月曜深夜にゲラ作業終えて宅配集荷の手配、文庫ならではのアイディアあるんだけどなあ、実現できるかなあ、何度読み返してもある意味特殊な、気合いと根性の一冊、カバーなどどんなふうになるか楽しみ。
火曜、モグラ音楽隊の二人と小形くんとで本多劇場で由比正雪。
大衆演劇の王道、アングラ散歩道、志がどこにあれど人がそこにいることの熱がむわっと立ちこめる舞台は、やっぱり見ていて気持ちがいい。二十五年もこれやってるんだから凄いよなあ。
塩野谷さんは巧い役者なんだと再認識、弘子がトトさんに見える瞬間あってニヤニヤ、栗ちゃん貫禄ついてきて面白い役者になった、ナナオはキレのある死に様ができる希有な女優、沖田乱かっこいい役どころなのに滲むダメさはモグラ向きだと思う、いやはや、皆素敵、愛おしい。
サボとサボの産んだ赤ん坊にも会えたし、健三さんにも会えた、赤軍・足立正夫氏お見かけしたが挨拶できるタイミングなく残念。
ぶーふーうーでうだうだしてから打ち上げにお邪魔、唐十朗に紹介してもらってご挨拶、大入り口上に拍手で付き合っておいとま、オヤジ長生きしてくれと切に。
二十年とか三十年、当たり前のようにそこに居続ける人たちの足下には色んな生き様の屍が転がっているけれど、彼らは足を取られることなく、やっぱり踏ん張っているのだ。
そこそこの力具合なんて加減が許される場所など、本当はあってはいけないんじゃないか。
見渡したとき、そこそこの自分を受け入れてくれる人がいるのは、ヤバいことなんじゃないか。
汗をかいたり怪我をしたりすることでしか認めてもらえないような場所に身を置いて踏ん張り続けることは、はたから見るよりずっとしんどいことだろうし、恋だの暮らしだの人生だのを挟み込む隙間すらなく、みっしり何かを詰め込むなんて、そうそうできるもんじゃない。
抱え続けるとなれば尚更だ。
彼らに慣れ親しんで、彼らみたいな人たちを基準にしている自分は、いかにも正しい。
思想や志やスタイルにはあれこれあっても、突き詰めれば、「人からお金を貰う」こと。
同じ他人のお金、自分が何をどれだけやって貰っているのかと考えれば、立っている場所の違いに気づくだろう。
自分の小ささに気づかないうちは、大きくなれる糊しろもない。
ものにならない奴ってのは、たいがいみんななんか余計なことしてるじゃん。
食うためと称する余計なことに人生の半分を費やして、「ものにならねえ」とコボしてる。
食ってこうとする意気地のなさが、ものにならない理由とは考えもしない。
やはり「やめられない」人と「続けてる」人と「やめない」人は、それぞれまったく違う人種なんだなあ。
その違いがわからないのはまだまだ見てないものが多いってことだろうよ、若造たち。
今日の午後はF嬢とブランチ、夜はブルハ4のゲラ、ワークショップの始まりまであと四日。
意気地なしには意気地なしの生き様があるはずだ。
お知らせ!
ワークショップ サマークラスの定員にキャンセル空きが出ましたので2名の追加募集を先着順で受付ます。
詳細はワークショップ サマークラスのご案内をご覧ください。
ご希望の方は、お名前、年齢、ご住所、電話番号、メールアドレスを明記して info☆maekawa-asako.com までお申し込みください。←入力の際は☆を@に変えてください。
- 2008/08/13(水) 10:51:59|
- 雑感
-
| trackback:0
-
| comment:2
ども、成舟です。
先日は、東京でのライブに足を運んで頂き有難う御座いました。
手土産、読みました。勿論、電車の中で。
本の世界に入っていると、気がつけば外の景色は、都会からあっと
いう間に田畑に変わってました。
とにかく、入っちゃいましたよ。
良かったです。
表現は違っても、何かを創るという世界は大きな刺激を受けます。
一つ前へ進む瞬間、、、そんな音をもらった作品でした。
有難う御座いました。
僕もいい音、創り続けます。では、また。
- 2008/08/15(金) 15:51:14 |
- URL |
- 成舟 #-
- [ edit]
わざわざコメントありがとう :)
読んでもらえてよかった!セイシュウのCDを聴きながら書いたら、あんなお話になりました。
あの主人公は連作なので、いつか全部集めての一冊になると思います。
今度東京に戻るときは、あの主人公の歌を作ってきてください 笑
あたしも暗い湖の底から見る光の筋に向かって、あがいていきます。
また会える日まで、どうか元気で。
- 2008/08/15(金) 16:11:48 |
- URL |
- まえかわ #-
- [ edit]