短編「純情ビッチ」掲載の
小説現代10月号、発売中。初めてなーんにもないお休み日を過ごしての月曜朝から発熱と喉の痛み、一日様子を見て熱は下がりそうだったので名医と評判の耳鼻咽喉科で一時間待ちして受診、痛み止めやら抗生物質やらもらって稽古場、この時期稽古場に誰かが風邪を持ち込むと順番に感染することになるのだけど煙草も吸うし珈琲も飲むしダメ出しもするしでマスクは着けられない、でこに冷えピタ貼りながら稽古して飲まずに直帰。
体調悪いと演出が大雑把になってよろしくない、同じことを何度も言うのが億劫で意地悪い言い方になったりして、わかっちゃいるけどそこで気遣う余力は視る方に、モグラの稽古場では、立ち稽古に入った日から千秋楽までの日程を大きな予定表にして貼ってあり、役者のNGだとか入り時間だとかスタッフが来る日だとかを全部書き込んでいく、その中に、思いつくそばからいつどの場面を稽古するかを書き込むのが私、役者のNGがあるときには揃っているメンツでやれる場面をやるしかなく、台本の順番通りというわけにはいかないので、大体一週間先の稽古まで内容を決めておく。
というのも、当たり前のこととしてまずは台詞を入れてきてもらわなければ稽古にならないからで、台詞を入れるための時間が必要な役者は、その場面をやる日までに稽古の開始時間より早く稽古場に来てやっているようだが、勿論その時間だけでの付け焼き刃の台詞はまったく稽古の役に立たないので、台詞や段取りの確認のために一度はただ流してみて、次からは指示を入れてと、かなり親切な進行にしているにも拘らず、ろくなことやってねえなと思ったら容赦なくカット、変更ということになる。
今日の稽古では前半の場面1~6までをなんとなくつなげてみた、流れが見えると後半の場面の演出が自然と出来上がる、つまりこちらも毎度ノープランで稽古場に行くってことなのだけど、だって芝居は役者ありきなんだからそうするしかなかろう。
さっさと布団に潜り込んでも稽古の後は素面だと頭が冴え冴えしているのでいつまでも寝付けずに結局朝、今朝はそのまま思いついて差し替え原稿を書き、ついでに気合い入れてコインランドリーやら犬の散歩やら食料品の買い出しやら郵便局でのDM発送やらまで一通り済ませ、昼前から出発ぎりぎりまでにようやく一眠りだったが身体が軽かったのでもう峠は越したのだろう、それでも養生して直帰三日目。
明日は稽古休みだけど皆はDM作業で集まるらしいので、モグラ女子部と演出部にサムギョプサルのお誘いしたのだが皆稽古休みを有効に使うしかなく多忙でどうやらツダマキちゃんとの差し焼き肉、倒れてる暇のある奴など一人もいない、滋養つけて明後日からの後半部突入に備える次第。
- 2010/09/23(木) 02:18:52|
- 雑感
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純情ビッチ読ませていただきました!
純情なので2からよみはじめ(あの挿絵が!!笑)、「マネーロンダリングかぁ」「果てしないわねえ、はここなのね」とか思いながら。
「女をやっていくことは荒野を旅すること」…
3人の女性はみんなどこかいとおしい。
ちょっとずつ前川さんなんだろうなと。
寿々子とおばあ様のそれぞれのお家の描写が素敵で…モグラさんの美術もきっと素敵なんだろうな♪観たいけど地方だからムリなのです…お稽古頑張ってください。
- 2010/09/23(木) 16:33:22 |
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- ハイジ #-
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感想戴きありがとうございます。単行本になる予定のない短編なので読んで戴けて嬉しいです。
芝居の美術は基本的に美術家にお任せですし、小劇場では予算が限られているので余り作り込むことがないのですが、何もない舞台の上が、箱の置き方で駅になったり茶の間になったり…というのが芝居の面白いところだと思っています。因みに私が演出すると衣装もありません。皆、稽古着のままです 笑
本もいくつか出していますので、これを機に是非読んでみてください!
- 2010/09/24(金) 13:11:05 |
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- まえかわ #-
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