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仕事部屋

夜、アップリンクでの大久保プログラム、スクランブル交差点の真ん中で同じ目的地に向かうサヤカちゃんを見つけ連れ立って鑑賞、恵比寿映像祭の上映プログラムの中で好きだった二本がまた観られた、デジタル映像作品16mm作品共に充実した面白い企画でした。

特に大好きな「Block B」はサウンドをその場で入れるというライブ音効の試み、上映後のトークゲストは「Block B」サウンド・クリエイターの森永氏、役者がぼそぼそ喋る系の「空気感」をそれなりの「演技」に仕立てるのも昔ながらの職人的音効技術と思うけど、監督と1dbずつ確認して距離感重要視していたというところに今の技術を感じる。

映画館はこうしたショートフィルムを独自に買い取ってメインプログラムの合間にプロモーション上映すればいいんだと思う、テレビと同じコマーシャルを観せられるのはうんざりだし脅迫じみたアテンションも今更どうよと思う、こんな作品が世の中にあるって知らない人がたくさんいるんだし、何気なく観たショートフィルムの印象からお金払って観に行く作品のチョイスが十年後にはすっかり変わるかもしれないんだから。

16mmでカラーとモノクロ二本のフィルムをフレームを重ねた二台の映写機で同時に映すという試みの作品も面白い、映写機の音って大事だよなあ、映写室ではないところに映写機があるってのも空間としてとても魅力的だった、音とか熱とか光とか、きれいで居心地のいい映画館が増えるのは有り難いけれど、それらの体験が失われるのは淋しいことだと思う。

映像のノイズが音楽にすり替わると途端につまらなくなるのは何故だろう、音楽もしくは映像がどちらかの説明になってしまうからなのか、嘘に見えるからなのか、「何が写っているんだろう、何が聞こえるんだろう」と身を乗り出す感覚が削がれてしまう気がする、そこんところが限りなく絵画に近い映画ってことなのかもしれない、けどまあよく出来た映画なのに音楽の使い方が致命的にヘタなのもあるしなあ、好みの問題なのかもしれないけれど。

東大駒場寮の窓に私は台詞や物語を書きたくなるけど線を描きたくなる人もいるわけで、その「~したくなる」感覚が表現って奴なんだろうなあと打ち上げの席で雑談、キョウコ女史いらしていたので期せずしてガンホ会韓国ツアー組が勢揃いで揃い損ねたガンホ会忘年会の延長みたい、大久保夫妻と私が居残って墓や身内の映画の話、今年は本当にお世話になったので「よいお年を」と交わせて良かった。

因みにアップリンク二階では切通さんやら吉行由実女史やらが出演している作品の上映中できっと場内には今岡さんあたりもいたんじゃないだろうか、二階のイベントを見物にやってきた切通さんと土曜の忘年会ぶりに再会、度々の年越し挨拶で今度こそ「よいお年を」なお別れ、しかしなんといっても忘年会二つと今日のイベントで立て続けに一緒だったのはサヤカちゃん、五日間で三日も一緒にいるなんてまるで私たち交際中みたいじゃないか。
  1. 2009/12/23(水) 02:08:30|
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