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仕事部屋

7.3

月曜に観た流山児事務所のスズナリ公演、観るたび思うのはこのスタイルをずっとやり続けていることの圧倒的な力、演劇やりたい若い人は必ず観るべき完成したスタイルだと思う、たまたまウッチー来ていたので「入りたいなら紹介する」と煽ったのだけど「あんな大きな声出せません」とウッチー、チャンスがあれば飛び込めばいいのにと若い人の及び腰に顔を顰めることは簡単だけど、まあつまり、そういう人たちの受け皿の一つにWSみたいなものがあるわけで、それはそれで「僕はこれからどうしたらいいんでしょうか」と言っていたウッチーが段々自分のこと判ってきたことやもと妙に納得。

水曜にアップリンクで板倉善之監督作品「にくめ、ハレルヤ!」、「へばの」同様に最初の公開から時間と手間隙をかけて再公開をもぎとった映画、それだけの力強さ、観るべきもの勿論そこここにあるのだけど、私は満足できなかった、トークゲストの七里圭監督がPFF同期なので宴席でもジェネレーションバリアを張って七里氏独占という無礼を働き猛省、映画とか芝居観た後にいそいそ飲み屋についてくの、ほんともうやめたい、いい歳して恥ずかしい、愛想よく挨拶してさくっと引き揚げていつかもっとお話したいと思わせるようなカッコいい大人になりたい。

朝日カルチャーセンターでの短期講座「はじめての演劇ワークショップ」初日が木曜、申込数が少なくてあわや開講できないかも、という状態だったのだが、通常WSに参加している面々が助っ人申込してくれたのもあって、蓋を開ければそれなりの人数、一時間半しかないからこれ以上人数が多いとどうにもならないし、これ以下の人数だと継続は難しいしで悩ましいが、「ダメ出ししない」「演劇経験ゼロ前提」をモットーに、同じ指針を通常よりわかりやすくやれた手応えはあり、仕事を抜け出して参加してくれたり、関西から日帰りコースで来てくれたりありがたいです、残り2回もよろしくお願いします。

たった今DVDで「レイチェルの結婚」、ホンも演出もカメラも音楽も素晴らしい、丁寧に真摯に作られた作品と思う、だからこそ、描かれている人物に身をよじるほどの嫌悪感、単純に、個人的な趣味とか性質とかの問題なのだけど、ああいう人(レイチェルじゃない方)本当に嫌いだし近づきたくない、可哀想とも思わないし、痛々しいとも思わない、それでも嫌悪を認識しつつきちんと観られたのは、作品として秀逸なのは可哀想とか痛々しいとかに偏った描き方をしていないところで、作り手の視点がどっしり重心低い感じがすごく好きだった。

取組中の短編がうっかり構成ミスで長編の作りになってしまい66枚で中断中、短編として新プロットを作り直したがこれでまた書き出すまでに時間がかかってしまうのだが、萎えずに意識だけはがっつり集中していられるのは幾分マシな感じ、この気力があればディティールとエピソードが出揃えば一晩で仕上げられるだろう過信もあって、書き出してもいないのに煮詰まり待ちという暢気。

原稿の仕上がりは見えず掲載の見通しはなくもうお金を借りるあてもない、今年は書くべきものを書く一年、辛抱の一年にしようと決心してはいるものの、お金にならない原稿作業を続けるには精神力が弱すぎるんだろう、不穏要素やあ不安要素があると書けないのでじっくり時間をかけながら慎重に一つずつ排除してようやく書ける状況を整えたのに生活不安だけは取り除けず、書かなきゃどうにもならんのにどうにもならない状況の最中では書けず、書けないからますますどうにもならなくなるという深刻、それでも、食えないとか暮らせないとかには漠然とした不安だけで身に迫る危機感を感じず、何が理由にしろ書けないということばかりが気持ちを追い立てて絶望の淵を彷徨わせる、生まれついての怠け者なのだなあ。

梅雨がどうなったのか知らないけどむしむし暑苦しい毎日がしんどい、娘が「壊れてる」と指摘してった際にはリモコンの乾電池取り替えて通常運転ができるようになったから壊れてないやいと思ったエアコン、確か引っ越した当初は部屋が狭いとエアコンの効きが早いと感心した覚えがあるのに、効いてるのか効いてないのかもはやわからないのでやっぱり壊れているのかもしれない、ヌルイ風がぼーぼー出るばかりのエアコンでも冷たい風が嫌いな犬には心地よいらしく、安眠しているのが憎たらしいのでつい突っついて起こしてしまい、仕返しのようにべったりくっつかれて更に暑苦しい思いをする。

ああ、もう7月、まだ7月。


7月WSの参加申し込みを受付中です。
8~10月は龍昇企画「モグラ町1丁目7番地」公演のためWSをお休みし、再開は11月の予定。
モグラ町公演期間中に、上演劇場の舞台を使った単発WSをやる企画があります。詳細は後日。



  1. 2010/07/03(土) 02:52:27|
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