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仕事部屋

大黒柱の嘆き。

以前から天井裏にハクビシンが棲み付いていて真夜中にネズミだか雀だかの獲物が断末魔の叫びをあげていた、そうした不穏な物音やドカドカ走り回る足音があんまりにも騒がしいので「ハクビシンのみなさんへ。てんじょううらにはいらないでください」と張り紙をしているほど、何度か害獣忌避剤を撒いたりもしたが効果が薄れる頃になると戻ってくるのか、昼にも物音がするのでどうやらうちが彼らの本宅らしい。

食堂にしている部屋の扉がそのまま物置に直結しており洗濯機を設置しているので手前半分が洗濯室仕様、奥には使わなかった資材や犬の食餌のストック、洗剤類のストックやシーズンオフの家電、折りたたみ式のクリスマスツリーとその飾り、余った椅子などがテトリスのように押し込まれている、外とはトタンで区切られているだけだが屋根もあり、一階部分の天井裏に入り込める開口部が物置の中なので彼らには都合よく、隣家との境界になっているブロック塀をするすると渡って物置に入り込み、積まれた資材の上からひょいと天井裏に入り込む。

今日初めて出入りする姿を見かけたが、大きさは初郎と同じくらいで流行りのグレージュな毛並み、「やあ」と声をかけたら動きを止めて3秒ほどこちらを見返した、健康的な桃色の顔立ちで「ども」と言っているようで駆除する気持ちが一気に失せてしまった、足音がすると殺虫剤片手に物置へ飛んで行く亭主曰く一匹は出て行ったが中から他のが顔を出したそうで、頻繁に聞こえる獲物の断末魔から推察するに恐らく子育てをしているのだろう、一時期ネズミが壁の裏を走り回っていて家の中に姿を見せることがありそれは私もぞっとしたし初郎もぎょっとしていたけれどもはやネズミの気配はないので、ハクビシンを積極的に追い出す理由がない。

日常で私が使う書斎の真上は娘と孫の部屋なのでどしんバタンと孫が飛び跳ねる音が頭上に響く、朝はその物音で孫が起きたと判るし夜静まれば寝たなと思うのだが、今は一階と二階の間にハクビシン世帯がいるのでどちらの物音なのか判別が難しくジジババにはオヤツの盗み食いをする孫も歌って踊るハクビシンみたいなもの、初郎にしても雷や電車の音を怖がるくせにハクビシンの派手な生活音には反応しないから、外の音ではなく安全圏である家の中の音つまり家族の生活音の一種として容認しているようだ。

もともとうちは娘と孫が使う苗字と私と亭主の苗字が郵便受けに並ぶ二世帯同居だが、これで三世帯だねと言ったら亭主がぼそっと「そんなに養えない」と暗い顔をした。

  1. 2024/05/04(土) 15:35:09|
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