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仕事部屋

Don't Trust Over 30.

素晴らしい先人の知恵、そしてムーンライダーズの名曲。
今年還暦を迎えたあたしの師匠が、かつて三十歳のお誕生日を迎えられたとき、この曲の入ったカセットテープを編集してプレゼントしたっけ。かわいいな、あたし 笑

性教育の話題を出したところmixiにも性教育の相談メッセージ、そしていよいよ第一シーズン終了間近となったブルーハーツのBlogでは、性教育の必要性を実証するかのようなコメントの嵐。


大好きなkoutaくんが気に入ってくれてるらしいのと、こないだのイベントにかつて取材させてくれた大学生が遊びにきてくれたのもあって、不意に当時のことを確認したくなり、「これを読んだら連絡をください」を読み返した。
いやあ、呆れた。よくあんなの書いたな。ちゃんと構成してるし、分量もたっぷりだし、なんだかちゃんと書けている。まさに純文学だと思うのだが、どうしてもっと認めらなかったのか。って読み返すたびに書き留めているような気もするけど、誰がなんと言おうと、あれはかなり面白い小説だと思う。ネット上でレビューを探すと酷評がわんさか出てくるのだが、それらのすべてがドンピシャで策に嵌っているってところは、書こうとしていたことが書けている証しなんだろう。
くそつまんねえと思う読者がいたことは否めないし、それはよろしくないことに違いないのだが、何を書いたって万人が面白いと思うものなど書けやしないという範疇内だと思うので、くそつまんねえと思われた読者には「すいません」と言うほかなく、なんとも残念です。
多分もう二度と、ああいうものを書こうとは思わない。書かせてくれるところもないだろう。
書く前に、某社の編集者にも「これこれこういう企みのものを書いてみようと思っているんだが、それは小説になり得ると思う?」って、相談したっけな、代官山のOのカウンターでさ。
あのとき「なると思います」って言ってくれてありがとう、S氏。おかげでプレゼンする勇気と形容を持てました。何より、あんな小説を書かせてくれてありがとう、野末君。あれを書けたことは、あたしの大きな誇りになっています。などと書き留めるのも読み返すたびだったかしら。
いやー、おもしろいもの書くなあ、マエカワ。と、改めて思って興奮した。

そうそう、「夏のしっぽ」を読み終えた妻に求められ久々に致しました、という感想を戴き、感動。小説を読むことって、つくづく出会いなんだと思う。「あなたの人生の隙間に、わたしの言葉を、少しだけ。」てな感じで、誰かと出会っていけたらいい。
芝居という消えものをやっていたせいか、時間を経ても尚新しい出会いを持てることが、小説を書くことの一番の魅力のような気もしてきた。
なんつって、ここんとこまったく書いちゃいないんだが。

  1. 2007/02/21(水) 03:06:08|
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