稽古入りしたですよ。

「本日から稽古入り、よろしくお願いします」と、朝イチで小形くんからメール。
一時間前に最寄り駅に着いたら、すでに吉岡が改札前にぼうっと立っていました。
生真面目な奴らだな、チャンスを大事にしてくれてるなと、身内贔屓に嬉しいです。
一番乗りした稽古場の、屋上に猫。稽古場が開くまでの間あちこちをヤブ蚊にやられて、皆が「どうしたの?」と言うほど腫れたので、小形くんにポケムヒを買いに走ってもらいました。
いきなりNGの役者がぽつぽついたりして、驚いて、確認してもらったらNG出してる役者の多いこと多いこと。
といって臍を曲げてもいられないので、まずは本読みをざっくり。
今回は、こないだのワークショップで出逢った演出志望の女の子が、見とり稽古に来ているので、代役やってもらったりして、助かってます。
およそ1時間20分で終了、目論み通りの分量。
なんも難しいことのないホンなので、取り立てての疑問や質問もなく、こちらから解説すべき点もなく、台詞の修正も一カ所だけ。
さらさらっとした、いいホンでした。
龍昇企画の芝居は、出ハケを使わずぐるりに役者が並ぶという特徴があるので、初参加の人たちにそれを知らせるべく、レギュラーメンバーが出ている冒頭のシーンだけ、ホン持ったまま立ってみてもらいました。
役者ってすごいですね。
そこに人の身体が立つだけで、言葉が息づいてくる。
わくわくします。
美術の井上さんがプラン持参で登場。
ぎゅぎゅっと方向変えてみてもらったりして。
こりゃバミリの稽古だけじゃ難しいだろうなあ、などなど思いつつ。
今回はそもそも稽古時間が前回より少なく組まれているので相当タイトだなと思っていたところにNGが出ているので、進行予定を組み直さなきゃならない。
しかも、セット組めると聞いていた稽古場、どうやら組めないらしい。
稽古終わりの飲み屋で頭抱えてたら、その隣で小形くんが即効で簡易香盤表を作ってくれましたが、ざっと見た感じだけでも、やはりスーパータイト。
一ヶ月後には出来上がってなきゃならんのに、台本きっちり上がってるからって油断してんじゃなかろうか。
台本なんざ、壊すためにあるんですぜ。
立ち上げて、壊して、組み直して…の、その隙間に漂うものを舞台に乗っけたいと思うのですが、時間足らずで「立ち上がってやっと」みたいなもんを乗せる羽目になったら、戯曲を公開したことすら赤っ恥じゃんかよ。
だって、志すは「隙間演劇」だぜよ。
みんな自信家だな…
なんつって、あたしが弱腰になるはずがありませんやね。
ええもう、やりますとも、やってみせますともさ。
どんだけNGがあろうとも、YOUNG@HEARTの如く初日までにメンバーの寿命が尽きようとも、仕上げてみせましょうぞ。
疾走の夏になりそうです。
- 2009/07/11(土) 12:07:34|
- 雑感
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