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仕事部屋

なんでもアリ、という試みについての解説。4

マキコとO教授とで飲んでたとき、「ソン・ガンホが好きだ」と言ったら、あれこれ入れ知恵された。

映画評論家のO教授のことはちらちら書いているけれど、十六のときに出逢ってから、折りに触れて御世話になっている、恩師だ。
んで、あたしにとって、同じ機種で製造番号が違うくらいの感じがする友人が、マキコ。

曰く、「麻ちゃんの小説を韓国で映画化して、ソン・ガンホに出てもらえばいいんだよ」。
ま、そりゃそうなのだろうが、そうはいかんのよと、オファーされていた韓国での翻訳出版がいつの間にか立ち消えになった話をした。

「誰か翻訳できる人見つけて、こっちでやっちゃえばいいじゃん」
こういう発言をするときのマキコには、まさにサブカルの落とし子なのだと痛感させられるのだけれど、結局はそれが火種になって、「前川麻子の作品を韓国語で読む会」プロジェクトをやろうということになった。

ブレーンにO教授、O教授が紹介してくれた企画制作文筆家のSさん。

韓国の出版事情には未だ明るくないのだけれど、翻訳出版の場合には、版権交渉をするエージェントがいて、そのエージェントが出版社に売り込む、ということらしい。
立ち消えになるケースがほとんどだというのは、エージェントが目をつけた作品があっても出版社が乗らなければそのまんま、となるからだろう。

なんにしろ、エージェントが売り込みをする段階から翻訳の作業がある程度は必要なわけで。
翻訳したものがあった方がいいってことです。
けど、誰が翻訳してくれるの?って話。

O教授は、Sさん個人に頼めるよう、取りはからってくれていた。
けど、それじゃSさんは丸きりタダ働きだ。
翻訳してもらっても、その先どうしようという手だてにも困る。

なので、原文をオープンソースにしちゃおうと。
翻訳するという作業そのものをプロジェクトにして始動し、面白がってくれる人との出逢いを待ってみてもいいんじゃないかと。
自分一人で考えるより、何かもっと役立つ知恵を得られるんじゃないかと。

韓国語を勉強している日本人や、日本語を勉強している韓国人や、在日や在韓、バイリンガルの皆さんに、オープンソースを使ってどんどん自由に翻訳してもらう。
最終的にはSさんを中心としたバイリンガルの文筆家チームが監修して、まとめあげていく。
今のところ、翻訳作業はそんなことをイメージ。

もちろん、出来上がったらソン・ガンホ。

  1. 2008/07/14(月) 00:02:43|
  2. 雑感
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<<コインランドリー

comment

ソン・ガンホ

いいです、ソン・ガンホ。私の好きなソン・ガンホを、私の大好きな前川先生が好きなんて、嬉しいです。

ソン・ガンホをはじめて意識してみたのは「クワイエット・ファミリー」←これに出ていたバカあんちゃんと、その直後に公開された「シュリ」の精鋭特殊部隊員が同じ俳優だとかなり長いこと気づかなかった私はやや間抜けかもしれませんが、しかしそのくらいの別人っぷりで、なんかもうすごいブラボーなんですよね。

いいなあ。
  1. 2008/07/14(月) 23:47:47 |
  2. URL |
  3. 立ち読みさん #-
  4. [ edit]

ええっ、ガンホニアのあなたがあたしを好きってことは、巡り巡ってガンホもあたしが好きってことにならないか?ならないのか。

あたしは「グムエル」のガンホさんがすごく好きだったなあ。「シュリ」も「殺人の追憶」も好き。
いい俳優さんだなあと思います。

  1. 2008/07/15(火) 00:19:48 |
  2. URL |
  3. まえかわ #-
  4. [ edit]

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