土日もぐずぐず寝込んで過ごした、インプットの量が少ないと何やら書いたり考えたりする気にならぬ、目をやられたので先週はほぼ眼鏡で過ごしたのだけど眼鏡ってやっぱり不便、DVD観て泣いて涙を拭くために眼鏡を外すとその間は字幕が見えないし、お風呂で本読むこともできないし、起きてすぐに動けないし、そういう些細な不自由さに気を削がれてぐずぐずしてしまうのもあるだろうと思う。
昔は眼鏡仕様だったので芝居で板に立つときには裸眼だった、小さい劇場だと平台積んだ分しか舞台と客席の段差がないので落っこちたり桟敷のお客さんの頭を蹴り上げたりの事故が多発していた。
何より暗転するとバミテが見えないし袖の方向もわからず暗転のときには舞監が走り出てきて手を引いて捌けさせてくれていた、暗転板付きは暗くなる直前に袖から板付き位置を確認して「上手から五歩の位置」などと目視で測っていたのだけど、セリのセンターでピンが当たる明転で明かりがついたら役者がいない、びびりな私は上手袖から三歩くらいのところで踞っていて、芝居をしながらぐずぐずとセンターのピンに入っていったという情けない事故もあった。
弱視なので視力は両眼とも0.01以下、よって小道具などの扱いが苦手、扇子をばさっと開く芝居など恐怖だった、扇子を逆さまに握っていくら振っても開かねえっつう、稽古場でも立つときにはいちいち眼鏡を外していた、見えると芝居ができなかった、道具使わない、相手役の顔見ない芝居のスタイルは、視力のせいで原型ができていたんだな。
鴎座で「叔父のワーニャ」をやったとき、顔合わせで佐藤信に「なんだ、麻子、コンタクトにしちゃったのか」と言われた、「コンタクトの目になっちゃってるなあ」と、裸眼のちょっとおかしい感じの目が欲しかったんだろうな、残念ながらその頃にはもうとてもじゃないが恐ろしくて裸眼で舞台に立つなど考えられなかった。
そうそう、先日紹介した「
10.Magazine」のインタビュー記事、4号に掲載されるはずが繰り上がって3号の掲載になったそう、てことは3/10に配布される号ですので、渋谷界隈に出向かれる方はそれらしきものを配布していないか探してみてください。
3月のWSも募集を開始しています。今月は、WSには興味があるけど前川ってどんな人か知らない、という若い世代のために、再びゲストを迎えて私がエチュードの実演をします。有料2000円で見学可能です。
いつもWSでは劇場の舞台に明かりを入れてやっているので、そこでエチュードやるってのはキャラメルの二人芝居シリーズとあんま変わんない雰囲気になるらしく照明スタッフから「ゲストとのエチュードをもっと宣伝しろ」と言われるのですが、本来ワークショップに興味のない人に来てもらってもアレだし、エチュードの有料公演というつもりもないしで、撒いているチラシなどではアナウンスしていないのですが、せっかくなので是非見物に来て欲しいです。
ゲストは、キャラメルの二人芝居シリーズでリアル全共闘世代が泣いた幻の全共闘エチュード「
SOUL OF ROUGE」で共演した
山田伊久磨、あの当時は二人でマルクスとか読んでたのに今はもうすっかり忘れてしまった、基本あれの設定を使って続きをやる感じなのだけど、あんなテンションもうないだろうし果たしてどうなるやら、けど、こないだ庭劇団ペニノに出ていたのを観て久々に遊びたくなったので「ちょっと来てエチュードやってくれ」とお願いした次第。
WSの見学は関係者の紹介がないとできないことにしてあるのですが、時々見学可能なメニューでやってみようと思っています。
WSの参加及び見学の詳細は毎月決まり次第更新していくので、ご面倒ですが
情報サイトにてご確認ください。
朝日カルチャーセンターの
小説教室も4月からの新規受講生を募集しています。
さて今週はコンタクト入れよう。自分の仕事しよう。
- 2010/03/08(月) 11:46:34|
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