた役の上をいく快演で、そうでなくちゃ!と思わせられた、つまり木村文洋の役者への視線(が到達する部分)はいい線いってるんじゃないかと思う。

大河ドラマの子役にぎょっとしたので調べてみたら、やはり評判になっているらしい、相手をする手練れの俳優がぎょっとする瞬間がテレビドラマで観られるなんて奇跡のようなことだ、芝居をやっていれば数えきれないほど立ち会える類の奇跡なのだけど、それをテレビで観られたことが奇跡だったりする。

業務では「おかげさまで解決しました」と感謝されても弁護士が尻拭いして本当に解決できる問題なのかというモヤモヤが残ってしまう、「お力になれず申し訳ありません」とこちらが言って「いえ、これまでちゃんと話を聞いてもらえたことがなかったので、助かりました」だったり「はっきり言って戴けてありがたいです」だったりの、受任しない方面でのリアクションに一番ほうっとするのは、一瞬でも他人のこころを揺さぶりたいという本質的な助平さなんだろう。

見知らぬ人が手渡してくれた一本のビニール傘や、赤の他人にかけられた何気ない一言にどれほど自分が助けられて生きているかに気づくと、それがなかったときにどれほどの有様だったろうと思いぞっとする、適性があるかどうかを考えるならその恐怖心をいつまで受け止め続けられるかという部分かもしれない、結局のところ関わり足りないのだから。

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どなたさまも平穏無事な一年でありますよう。

  1. 2019/01/18(金) 12:23:35|
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