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仕事部屋

千秋楽。

「モグラ町」連日満席で迎えた千秋楽の朝は雨。
龍昇企画のお馴染みさんが、場内に足を踏み入れた途端に唖然とした顔でみっしりの客席を見渡す様子が毎度おかしく、開演前の密かな楽しみになっていた。
芝居だから出来のいい日も悪い日もあると開き直るのは簡単だけれど、「思うようにできない自分」にじたばたする姿を観るのが、結構好きだったりもするし。
毎ステージ、その日の観客の雰囲気に振り回された挙げ句にうっすら匂う何かが残れば、要はそれがその芝居の本質なんだろうと思う。

「そこにいること」に、これという答など出せない。
だから、みんなまた次に向かう。
当たり前のことだけど、ふっとどっかで途切れたり、またつるつるっと結びついたりを繰り返して、うんざりするくらいに関わっていくんだろう。
けれど、「これでおしまい。さようなら。またどこかで」という諦めがつく千秋楽は、やっぱりどこかほっとする。

願わくば、役者が最後まで闘い抜いてくれますよう。
  1. 2008/03/10(月) 10:24:26|
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<<おしまい。

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