仕事部屋

10.4

いつの間にか10月、月末には本番だよなあ、あっという間だなあ、芝居ってのは稽古に入ればどんなに辛い稽古でも必ず劇場入りの日が来るし、初日が開けば千秋楽があって必ず終わる、終わったことは全部忘れてさて次、っていう繰り返し、モグラ稽古の合間にも小形くんと来年の企画についてこそこそぼちぼち、そういや「純情ビッチ」担当氏からも「次は○○な感じではどうでしょう」と電話もらったし。

月末の稽古休みには映画美学校で井土紀州監督の二作品試写、打ち上げにお邪魔して監督とは冗談混じりにTキャメラマンとはがっつり本気にちょこちょこ企みつつ、しかし飲みで紹介される人がどんどん娘と同世代になってきたなあ、彼らにとっちゃなんだかもう普通におばちゃんなんだなあ。

「土竜の祭」愛して止まぬ長宗我部陽子の「チョーさんらしさ」溢るる一作、井土さん職人の域、「泥の惑星」皆は口々に「井土さんが青春やるなんて!」と言うけれど私は今回が初見なので手探りに「らしさ」を視ていた、チューじゃないだろまずはオッパイだろと思うけど役者の技量に頼らずやれるのはやっぱりホンの力なんだろう、ずんと手応えのある青臭さが好感触、吉岡が出ている一本は未見のままだけど公演終わったら井土ウィークが待っているので通わせて戴く所存。

映画一揆 by スピリチュアル・ムービーズ
姿勢も思想も試行も「ならでは」と「らしさ」に足場を置いてブレがない、自主映画を観に行くことに二の足踏んでしまう人は井土映画に触れてから再考を。「へばの」桑原Pの骨っぽさはここで育まれたのだなあ、今どきの「何かが足りない感」を決して見過ごしてくれない懐かしい暑苦しさに惹かれる若い衆が多いことが頼もしい、そうだ、井土さんが同世代ってのが私には何より心強い。


10月入っての稽古休みでハーフムーン・シアター・カンパニーの「ハロルド・ピンター レビュー・スケッチ集/パーティーの時間」をシアター711にて見物、制作で昔からお世話になっているM島さんが舞台に立つというので冷やかし半分な気持ちだったけどM島さんは楽しそうに立っていて「お芝居大好き」光線が全身から発されていてひねくれ者の私はやや退きました、確かにピンターのホンは面白い、面白い分難しいのも当たり前で、大先生にこんなこと言えるのか知らないけど演出がサボり過ぎなんじゃないのか、元映画館のふかふか上等な椅子なのに苦悶拷問の上演時間、途中休憩で逃げ出す観客続出、いいコヤにいい役者揃えてるのに勿体ない、貴重な稽古休みと小劇場で4000円のお代も勿体ない、ホンと役者だけじゃダメなんだなあとあれこれ自分の稽古場を振り返る勉強にはなったけど、もう行かない。

そもそも自分の稽古してる時期に他を視て面白く感じることなどまずないからなあ、だって毎日の稽古場の方が断然面白いし、そう感じられることは健全なんだろうし、そこを信じていかないと、折れる。

先日某編集氏に連れて行ってもらった銀座のクラブのママさんが「お客さんが気に入ったらしいからマエカワさんを是非またお連れください」と編集氏にリクエストして下さったと聞き、しばし潤ったのだけど、こうやって黙々仲間意識の中で活動していると、色っぽいこととか甘酸っぱいことからどんどん遠ざかって、このまま立ち枯れるんじゃないかと不安になる瞬間がある、枯れてるとね、折れ易いんだよ、あちこちね。

そういやシアター711の入り口にはたくさんの花に混じってM島さんのパートナーが彼女に贈ったひと際立派な花があった。
  1. 2010/10/04(月) 12:02:49|
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