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仕事部屋

2.10

昨日は雑用、夜になって白金で二村AV監督と久々のおしゃべり、お茶が焼酎になり、白金から新宿へ移動し、案の定倒れて送り届けられたのだが、いつもの低血糖発作と思ったが、ここのところの発作状況を考えるとアレルギーのアナフィラキシーショックなのではないかと疑問が湧いた。

発作が起きる状況は、寝不足、過労、気圧、気温、生卵。
発作症状は、冷や汗、貧血、腹痛、腹部の膨満感、腰痛、顔面蒼白、気道狭窄による喉のつっかえ感と息苦しさ。
低血糖時はもっと派手にぶっ倒れて十五分ほどで復活するのだけど、ここのところの発作は多少楽になってもずっと息苦しさや腹部の張りが続く。

症状で調べたらアナフィラキシーショックの症状にどれも当てはまったので疑いは更に濃厚。
前回は自宅ですき焼き、その前は親子丼、昨日はお通しに出て来た大根おろしのウズラ卵、生卵は苦手で、昔から食べるとお腹が苦しくなるんだけれど、よもやアレルギーとは思わなかった。
ゆで卵やベーコンエッグや卵焼きには無反応なので生卵限定、鶏卵に拘らず、ってアレルゲンも偏屈じゃないか。
あと、パイナップルは口の中が痒くなってニガニガするから嫌いと思っているのだけど、これもアレルギー反応の症状であると、調べていて知った。

元から埃・ダニ・花粉・紫外線・犬猫のアレルギーはあって喘息持ちなのだけど、食べ物ってのは切ないなあ。
悔しいから仇のつもりでゆで卵を食べる。

今日は集中してプロット作業、先週に打ち合わせした案をプロット提出する約束で来週水曜と言われていたのだが、犬が退院してくるしいくつかの予定はあるしで早めに取りかかったら、出来ちゃった。
これは二村先生のお陰だ。

二村はろくでなしだが、二村の嫁のケンタが素晴らしく上出来な女で、本当にかっこいい。
そして、二村が何より誰よりそのことをわかっていて、心底ケンタを信頼し尊敬している。
二村はケンタと生きることで自分の人生の幅を広げ、ケンタも同様であり、この二人が子供を持ったことで、夫婦として生きる楽しみがまた増幅してと、この夫婦を見ていると、夫婦って素晴らしいと思う。
自分が実践しようとすると何か違う気がするのだけど。
寄り添う、それぞれの道をともに歩く、家族として結びつく…なんといえばいいのか、とにかく彼らは本当に、結婚することで夫婦という新しい人生を手に入れたのだなあと思う。

嫁がいなかったらロクデナシの二村だが、私との付き合いはもう二十年になるだろうか、つうかケンタとも同じだけの付き合いなのだけど、私はケンタを尊敬してしまっていて、二村ほど気楽に話せないので、なんとなく二村がメインになっている。
私がお世話することは殆どなく、常にお世話になっているばかりの付き合いだが、なんでか良い関係が築けていて、少なくとも年に一度、何かあれば数ヶ月に一度くらいで会って、ひたすらに喋る。
ときどきは飲みの席に呼んだりもする。
私が呼ばれることも多いのだが、出て行った試しがない。
なのに、二村は呼べば来てくれるいい奴だ。
育ちの良さ、頭の良さ、サービス精神などなど、お互い他の人に話せば傲慢そのものな部分がコンプレックスになっていて、それについての反省と傷心と決意を打ち明け合ったりするのが常なのだが、このところ、様子が違う。

なんつうか、二村がぐんと大人になって、私の先を歩いているのだ。
確か元からいくつか年上なのだけど、まあ、そんなことはどうでもよい付き合いをしていたわけで、なのに最近はめっきり大人になっちゃった二村くん。

これはやはり、夫婦というもう一つの人生のふくよかさが与えるものだろうと思う。
本当にそう思った。

昨日の夜、生暖かい空気の中で珈琲を飲みながら二村の説教を聞いていて、二村が得た豊かな幸福を思ったら、なんだか涙が出てきた。
説教されてるんだからもうちょっと真面目に聞いた方がいいよ、あなたは、と、きっと言われるだろうけど、本当だ。

説教のテーマは自己愛と自己肯定。

これが、本日のプロット案に大変に役に立った。
いつも二村との会話には刺激を受けるけれど、今朝はばりばりとプロットを書き、ばたばたと買い物をし、そそくさと犬を病院に迎えに行き、帰ってきてほうっと犬の温もりを味わっているところに担当氏からの電話。
大筋OKだが主人公のキャラクターを少し…な話になり、口をついて出たのは昨日二村に説教されたそれだった。
で、「ひとまずそれで書きましょう」とのGOサインが出て落着。
まああ、もう一つ提出しなきゃいけないプロットもあるし、GOサインってことはこれから原稿書かなきゃいかんので落着ってことでもないのだけど、とにかく編集者と二村の言う通りにしていれば、私の人生は間違いないんだろうと確信した。

私が二村を最初に信用したのは、十年以上前に、「あなたは林由美香と姉妹役をやってみるといいよ」と言われたときだ。いや、言われたそのときは「なんでさ?」と思ったのだけど、その後、吉岡が由美香さんと共演し、由美香さんが亡くなって、追悼原稿を書いたとき、ああ、二村の言うことを聞いていればなあ、と思った。

気づけば、新しいことをやるときには、必ず二村に相談している。
というより、二村と話していると私のことをあんまりにも知られていて恥ずかしくなり、二村の知らない自分になろうという気持ちが働くのか、二村と話した後には、なんだか根拠のないやる気が湧いているのだ。

これは能力ではなく、相性の問題なんだろうな。
二村は、多くの人にとってどうでもいい友人なのかもしれないが、私にはいい友人だ。
基本的にエロいことを考えている人だが、エロいだけの人ではない。

帆太郎は無事に退院、だが、骨の中に埋め込んだピンがずれてしまっていて、このままでは足首の骨に当たって痛くなるから、骨がくっついたらピンを抜く手術をしましょう、ということになった。多分、心配は、ない。
尻尾振り過ぎてケージにぶつかって擦り傷ができるって、入院していてどんだけ尻尾振ってるんだと。
ご心配くださった皆さん、どうもありがとう。

photo_20100210210449.jpg 帰ってきて、がぶがぶ水飲んでわしわし餌食べてぬくぬく布団に潜って、安心しきった顔で寝ている。
  1. 2010/02/10(水) 21:12:38|
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