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仕事部屋

「モグラ町1丁目」の台本が届きました。
キャストの皆さんにも、ぼちぼち届くはず。
来週には早々にスタッフ会議があるので、ホンにあるあれこれにNGとか出るんだろうなと。
NGだろうなーとは思っても、とりあえず書いてみるのがホンの係ですわな。
演出する係になったときに「できねえだろ、これ」って部分が多い方が面白いから。

あたしは結構「あ、なんでもいいよ」と言ってしまう演出家です。
どうしてもこれでなきゃだめ!みたいなことは、多分、あんまりないです。
役者の立ち方を除いては。

今回の舞台監督氏とは初組み合わせなので、不安がないわけではないのですが、かつて鴎座の「ワーニャ伯父さん」に出演したときの舞監さんなので、基本的な方向性はすんなり飲み込んでもらえるんじゃないかと期待しています。
信さんが向かう地平と「モグラ町」は、そう遠くないような気がするので。

ワークショップの申し込み〆切日も迫っております。
新しい出会いに、わくわくします。
今のところ、「モグラ町」も、サマークラスも、新規の方も、それぞれ若干名。
一日だけ参加の方もいるし、演出志望の方もいるし、未経験者もいるし、いい具合のユルさでやれるんじゃないかと。

これまではテーマのないワークショップだったので、発表会やワークショップ公演に向けて、その人のよいところとよくないところをケアする感じだったのだけれど、今回は明確なテーマがあるので、ひたすらそこに向かってアプローチしていくことになるんじゃないかと思ってます。
多分、あたしも一緒にエチュードとかやります。

「素」という技術が、ホンへのアプローチと演出へのアプローチそれぞれで、どう役立たせられるのか。
「演じること」と「演じないこと」との境目を、どこで線引きしたらいいのか。
「人が見る私」は「私の思う私」とどう違っているのか。

言葉にすると小難しいのですが、大きい声でハキハキ喋るのとか、誰もいない方向を向いて立ってるのとか、他人の言葉を尤もらしく口にするのとか、必死に感情込めてたりするのとか、所謂「演劇的なかっこ悪さ=非日常のかっこ悪さ」に対する感度を鍛えるのが目的ですかね。

「私でない私」になりたい人は、自己啓発セミナーとかに行くのがいいんじゃないかと思うのです。
「私」をどんどん剥いてって、玉ねぎみたいに最後は消えてしまうのが「演じる」ことなんじゃないかと。

そういえば、ワークショップの卒業生で、ヨガの先生になった子がいるなあ。


  1. 2009/06/04(木) 23:26:01|
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