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仕事部屋

賢い療養生活。

「仕事部屋」というブログなので仕事がないと書くことがない、病気の話ばかりというのもあれだしなあとずいぶん放置している。

先日オフィスコットーネ綿貫プロデューサーの訃報が届き、なくなる前日までFacebookの更新があったと聞いて確認のためこちらも久々にログインした、いきなり訃報の記事を書くのも気がひけて簡単な近況をのせたら多くの人にコメントやイイネをもらってしまいやっぱり気がひける、友人知人の近況にイイネを飛ばして回るだけで1日がかりになるのでこちらは何もしていない、Twitterも同様ですっかり休眠アカウントになった。

休職6ヶ月のち退職してただひたすら自宅にこもっていた、通院と犬の散歩だけの外出で家族以外の誰とも会わずに過ごし、義理堅く慶事を報せてもらったり後から訃報が届いたりがあると人から遠ざかっていることを痛感する、遠ざかっていてもお祝いやお悔やみの気持ちがわかないわけではないのだが外に出ることなくやり過ごしてしまっていた。

綿貫Pのお通夜で混雑する電車に乗ったらやはり調子が悪い、翌日が通院日だったのでなんとかやり過ごしたが結局処方を増やされた、せっかく2年がかりで減薬してきたのにままならない、それでも夏の終わりから働きには出ている、混雑する電車に乗らずに済み、体力の限界を感じずに済む勤務時間で、後ろめたく思いながら病欠する必要のない勤務日数なので給料も正社員で働いていた頃の6分の1になったが新しいことを覚えるのはやはり愉しい。

2年も休んでいたんだから書き物をする時間はたくさんあったのだけど何も書かなかった、この記事を書くのもこれまでより随分時間がかかっている、体調のせいではなく生活のせいだろう、穏やかに過ごすことだけを心がけていると映画を観ても本を読んでも薄皮一枚が挟まれている感覚があり、自分の内側で蠢くはずのものが見つけられないから書く言葉も話す言葉も湧かない、映画や小説に笑ったり泣いたりはするのに。

Netflixの「賢い医師生活」が好きだ、シーズン2までさっさと観終わってからも繰り返し観ている、苛ついたり辛くなったりしんどい気分のときにも3分でも5分でもこれを観ると穏やかさを取り戻せるくらいに鎮静効果が高く、もはやドラマの中の医師に治療を受けているような日常になっていて面白い、まあドラマの医師は外科医だけど。

今の仕事は小さなメンタルクリニックの受付で、医療事務の資格はないが電子カルテのおかげで操作さえ覚えれば業務に差し障りはない、初診相談の電話対応を完璧と褒められたのはホテルのフロントや法律事務所の仕事で覚えたことが役立っているからだろう、様々な病院への通院歴も業務をイメージする助けになっているのか初めての仕事内容にも戸惑いは少なかった、医師や弁護士は多かれ少なかれ変わり者の気があるように思うが変わり者には慣れている、患者もそもそも本当に具合が悪い人は病院にも来られないわけで、通院する患者には皆治したいという前向きな明るさがある。

そう考えていくと自分の人生はうまいこと回ってるなあと思ったりもして、自分都合の前向きさは相変わらずなのだった。


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  1. 2022/11/10(木) 14:44:00|
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