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仕事部屋

手帳を失くした。

荷造りで、家の中がごちゃごちゃだ。生活を一時中断してわわわっと一斉にやってしまえればいいのだけれど、今はまだ仕事場だけの引越なので生活の機能を残した空間の中で荷造りせねばならず、といっても引越当日まで片付かないわけだから当然生活は侵されるわけで。

仕事を前倒しで片付けたので時間のゆとりはできたはずなのに、あれこれの手配や買い物や行く末の心配や犬の発情やらで結局はバタバタしており、そんな中でちょっと息抜きに深酒したら、手帳を紛失した。行った店は覚えているので訪ねていけば忘れ物として置いてくれているのかもしれない。が、そういう時間がないのでしばらく放置することになるし、手帳を失くしたことより、「ああー、なんだか忙しくて色んなことが後回しになっているなあー」という自覚に凹む。

犬嫁、産んだ仔が巣立ちきらないうちから、またシーズンがきてしまい、本人たちも「ちょっと勘弁してよぅ」という顔ながら本能に突き動かされてふんふん鼻を鳴らす様子がおかしい。仔犬が巣立ったらだねえ、とのんびり構えていた犬息子の去勢手術を急遽。
まったく、どたばたしている時に限って更にどたばたするようなことが起きるのは、もう人生の定番なのね。

ジャイブが出してくれるブルハの単行本、営業の反応がよく初版部数を増やしたんだそう。素敵。
爽やかで可愛らしくてちゃんと物語を感じさせる秀逸なカバーに若々しいコピーが効いた帯で、これが初めての文芸単行本となるジャイブの気合いがびしっと。中身はちゃんと縦書きだし、携帯の画面で読む横書きの印象とまた違う、いい具合の連作短編集になっているはず。
「ブルーハーツ」はピュアフル文庫のジャイブから単行本として7/19に刊行、ご予約ください!

携帯小説は現況、作家ではない人による体験手記チック投稿チックなものが流行していて、作家は携帯小説というジャンル自体に「正直ウザい、けど無視はできない」感を持っているんじゃなかろうかと思うが、クソ真面目に取り組めばちゃんと文芸やれるんだと、ちっちゃい声で訴えたい。
携帯小説を作家にやらせるってのは、期待したほどPVが稼げず読み手が少ないのに面倒が多くて原稿料が高い厄介なものだろうし、他社はすでにもっと新しい方向に興味を向けていて、すでに「今どき」じゃなくなってる感じだけども、やっといてよかったなあーと、ほんとに思う。

読み捨てられるだけの運命だったブルーハーツを、「お、ちゃんと文芸やってんじゃん」と拾ってくれたジャイブって会社も、面白い。初めての文芸単行本に携帯小説の書籍化って、結構勇気のいる判断だったんじゃないかと思うけど、season2を連載しているうちに出したいという我侭をきいてもらったんで、書店さんの反応が良くて予定より多く刷ることにしました、なんて報告にずいぶんほっとした。

そういうあれこれな思いを初代担当編集者としみじみ飲んで語ったりするから、どっかに手帳を忘れてきちゃうんだよなー。ちっ。まだお酒が抜けないし、今日は暑いし、ああもう。
  1. 2007/06/27(水) 10:57:50|
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