土曜はひたすら掃除、日曜にもまた掃除、で日曜午後に小説現代の編集女史とカメラマンをお迎えし、娘が連れて来てくれた別居中の猫と一緒に写真撮影、「作家と猫」グラビア、恐らく5月売り6月号の小説現代でご覧戴けます、いつもは抱いたりしない猫を抱いてニコニコしてるもんだから帆太郎はちょっとスネ気味、実は帆太郎の方が猫らしいのだけど世の中はそう見てはくれないからね、撮影終了後はリオンに移動し娘を同席させてちょぼっと打ち合わせ、解散後に娘と部屋に戻り、犬も猫も娘も私もベッドの上でごろごろDVDなど、女二人で観ているとお喋りがうるさい、ああ女親子だなあと。
今日は朝から書類の整理して完全復帰を覚悟、昼から小説教室の提出作品を三人分添削、今月の予定が入院騒動でぐだぐだになったのでスケジュール調整をしてみたらかなりキュウキュウな感じということが分かって微妙な焦りを感じるも机の端には観ようとしているDVDが山積み、まだ先まだ先と思っている仕事ほど忍び足に〆切が近づいてるもんだ。
日が長くなって晴れた日には夕方ふらっと外に出るのが気持ちいい、混乱を鎮めるにはまず日常のことをするのが効果的、買い物して料理してDVD観て。
PFFスカラシップ作品の「
パークアンドラブホテル」、若い女優さんが魅力的な顔してるなあ、人を撮るの上手だなあ、芝居の演出が弱腰だなあなどなどの感想、海外向けのタイトルが「アジール」とされていて作品中でもラブホテルの屋上の解放空間を「アジールだよ」と小学生に言わせている、うちの旗揚げ公演のタイトルが「アジール」だったもんでなんだか一方的に近しいセンスと受け止め、同時収録されていた「珈琲とミルク」を観たら音楽やってたのがWS来てた熊ちゃんで、モミーさんの名前もある、そういや監督も同じ熊ちゃんだぞ、もしやと熊ちゃんにメールしたらやはり兄弟、しかも監督が弟と思っていたら監督は兄だそう。
熊ちゃんには驚かされる。
元は藤井びん氏が「モグラ町」を観ろと教えたS子が元夫であるマツジュンに「モグラ町の前川のWSに行け」と指令してマツジュンがWSに参加するようになり、WSの話を聞いたマツジュンの友人である熊ちゃんが「俺もやる」ってことでWSに現れたわけで、控えめな熊ちゃんは自分の活動のことをまったく言わなかったが、その後に大福という新しいバンドを始めたときに観て、大福の
スパン子氏がいつも一緒に活動しているアランが、以前私がライブハウスでナンパして吉岡と一緒に広尾COREDOでの芝居に出てもらったあのアランだということも分かり、そもそもろくすっぽ口をきいたこともないのにツアー帰りにふらりと「モグラ町」を観にきてくれて仲良くなったモリヤンが参加する
BoogieChaffの
モミーさんと熊ちゃんが二人で出世魚ズというバンド(ユニット?)をやっていたのも奇遇だったのだけど、大福の会場で声をかけてくれた熊ちゃんのドキュメンタリーを撮るというT青年が、私が十六のときに参加した自主映画の監督の教え子で、その映画以降は私のライブやら芝居やらをたくさん観てくれている熱心なお客さんであったとか、それぞれ「普段の自分の居場所とは違うところに出向いたときのディープな関わり」に限定された関わりがキイワードになっている。
音楽だけ芝居だけの足場で考えれば別段どこでどう誰につながっても不思議はないのだけど、時間も場所もやってることも違うのにものすごく狭い領域であちこちがバチバチ音を立てて出逢ってる感じは、キャリアとか人脈の幅広さだけじゃなく、熊ちゃんに与えられた好奇心という才能なんだろう、似たようなそれがあると自負する私とそういう熊ちゃんの間だから、あちこちがバチバチするんだなあ。
いちいち大げさに驚いて興奮する私に比べ、熊ちゃんはいたってクールなのがなんだか悔しい。
ジャンルで分けて考えてしまうから驚いたりしちゃうんだろう。
「つながってても不思議じゃない」んだろうけれど、私にとってはそれぞれがかなり特殊な関わりだから、尚。
いつか熊ちゃんが仰天して腰抜かすようなバチッとした出逢いに関わりたいもんだなあ。
などと鼻息荒くしているうちにまた今日が終わっていく。
今日中に、と決めた作業はできていないが今は集中できそうにないので明日朝に。
しかし朝からファックシーン書くのもなあ、などと言ってまたずるずる〆切間際に追い込まれていくのだけど。
- 2010/04/19(月) 23:34:21|
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