昨日の朝、「常岡さん消息不明」とtwitterの切通さんの投稿にあって驚愕、すぐに友人らが次々ニュースサイトのリンクを教えてくれたが、どこのサイトもアフガンで誘拐された模様とあるだけで詳細不明、まずは東長崎機関の加藤健二郎氏にメール、30分後にいつもの加藤さんらしいのんびり穏やかなお返事を貰ってちょっと安心、常さんは以前もチェチェンのゲリラに六ヶ月拘束されて大ニュースになっていたけど実際はゲリラたちと仲良くなって楽しく山の中に潜伏していたという人だし、本人ちゃんとしたイスラム教徒だし、危険に曝されてもなんとか切り抜けて「得しちゃった」みたいな顔して意気揚々と帰って来ると思う。
それでも情報が欲しくてばばばっとあちこちのウィンドウを開きながら作業していたらmacが固まったのでリブート、applejackを働かせたのだがいつもと様子が違って真っ赤な文字がずらずら出てくる不穏な状況、手動でapplejackを終わらせたが修復できていない、macも通常だろうがセーフモードだろうが立ち上がろうとして力尽きるふうにすとんと落ちてしまう、今年に入ってから二度のクリーンインストールを施す大往生だったのでいよいよだなと覚悟して、重たい17インチのmacを担いでモグラ町の打ち合わせへ。
プロデューサー龍昇からスケジュール表、予算案、概要を渡され確認、予算の話が出たのは三回のうち今回が初めてで、本番期間にコヤでやる予定のWSをどうするか、集客目的のトークイベントをどうするかなど、お国に戴く助成金の大幅カットで妥協・工夫しなければならないことがたくさんあるらしい、キャストスタッフ各々のギャラはもちろん、美術・小道具・稽古場予算が縮小されるとなると演出も知らん顔してられない、レギュラースタッフの他に激少ない予算でそれなりに働いてくれる新規スタッフを探す必要もありそう。
地下の喫茶店から出てまずtwitterとニュースサイトなどをチェック、twitterは口コミニュース掲示板のようなもので誰かが何かを気にかけていればどこかでそれに関するニュースを拾った人がちゃんと教えてくれる、伝承ではなく丸ごと引用して投稿できるのである程度の正確さは保たれるのだけど、そりゃまあ解釈や意図はそれぞれ違って当然だろう、常さんの事件も本来現地で行動を共にした人は邦人課に報せるのは危険と思っていたらしく誰がリークしたのか、何故日本のニュースに流れたのかと訝っていた、心配は責任を伴わないからね、媚薬のように心配に群がるのが我々の真理、リスクを伴わない善行には誰だって参加したい、もしこれで常岡さん解放のために署名活動を!なんてことになればたちまちに数万は集まることになるんだろう、今度は彼の身が危険になるから大騒ぎしてくれるなと訴えるtweetが出回ったり、「タリバンの犯行というのは誤報」が省略されて「誘拐が誤報」と流れたり、状況がわからないから尚のことのてんやわんや。
macを持ち込んだapplestoreが二時間待ちだったので近場で一服しつつiPhone駆使して情報招集、常さんの現地電話を何度か鳴らしてみたがあちらの言葉の自動応答なので何を言ってるかわからない、ただ「Please try again」という英語の一節だけが聞き取れた、この電話を持ったまま拉致されたのかどこかに置かれたままなのか不明だけど、回線がつながるってだけでまたちょっと安心したりする能天気、そのくせ朝から何も食べていないことに気づいたりして食欲ないのはやっぱりそれなりに心配してるってことなのかと自分を慰めつついざジーニアスバー。
ジーニアスバーの兄さんはあっさり臨終を告げてくれた、但し「もしこの先に新しいmacをお求めになられるのだとしても、PowerBookの17インチならお金だしてHD交換してサブ機にする価値があると思います」と、こそこそ秋葉原で確かな技術でHD交換してくれる店を教えてくれたので、帰宅して早速あれこれの段取りし来週蘇生を試みる予定。
今はほぼラジオ付きFAXになっていたサブ機のiBookを使用しているのだけど、これがまたオツムが弱くて愚図でsafariすらろくに立ち上げられない病弱さでどうしようもない、それでもキーボードはこっちの方が好きだし愛着はあるのでしばし不便に耐える覚悟、iBookにはワードが入っていないので原稿作業ができない、ってのがまたなかなか気持ちが切り替わらない自分への言い訳になって好都合。
夜になって、東長崎機関の加藤氏が常さんの行動を簡潔にまとめて公開したと報せてくれた。
十年前には野良ジャーナリスト最前線にいた加藤氏も今はバグパイプ奏者、「五月に演奏会があるので常岡くんとぜひ」と言ってくれた、つまり加藤氏、今回は一ヶ月くらいで帰って来られるんじゃないの、と楽観してるってことか。
東長崎機関による常岡情報はこちらバグパイプ・デートしようって行ったら常さん自力で脱出して帰ってくるんじゃないか。
- 2010/04/03(土) 13:10:00|
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