仕事部屋

本日3日目。

劇場入りしてからはあっという間で本日が3日目、ゲネを2回やっての初日は力みとトチリとで初日らしい立ち上がり、劇場入りしたらダメ出しも稽古もしないことにしているんだけど今回はどうしても諦めがつかず2日目にもちょっとだけ稽古したりして、芝居の出来としては2日目になってようやく初日が来た感じ。
ご来場の二村監督が「初日にいいテンションで当たりが出ちゃうと2日目にちょっと気が緩んでよろしくない出来になったりするから2日目は身内には観られたくないだろうなあと思ったんだけど今日しか来られなかったから」と言ってくれたけど、おじさんたちは立ち上がりが遅いので。

その昔、初日通信という演劇評のミニコミがあって、初日には評論家が来るというプレッシャーがあった、劇団を始めた頃には「初日に仕上がっててナンボ」の厳しさが売りの初日通信で褒められると舞い上がり、貶されればがっつり落ち込んでいた、段々図太くなって劇評が怖くなくなった頃、初日通信はもう発行されなくなっていた。

初日と2日目の芝居に違いがあるのはお客さんに対して不誠実なような気がするから意識せずにやりたいという考えと、芝居が生ものである以上違いがあって当たり前なんだし日々もっといい芝居にしようと志してこそじゃあないかと思うところもある、役者はもちろん毎回ベストを目指すものだけど演出がベストを尽くせるのは稽古場。

コヤ入りしてからこっちの方がいいという発想があっても「もう初日が開いたんだし」と提案するのをやめるか、提案して稽古して変更するか、それによって役者やスタッフが体力的気力的に自分なりの過ごし方をすべき貴重な劇場での時間をどれほど消費しなければならないか、スタッフはともかく稽古が充分でないままに直前の変更を本番でやらなければならない役者たちの負担を考えると、無闇にできるものではない。
故に「初日が開いたら芝居は役者のもの」と割り切って手放して、ダメがあっても飲み込み、変更プランなど持たないようにしてきた、が、今回ばかりはどうにも割り切れずに未だ悪あがき。

稽古場で見えなかったことが劇場に入ったらくっきり見えた、それはタイミングの問題じゃなくて空間の問題で、ゲネでわかったことだから初日にクリアできてもいいことだったのだけど、やっぱりおじさんたちは立ち上がりが遅い、結果それが不安定さを残した初日、だいぶ安定してきた2日目、という違いになった。

どこがどう変わったわけでもないのにほんの一言の演出でがらり見え方が変わるのが芝居、ホンの持ち味もストライクゾーンを外れると鼻についたりする、映画や小説のように完璧なところだけを残して創り上げることができないから、お客さんには野球の試合と同じもんだと思って観て欲しいのだけど。

もちろん出来のばらつきがあったって、最低限のここんとこ、という仕上がりにはなっているから、大したことじゃないのかもしれないが、投げ出すわけにもいかん、初日が開いたからといって諦めずにやれるべきことは全部きっちりやりましょう、というのが初日のダメだし。

本日、上演後(21:30~予定)にアフタートークがあります。
ゲスト:いしかわじゅん(漫画家・小説家)、池島ゆたか(俳優、映画監督) 司会:小松杏里(演出家)
モグラ町からは龍昇、前川麻子が参加予定。
トークは期間中に観劇(予約)の方はどなたでも無料でご入場戴けます。
詳細は劇場にお問い合わせください。⇒こまばアゴラ劇場 03-3467-2743
  1. 2010/10/29(金) 11:06:21|
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