FC2ブログ
仕事部屋

昨日は午後遅めから知人との面談、天気も気分もよかったのでビールぐいぐい飲みながらあれこれ面白い話を聞かせてもらい夕方に解散、食材の買い出しして帰宅、夜には娘が来て一緒に軽い夕食を済ませ、バイトの送別会に行く娘を送り出して雑用。

なんだか飲み足りなくて、娘には「帰るとき電話して」とメールしといて近所の友人を呼び出し恵比寿横丁で甲殻類、三時過ぎに戻ったが娘はカラオケ朝までコースという、「だるだるな雰囲気になって眠くなるくらいなら気を使わせるから抜け出して帰っておいで」と送ったら「妙に盛り上がってる」そうなので、「じゃあかーちゃんは寝る、おやすみ、楽しんで」で就寝。

「さばけたかーちゃん」というのは、誰の子供時代にも、一人や二人いるんだろう。
あたしの子供時代には、あたしの母が、そういう人だった。
が、あたしにとっては決して「理解のあるお母さん」ではなかったし、日常の細々したことで散々に口うるさく言われた記憶もある。
ただ、外面がいい性格と若々しいルックスが幸いして、友人たちには「さばけたかーちゃん」と映っていたに違いない。

あたしも娘の友人たちには「さばけたかーちゃん」だろうと思うし、娘自身にとっては「口うるさいお母さん」なんだろう、外面の良さとルックスは見事に遺伝している。
但し、あたしの母とは口うるさいポイントが違っているはず。
あたしの母は「いつまで遊んでるの、帰ってきなさい!」と喚く人だったし、あたしはあたしで「娘の貞操ならご心配なく、とっくに処女じゃないし」と返す不良娘だった。

娘とあたしはそれぞれ別の人格と別の人生をやっているんだから当たり前なのだけど、あたしはあたしみたいなのが娘だったら絶対にぶん殴ってた、娘はできた奴で「心配かけてごめんなさい」とか「待っていてくれてありがとう」とか、相手が親でもまともに関わろうという姿勢のある人だから、あたしの母の娘が彼女だったら、母ももっと長生きしたんじゃないかと思う。

朝方に「解散した、今からそっちに向かう」「案外やっぱり元気だからこのまま家に帰る」と娘からメール着ていたのだが爆睡していて気づかず、昼前に「気づかずごめん、無事に帰れた?」と返信するのんきなかーちゃんは、途中リタイアした犬に悪態つきながらコインランドリーの往復やらクローゼットの片付けで荷物部屋の往復やらで活動的な一日を過ごし、今になって娘の返信がないことに気づいて「無事?」と再送、まさか電車で寝過ごして箱根とかに行ってるんじゃ。


photo_20090317171032.jpg 今日はあんまり出歩きたくない気分だったのに、お母さんったら無理矢理。






  1. 2009/03/17(火) 17:14:02|
  2. 雑感
  3. | trackback:0
  4. | comment:7
<<正しい鴨との遊び方。

comment

もうすぐお彼岸。

お嬢さん、かっこよすぎです♪
最近のブログからうかがえる彼女の様子が眩しくて(笑)。

8年ほど前になるのでしょうか。
あの頃の彼女の姿が脳裏をかすめてただ眩しくて。
これからも楽しみです。


  1. 2009/03/17(火) 19:48:51 |
  2. URL |
  3. joko #aVLtW0QQ
  4. [ edit]

小学校の卒業式に来てくれたんだっけね。なんかの発表会だっけ。懐かしい。
いつも気にかけていてくれてありがとう。
大人のトモダチが彼女の財産だと思っています。
そろそろ逢いたいなあ。上京してよ!
  1. 2009/03/18(水) 13:25:03 |
  2. URL |
  3. まえかわ #-
  4. [ edit]

前川さん(かさぶた剥がしてもらってありがとうございます。こう呼ばせてもらいます)はお母さんなんですよね。ぼくはそのことをしょっちゅう忘れてイメージしちゃってるのですけど、ときどき思い出しては頭抱えて大反省です。相手がとっくにわかってること、わざわざ言っても仕方ないぞって。
昨日は母が突然訪ねて来て、お米10キロといちごを置いて行ってくれました。いつも忙しい人で、それだけで帰ったんですけど。
見返りなんかなんにも考えずに、自分に与えようとしてくれる人がいる。そういう人がいる以上、これは死ねないぞと思いました。自分一人で作ったつもりの屁のつっぱりみたいな「個」を押し通す、ケチなわがままは許されないです。
  1. 2009/03/18(水) 18:18:57 |
  2. URL |
  3. レフ #-
  4. [ edit]

>レフさん
苺の美味しい季節ですね。
お母さんの話とレフさんの覚悟、なんだか涙が出そうになりましたよ。

世の中のすべての娘たちや息子たちがそう覚悟してくれたら素敵ですよねえ。
不思議なことに、すでに親をなくした人ほど、先に気づくんですよ、それ。
そして、子を持っている人は年齢に関係なく、そういう関わり方ができるようになったりもする。

あたしの娘の親友は、十六になってすぐに結婚・出産して、立派なお母さんをやっています。
あたしは、世の中、お母さんという人種が一番上等な存在だとかなり差別的に思っています。そして、やがてお母さんになるかもしれない女性が二番目に上等です。
つまり、男性は最下層 笑
だからこそ、女性は、女性を尊敬して守ってくれる男性を、とても愛おしく思い、全力で支えたくなるのでしょう。
男性に、女性への敬意と誠意があってこそ、尽くす女が存在し得るのですから。

そういうことに気づくことこそが自立心って奴だろうと思うし、どんなに偉そうにしていたって、それがわからないうちは成熟にはほど遠いような気がします。
やっぱり人間関係の基本は親子関係にあるんですね。
母の日に花の一つも贈れない男が、ふんぞりかえってるのは醜悪ですもの。
同様に、自分の母親しか大事にできない男も、ただのマザコンです。

レフさんの覚悟は、フェミニズムなのかな。
その気持ち一つで、世の中のすべての女性をにっこり微笑ませることができますよ。

そういえば、ずっと昔の母の日に、あたしの親友が、あたしに贈り物をくれました。
「だって、麻ちゃん、ちゃんとお母さんやってるじゃん」って。
娘からより何より、嬉しかったのを覚えています。
きっと一生忘れないだろうな。



  1. 2009/03/18(水) 18:47:56 |
  2. URL |
  3. まえかわ #-
  4. [ edit]

実はぼくは、その日慌ただしく母が帰った後、母がつい数分前うちの扉を開けたときのことを突然思い出して、眼に涙をじわりとさせました。企みのない一生懸命さの意味を母の姿に見たことが、後になってわかってショックを受けたんです。
そういう感情が伝わったこと、本当にうれしかったです。本当にありがとうございました。

いつか自分が、母の日に前川さんに会えるような存在になれることがあれば、カーネーションのコサージュを贈りたいと思いました。直接の母親以外のお母さんに贈るのも気分が良いのは、婆ちゃんにも贈ることを始めてから知りました。

人が親になる勇気を得るためには、前川さんの小説を読むことは本当に価値のあることだと思います。
前川さんの作品は、どんなに追い詰められた環境であっても、人は誰かの親や子をやって行くんだという、懸命の証明でもあると思うので。そういう、永い哀しみや孤独が結晶させた最果ての希望を、確かに目にすることのできる本なので。
  1. 2009/03/19(木) 12:55:28 |
  2. URL |
  3. レフ #-
  4. [ edit]

前川さん、ご無沙汰しております。
コメント欄も充実したやりとりで、いつも熟読させてもらっています。
いつか、前川さんが通りすがりに目にした私のブログにコメントを寄せてくれたのを覚えていらっしゃるでしょうか?
どうしても母親を許せない、という苦しみを長年抱え続けてきた私は、あのコメントと、それから何度か送ってくださったメールをきっかけに、母親との関係を見つめ直すことができるようになりました。
まだまだ時間はかかりますが、がんばります。
自分の根源に触れる大事な問題に取り組む勇気を下さったこと、どうしても御礼が言いたかったのです。

前川さんのブログは、自分の過去の失敗や切ない思い出を話題にして面白おかしく読ませながら、読者に大きな気づきを与えて下さるのが素晴らしいです。
いつも身近に感じながら他人事として読んで、最後にはいつの間にか自分のことを深く考えていることに気づかされ、やっぱりこの人はプロの作家さんなんだなあと尊敬の念を抱きます。
自分のことを書くのは難しいと私のような素人もブログを通して知っているので、そのスタイルを築き上げている前川さんがどれだけ自分の骨身を削って書かれているかも想像ができるのだと思います。
これからも頑張って下さい。忘れられない感謝とともにずっと応援しています。

上の方の感想にも通じると思ったので、メールではなくコメントにしました。
ご迷惑でしたら削除してください。
  1. 2009/03/22(日) 11:04:50 |
  2. URL |
  3. tomo #-
  4. [ edit]

>レフさん、カーネーションのコサージュを贈って戴ける機会を楽しみにしています :)

>tomoさん、ご無沙汰してます。
ブログがクローズされてしまっていたので、コメント戴けて嬉しいです。お元気そうで安心しました。
ブログ、確かに難しいですね。自分のことだけを書いているつもりでも、人のことになってしまったり、人はいつも誰かとつながって毎日を過ごしているんだなあと思わされます。
肉親のことも、そういう誰かの一人であると思えれば、心地よい距離感が見つかるのかもしれません。焦らずにゆっくりと、心をほぐしていけますように。
また覗きにきてくださいね。
  1. 2009/03/23(月) 21:44:40 |
  2. URL |
  3. まえかわ #-
  4. [ edit]

contribute

display in just the manager

trackback

Trackback URL
http://workroom.jp/tb.php/592-5e5a6abd
trackback for FC2 user