月曜に再手術の予約をしていたので午後イチで獣医、バス停降りた途端にスリングの中でがくがく震え始めた臆病犬、それでも院長の前に行くと従順、部分麻酔なので見守らずそのまま預け一泊入院、渋谷で食材の買い出しを済ませて遅めの昼食、心配がないわけではないけれどちょっとのんびり気分になったのも事実、子供がよそんちに泊まりにいってるお母さんの気分。
帰宅後に院長から術後の様子を報告する電話、前肢に二本埋め込んだピンのうち激しくずり落ちていた一本は抜去し、もう一本は短めにカットして埋め直したとのこと、手術前のレントゲンで骨折線が消えていないからピンを抜いたらまた折れ易くなりそう、そうなったら再々手術で他のところからピンを入れて固定しなくちゃならんなんて話だったので、それよりましな対処ということらしい。
犬のいない部屋はやはり静かで、作業してると中断するものがない分、何時間でも熱中してしまう、この機会に原稿作業すれば良かったのだけどそういうテンションになれず、なかなか片付かなかった雑用を黙々で朝、仮眠して雑用続け、昼過ぎにようやくあれこれを終えて、犬を迎えにまたバス、このバスは渋谷から国道246を走っていて、いわば故郷を通るから、いつも窓にへばりついてしまう。
前日に報告してくれたことをレントゲン写真で改めての解説、骨は使わずにいると再生しないんだそうで、あと二週間でギプスを外して少しずつ使わせ様子を診ましょうとなった、今日のギプスはこないだよりわずかに足先が開いていて、これで足をつけるようになるらしく、治癒の遅い帆太郎先輩も着々追い込まれていく感じ。
今日のギプスはピンクでモモレンジャー、これで叩かれるとかなり痛い。帰ってきた帆太郎、ぐったりとベッドに横たわっていて、さすがにしんどそう、部分麻酔の手術がよっぽど怖かったのか、ギプスの足先をチェックしようとちょっと触っただけでひくっと肢ごと引っ込めてしまう、夜の食餌後、こころ無しか腫れてドラえもんっぽくなっていたので、包帯なりギプスなりを少しばかり緩めてやろうとピンクの包帯を解いたら、下には別の色の包帯が巻かれていた。
モモレンジャーと思いきや、その実体はオレンジレンジャー!モモレンジャーを全部外してオレンジレンジャーを緩めに巻き直す間も、触れるとひくっと引いてしまうので痛いのかと思ったが、そうっと触れると平気らしいので、きっと手術の痛みを覚えていて怖いんだろう、足の爪切るときと同じ、よく見ればトリマーさんが爪切ってくれたらしくかなりの深爪、となると手術の痛みではなく爪切りの痛みと恐怖かもしれない。
動いていいと言われたことで永らく続いていた看護生活も少し楽になった、これまではケージに軟禁させられなくてベッドの上り下りも介助付き、慣れない女の子スタイルのおしっこで包帯を汚すのでその都度身柄を確保しての包帯交換で係りっきりだった、ギプスが取れる頃には注文した新しいスエットが届くだろう、犬に服を着せるなんてのは趣味じゃないのだが、ブルーという毛色に特徴的な遺伝性脱毛症が出ているため紫外線を避けるよう獣医から厳重に言われて、散歩のときだけジャージを着せている、体躯がおかしな犬種なので首回り・胸回り・胴回りのサイズを測ってオーダーしなければならずこれもまたひと手間。
癲癇持ちに生まれて一歳半で死なせてしまった帆太郎の娘のことがなければ、「ハゲたって死にゃあしない」と高を括ってお構いなしにしていただろうけど、一度でも見送るとあれをしてやれたんじゃないかこれをしてやれたんじゃないかとひどい後悔が残って、ついつい余計に世話を焼いてしまう、餌なりサプリなりオヤツなりシャンプーなりローションなり歯磨きなり、やり始めると際限なくお金も手間隙もかかるのだが、死なせるよりましだ。
犬も猫も好きだけど、よその犬猫をみて「かーわーいーいー」とは思わずただ面白い、人間の子供に至っては、自分の産んだ子供も含めて赤ん坊は怖いし幼児はうっとうしいし、むしろ子供は嫌いで、娘が幼稚園~小学校低学年の頃には行事で幼稚園や学校に行かなければならないのが本当に苦痛でこちらが登校拒否になっていた、小学校も半分過ぎになると子供たちみんなにそれぞれの個性が見えてきてようやく人間らしくなり今度はやたらに面白い、運動会でも卒業式でも飽きずに眺めていられた。
やっぱり犬も寝てばっかりじゃ面白くない、健康でいてくれなくちゃ毎日退屈してしまうよ。
- 2010/03/31(水) 04:03:49|
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