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仕事部屋

軽蔑。

つまんないことで傷つけられてしまったとき、鈍感なあたしはそれに気づくのがとても遅かったりする。

今になって、本当に、ああ、嫌な気分。
最低。
もう嫌だ。
あたし、その人が気持ち悪い。

そんな話をあたしにするあなたが、すごく、すごく、嫌だ。
近寄らないで。
あたしを傷つけないで。

世の中には、近づきたくない人や、知りたくないことがたくさんある。それに触れずにいたいから、こんなふうに生きてるのに、自分の身近に忍び寄った大好きな誰かに、まったくの悪意なくそれを見せつけられるときには、どうやって自分を護ればいい?

穴を掘って潜り込めたらいいのに。

まず軽蔑、それから絶望、こんなことで血を流してしまう、脆弱な心に。

今日は、大好きな女の子がふらっとやってきて、あたしを抱きしめてってくれたのになあ。いっそ、それがあなた自身だったら、思いっきりあなたを軽蔑して絶望してせいせいするのになあ。

こんなことであたしが落ち込むなんて、あなたにはさっぱりわかんないんだろうけど。あたしがどんなに傷ついて、嫌な気持ちで吐きそうになってるなんて、まったくわかんないんだろうけど。

ねえ、あたし、そういうの本当に嫌なんだよ。
いちばん近くにいるあなたに、こんなふうに傷つけられるなんて、とても怖いよ。
もう、あなたには近寄れないよ。
  1. 2007/05/31(木) 01:10:32|
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休養してます。

風邪をひきました。
昨日ほろ酔いの帰り道が寒かったせいか、ここんとこの寝不足お仕事モードのせいか、精神的な疲労で免疫力が落ちていたのか、どれくらいかっていうと、〆切延ばしちゃうくらいの、しんどさ。

寝てりゃいいんだけど、他にもあれこれと〆る必要があったりして、寝てるわけにもいかず。

だらだらヤラしいメールのやり取りをしつつ、頭の中ではネタを転がして、耳では新しい歌を聴いて、膝の上には仔犬が次々よじのぼってきて、時々立って台所に行ってスープ作って。

そんな感じ。
  1. 2007/05/29(火) 21:36:59|
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あたしは、誰かを失くすたびに、自分を確かめてきたんだと思う。
すでに手にしているものや、もっと欲しいものや、決して手放したくないものなんかを。

ぐだぐだになってたくさん迷惑をかけたのに、誰もがあたしを心配してくれて、理由に関係なくぐだぐだになってるあたしは間違いなく駄目なのに、言い訳みたいになっちゃうのがやなんだけど。
甘えさせてくれる人がいて幸せだなあと思うと、奴は幸せじゃなかったのかなあって、また泣けて、やっぱり泣けて、ずっと泣けて、それでもあたしは生きてるから仕事しなくちゃならなくて、そのしんどさを幸運と思ったりもするし、そんなふうにくたばった奴に並んで気づくあたしの幸運なんてくそったれなもんだし、あたしは首吊れないと思うとなんだか負けたような気がして、泣き過ぎてこめかみと上顎の裏っかわあたりが痛くて、昨夜どっかで暴れでもしたのか右手に打撲傷があるのに気づいて、今日の晩御飯は吐きそうになるくらい思いっきりお腹に詰め込んで、なんだか、もうむきになって、あたしは絶対にくたばらないって、煙草をばんばん吸ってお酒をどかどか飲んで、ぐずぐずのぐだぐだになって迷惑かけまくって、ぐさぐさ他人を切り刻んで自分もどしゃどしゃ血を流して、殴り合ったり泣きわめいたり這いつくばったりして、世界中の人を愛してあらゆる男の子と恋をしてあらゆる女の子と抱き合って、それでも誰にも誑かされずにたった一人で生き抜いてやると、そう思います。どうせ、終わりはいつか必ず絶対にあるから、みんなまっしぐらにそこに向かってるだけなんだから。働いたり愛し合ったり憎んだり恨んだり芝居やったり歌うたったりぶちぶちなんか書いたりで暇をつぶして、じわじわ死んでくだけなんだから。

一年を生き延びるってのは、365人のあたしがいて、毎日一人ずつ死んでくってことなんだと思う。十年で3650人で四十歳ってことは、暗算できないくらいのあたしが死んでる。今日のあたしは昨日のあたしの屍の上にいて、明日は今日のあたしの屍の上に。
おらおら、どんどん死んでけ、生きるぞ、みたいな。
  1. 2007/05/25(金) 03:24:57|
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新宿で龍昇企画の打ち合わせ、千草に移動して吉岡を呼びつけたところまでは覚えてる。
気が付くと恋人と二人、二丁目のカウンターにいて、どうしてケンちゃんと口を利かなかったのかも不明だけど、ラムオン聴いて帰ろうとしたら、ケンちゃんが、「麻子ちゃん、知ってるの?」って、加藤さんのことを教えてくれて、「うそだあ、知らないよ」って答えるのが精一杯で、店を出てからのあたしは狂ったようになって、北見ちゃんを頼って殿山に行ったのに北見ちゃんは不在、加藤さんの名前すら知らない若い俳優の卵たちしかいなくて、やるせなくて、どうしたらいいかわかんなくて、師匠に電話したら、師匠は知ってて、なんであたしに教えなかったのかと怒鳴りつけて電話を切り、それからもだばだば泣きながらあちこちに電話をかけまくり、気が付くと先に引き揚げたはずの吉岡がまたいて、だけどそこにいてくれた誰とも口が利けなくて、どうしてもどうしても許せなくて、どうしたらいいのかわからなくて、朝方になって親方から電話をもらったときにはあたしは恋人の家の近所でぽかーんとしていて、恋人は見当たらなくて、どうして自分がそこにいるのか、そこがどこかもわからなくて、親方に叱られるのが怖くて帰れないような気になってしまい、でも恋人んちに置いてあった母娘監禁・牝のDVDをどうしても持って帰らなきゃと思っていて、次に気が付いたらもうお昼で、電車に乗って一人で帰ってきて、電源を切っていた携帯電話の発信記録を見たら、36とかの番号に何度もかけていたり、深夜三時に事務所に電話したり、加藤さんとはまったくなんのつながりもない出会い系で知り合った友達にかけてたり、なんだかもうでたらめになっていた。
そしてgoogleでレディジェーンの大木さんが書いてるのを見つけた。


師匠は3月って言ったけど、4月だった。ついこないだじゃないか。自死というほか詳しいことは何も訊かされなかったし訊けなかったけど、かっこつけすぎなんじゃないか。孤高の嫌われ者。偏屈。変態。ヤキモチ妬き。いつもぐちゃぐちゃな人だった。ずっと後になって下北沢で飲んだときには、もうテレビドラマの人気で腑抜けたいい人になってたけど、根っからいい人なんかじゃなかったし、ほんとにどうしようもなく駄目な駄目な人で、真夜中に泣きながら「助けてくれ」って電話があって、原チャリで駆けつけると、壁みたいに大きな棚を狭い部屋の真ん中に横倒しにしたままオープンリールでデビットボウイをがんがん流してベッドの上で踊り狂ってた。「この棚、何?」って言ったら「模様替え」って、床全部倒した棚で塞いで本気でそのまま暮らすつもりで、三日後くらいには「やっぱり使いづらいんだよな」って文句言って元通りにしてた。
「麻子、花見行こう」って電話くれたとき、「今日は稽古があるから無理だなあ。明日にしようよ」って言ったら「今日じゃなきゃ駄目なんだよ!」と激昂して電話を叩き切られ、それがあたしたちの終わりだった。あたしがまだ十六くらいの頃からずっと求婚されていて、にっかつの撮影が終わった直後に結婚することに決めたけど、そんなことで喧嘩して終わってしまったから、後でメリエスの人たちに「パーティーの段取りしてたのに」と責められたし、加藤さんも「どうすんだよ。かおりさんから結婚祝いもらっちゃったよ」と困っていた。芝居観に来て、「麻子、芝居なんてよくやるよね」って。自分はすぐに降りたり降ろされたりするもんだから。「いいんだよ。俺、芝居嫌いだもん。けけけ」って笑ってた。持て余して持て余してどうすればいいのかいつもぐちゃぐちゃになってて、奥さんと結婚したとき「いい女なんだよ」って諦めたみたいに言ってた。お願いだから一人で死なないでよ。かっこばっかつけて。馬鹿野郎だ。まだあたしはぼろぼろで何も考えられないけれど、〆切明日なんだから。ああ落としそう。苦しい。ちくしょう。あたしはかっこ悪く生き延びてやる。
  1. 2007/05/24(木) 14:53:50|
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循環と感染。

大切な友達が、船に乗って帰って来た。一番遠くにいたはずなのに、一番近くにいてくれた人。
もう着くよ、お土産あるよって船の上から報せてくれた朝方、あたしは返事をしなくって、あれやこれやが落ち着いてからの夜におかえりって言ったけど、そういうのは、ちゃんと愛として健全に循環するんだと思う。

そんなものを手にいれたってことが嬉しいから、言いふらしてしまうのね。

んで、あたしの持病が恋人に感染する。デートの誘いはうっかり無視したりするくせに、こういうことにはハシコイ。

安心なんかさせられないし信用なんてはなからないに違いないけれど、健全な愛の循環は、喘息発作のステロイド点滴みたいな、過呼吸発作のビニール袋みたいな、風邪っぴきの鶏団子スープみたいな、ギター弾きのメトロノームみたいなもんで。

歪ながらも健全な結婚生活を営みつつ不毛ながらも健全な恋をすでに一つ抱えているあたしの両手はもうふさがっているけれど、きゅうと首ねっこ掴まれてる感じ。

だいじょうぶ。あたしは誰にもかっさらわれない。
あたしはちゃんとあたしの足で立ってるし、あたしの言葉を口にしてる。
ちっとも複雑なんかじゃないし、まだちゃんと見渡せる。

ただ、このシチュエーションをネタにして短編小説を書いたときには、この展開を想像できなかったから、あたしの書く小説は、あたしの日常より、うんと陳腐なんだなあと反省。
  1. 2007/05/23(水) 04:15:49|
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ああ、日常。

朝方にブルハ原稿と今日更新分のブログ原稿を書き上げざっと床の掃除だけしてから三時間の仮眠、起きたらぜえぜえしたのでまた床掃除、歌の練習二時間、七月創刊のFEEL LOVE短編の著者校ゲラを直し、税務署からきた書類をひーひー言いながらやっつけた。税務署のくせに〆切設けやがって。来月分のドッグフード16kをネットショップに注文、講談社文庫の宣伝用エッセイのゲラをFAXで受け取ってざっと見て外出、銀行と郵便局を回り恵比寿の不動産屋を冷やかしてから線路沿いの公園で一服、整体へ行って捻挫の治療、途中電話打ち合わせでブルハseason1の会議結果など聞き、食材の買い出しをして帰宅。この日初めての食事を軽めに済ませ、講談社のFAXに返信し、FAXで光文社文庫の解説文を読ませてもらい返信、K社を退社されたK氏のお知らせに返信、FEEL LOVE編集部に確認連絡のお礼を返信、母校の学園報が届いていたので寄稿したエッセイをチェックして先生にお礼を返信、居間の椅子の配置換えをして夕飯を作り、ボーイフレンドに「もう無理です。ごめんなさい」とメール、mixiで「メールってめんどくせえ」とぼやき日記を投稿。忙しないDVD観ながら明後日の打ち合わせの準備で資料調べ、ブルハのネタ探し、ピュアフル文庫の書き足し分についてのネタ転がし。ボーイフレンドからの返信読んで脱力。あたしは相変わらず自分の思うことや言葉にすることに自信がない。
  1. 2007/05/22(火) 05:29:31|
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考えたくない。

やりたいことができない。
やらなきゃならないことができない。
逢いたい人に逢えない。
言いたいことが言えない。

「できない」んじゃなくて「しない」だけってわかるから、余計にもやもやして嫌な気分だー。

あたしは、あたしが思うようなあたしになりたいよ。
結局は、いつも逃げ出したい。
日常からも、仕事からも、恋やらなんやらからも。
そんで、ただ草木のように、芽吹いて伸びて枯れるだけで、人生を終えてしまいたい。
考える葦とはよく言ったもんだ。

誰かの奥さんとか、誰かの彼女とか、そういうのはもううんざり。
だけど一人にされるのは嫌。自分の意思と力で一人になりたい。

ああ、つまり、芝居がやりたいってことかな。
あの、勇ましく孤独なマエカワアサコを、取り戻したい。
ずたずたになっても、這いつくばってでも、がしっと顔を上げてたあの人になりたい。

そんなふうに懐かしめる自分があることは誇らしいことでもあるけれど、無意味な空っぽさだとも感じていて、何より、今は切実。

きっと明日には忘れてしまうんだろうけど。

なんだか、自分がいつも崖っぷちに立って下を覗き込んでいるような気がする。
昔から、ずっと。
  1. 2007/05/20(日) 22:22:46|
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Wasted Time.

やりたいことがある。そのための時間を、一日六時間使う。当然ながら書くべきものの作業時間が減る。その分、先々週から全ての仕事を前倒しで片付けている。結果、非常に効率が上がる不思議。
何もないときにはどんなに暇でもぎりぎりまで先延ばししてたのになあ。ふうむ。
しかも、やりたいことや仕事ではない他のことまでできるくらいの時間さえある。もちろん、気力も。これまでだって決して暇を持て余しているわけではないから、やりたいことは、余計なことなのかもしれない。余計なことを抱えた途端、ちゃんと余計なことまでできるだけの時間と気力と体力がついてきた感じ。

タイミングによっては、やりたいことを思いついたとしても、今はとてもそんな状態ではないと決めつけ、「いつかもうちょっと余裕ができたらね」と自分に言い訳をして飲み込んでしまっていたはずだ。それを今は抱えられる、年の功。へっへっへ、ざまあみろ、と思う。
すごーく考えて「やっぱり無理か」と諦めるばっかりの時期を経て、何も考えずに「やっちゃえ」と踏み切れる、やっとそういう年令になった。
それとも、年令ではなく、人生でのバイオリズムみたいな、そういうあれかもしれないけど。

何もしない人は、いつまでも何もしない。何かしなければならなくなってから、ようやく腰を上げたって、それまでに何もしていない人にできることなど、何もありはしない。その先は、幸運にも、ほんの少しだけ得ていたものを、ぐずぐずと時間をかけて少しずつ失っていく。
そして、そのさなかに「すべきことはしてきた」と、「必要なことはちゃんとやっている」と、胸を張って言い訳をする。
ならば、何故いつまでも満足しない?

無駄をしない人に、無駄を楽しむ余力は与えられない。


店長就任、おめでとう。
改めて、ふぅこへ。
  1. 2007/05/18(金) 19:00:00|
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いいことがちょっとあると隙間が埋まる。
あたしは毎日少しでも「よくなる」ために生き続けている。
  1. 2007/05/18(金) 05:01:38|
  2. 雑感
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居場所のない誰かの心から弾き出されて彷徨ううち、疲れて眠ってしまうだけ。
うつらうつらの中で「だいじょうぶ?淋しくない?」と声をかけてくれる人は誰だっただろう?




  1. 2007/05/17(木) 04:03:54|
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