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仕事部屋

正月明け最初の〆切は本日ゲラチェックして校了、小説宝石2月号に掲載の「モグラ町」は芝居との連動、告知もさせてもらって有り難い。前倒しで二本分の自主管理〆切にしていたコインランドリーは結局一本分のみ仕上げて送信、時間切れで残る一本は稽古入りしてからに残してしまった。

明日からはいよいよ20日〆切で長篇の書き下ろしに突入、といっても二日三日はシノプシスにかかるだろうから実質作業期間は一週間あるやなしや、一日当たり50枚からのノルマとなると明日は整体でメンテナンスが必須。
なんだかもう身構えてしまって、何もしてないのにテンパっている。

この長篇が書き上がって無事に稽古入りして本番までを終えたら、またすぐさま長篇の書き下ろしに取りかかる予定になっている。
今年はいきなりハードワーカーだなあなどと浸っていたのだが、よく考えたら去年一年サボっていただけで、これまでもそんなペースでやってきていたんじゃないだろうか。ま、一年に長篇の書き下ろしが二本というのは七年ぶりだけれど、あたしの場合は七年サイクルで仕事の波が来ているので、必然といえば必然にも思う。

しかしまあ、大仕事が控えているというだけで、これほど不自由になろうとは。
作業はまだ何もしていないのに部屋は散らかり放題で犬の散歩や日用品の買い出しもままならず、ただただ強迫観念でmacの前に張り付いて、昨夜は一晩中iTuneのファイル整理やら周辺機器の配置換え、午後六時から朝の六時までを無駄に過ごしてようやく書き出したらすぐに眠くなる体たらく。
つまるところは試験前の学生と同じ軽めの現実逃避行動。

しかし勿論、物理的な不具合も多々あり、会おうねとかちょっとゆっくり相談しようとかの約束が先延ばしになってしまっているのは勿論、駅前まで出る買い物にも自由が取れず「行かなきゃ」と思って買い物のメモしてから丸々十日以上そのままになっていたり、mixiのメッセージやメールにもろくすっぽ返信ができず、当然ながら年賀状の返信もしておらず、やり損ねている気がかりなことが蓄積される一方。
娘もぼちぼち受験体勢に追い込まなければならないし、親方が抱えているトラブルも気がかりだし、友人の深刻な悩みごとも気になるし、ボーイフレンドとの付き合い方も要再考の時期なのに、どれにも対応できていない。

いつもは、こういう状態に陥ることを恐怖して神経症的にさくさく片付けるのだが、今は敢えてそうしていない部分もある。
こうして「何もできない!」という状態に追い込まないと久々の長篇に取り組む体勢になれないってことなんだろう、そういや長篇のときはいつもそうだった。

そして湧き上がる逃避願望、本気で今日出発の飛行機で稽古入り直前までニューヨークに行ってこようかと、昨夜は危うくチケツの購入ボタンを押すところだった。
どこに逃げても何から逃げても、すべきことやできることからは逃れられないのに、これも昔からの悪癖で、稽古入り直前まで香港にいてホテルでひたすらホンを書いていたこともあった。

逃避が不可能と思い知らされると今度は難癖思考が始まる。
仕事は好きだし楽しいけれど一体なんの為に仕事をするのか、一番大切なものはなんなのか、自分の生き様はもっとまともにならないものかなどなど、どうでもよくどうにもならないことばかりをぐずぐず考えて実際的なことは何もしない怠慢。
世の中の、仕事について悩む人の大半はこういう状態なんじゃないかとも思うが。

忙しいとテンションが上がる人ってのもいるけれど、あたしの場合は単純に疲弊する。そりゃひたすら動いたり目前のことをこなしていくだけで消化していける忙しさならテンションも上げられようが、ひきこもって頭抱えて雑用を溜め込んで食うものも食わずに沈思黙考と感性の絞り出しと作業の集中を石像のように同じ姿勢で続けるんだから基本、下がるわな。

こうなると早く作業に没頭した方が楽だろうな。
作業は楽しいし、中身がイケてれば作業中はテンションが上がることもままあるし、今夜中に資料のDVDを二枚と本を一冊やっつけて、明日一日でシノプシス作ろう、などと計画だけはするのだが、今はひたすら頭も体も重く、macに向かっていてもシャンハイやるくらいの知力と体力しか湧かない。

嗚呼、毎日がダイハード(アクション抜き)。
  1. 2008/01/11(金) 00:42:34|
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